勢いだけで建国!
ただ思いっきり頭の悪いバカな話を書いてみたかったんです
ある日俺は気付いたら中世風異世界へ転移していた、そして飢饉で子供や老人を山へ捨てようとしてる村を救った
救ったと言っても、何故かこの世界だと力がとんでもなく強化されていたから、投石で獣狩ったりガチンコ漁したくらいなんだが
ここまでは良いとして(良くない)
何故か俺は森の神様の使いと言われ、そのまま村長にされたのだ
いやおかしいだろ?リアル中世だったら、勝手に狩りとかしただけで処刑されてた所もあったんだぞ!
高々飢え死に寸前の所に片手で猪を数頭担いで、もう片手に焚き付け用に大木運んで来ただけで村長にするとか、こいつら教育受けてるのかよ?
「山野様、この娘がこの村で唯一の年頃の娘でございます、どうかお納めください」
現実逃避していると、元村長の枯れ木のような爺さんが女の子を連れて来た、限界集落なこの村では最低限の人間以外は町へ出稼ぎ(と言うことになっている)に行くので、結婚してない成人は皆無らしい
「年頃のって……どう見ても10歳くらいなんだが……」
ボサボサで手入れ等したことがない長い髪に骨と皮だけの体、お腹だけがぽっこり膨らんでいる、服も襤褸にしか見えないが、これでもこの村では上等な物を着せたのだろう
全てを諦めたような目が俺を見ているが、その目は俺を見ていない
そして俺も今までの生活環境が容易に想像できて直視できない
「申し訳ございません、私共に差し出せるのは……もうこれくらいしか……」
あーもー駄目だ、俺にはこんな空気は耐えられない!
ある程度話を聞いたけど、おかしいを通り越してアホかと思ったぞ!
現在この国は戦争中で税金は八公二民、更に男は全員徴兵、更に更に家畜は全て徴収、止めに領主が不定期に追加徴税に来る
うん、アホかと
もう凄く面倒臭くなったから、俺は領主の家の場所を聞くと逃げるように駆け出した
うひょー早えー!この世界ってドラ○もんの開拓星みたいに重力低いのかな?あれ突っ込み所満載だったけど、今の俺は正にその超人みたいな身体能力と銃弾さえポップコーンに思える頑強さを兼ね備えている
一足駆ければ新幹線より早く移動して、ちょっとジャンプしたら森よりも高く羽上がる
「おっ、あれが領主の屋敷かな?ちょっとお邪魔しますよっと」
デカい門が見えたので、真っ直ぐ走って右ストレートをどーん!
少し力を入れすぎたか、衝撃波で周りの塀までぶっ飛んだ
「モロい門だな、ちゃんとカルシウム摂ってるのか?」
俺の右ストレートで吹き飛んだ門と塀を眺めていると、中から兵士がゾロゾロ出てきた
そして見慣れない服を着ている俺を取り囲む……言い忘れていたが、俺の格好は、下はジーパンで上は白に近いベージュのシャツに黒のミリタリージャンバーを着ている
地球の服なせいか、木に擦れても木の方が削れる頑強さだ
「遅いっ!敵襲から五分も掛かるとか弛んでるぞ!全員駆け足!整列しろ!」
「何を…」
バシーン!
喋りかけた兵士を軽くビンタしたら、南の空へ左回りにクルクル回って飛んでいった
ポカーンと飛んで行った兵士を見る兵士達
目の前の出来事に頭が付いて行けないのだろう
呆然としている兵士が持ってる鉄の槍を奪うと、俺はそれを二つ折りにする
依然としてマヌケ顔でそれを見ているが、まだ状況が掴めないのか?俺は槍をどんどん二つ折りにし、最後は球状に丸めた
そこまでして、やっと俺の異常さに気付いたのだろう
顔面蒼白になり、俺と戦うでもなし逃げるでもなし、ガタガタ震えだした
「全員整列!」
再度叫ぶが誰も動かない、まるで動いたら死ぬとでも思っているようだ
あっ一人動いた、と言うか逃げたっ
第一球のモーション、大きく振りかぶり……投げました!
ズガーン!
鉄球は兵士の顔面ギリギリ内角高めを掠め、そのまま領主の屋敷にストライク!屋敷が一部崩壊し、バッターは恐怖で腰を抜かしております
いやー素晴らしいボールでしたね、観客も言葉を失い、もう逃げる素振りすらしなくなりました
「全員整列と言ったのが聞こえなかったのかっ!!」
ザザザッ
三度目にして兵士は凄い勢いで俺の前に整列した、練度が低いな、少し列が乱れてる
「では命令だ!今すぐ領主を捕縛してここに連れて来い、横領と時代劇の悪役の容疑で逮捕状が出ている、ほらさっさと行け!」
「「「はいっ!」」」
はいっ!だってよ(笑
なんだよ時代劇の悪役の容疑って、誰か突っ込めよ
そんなに慌てて走って行かないで、誰か突っ込めよ
兵士達が館へ入るのを見届けたら、再スタートだ
領主に逃げられても面倒だし、さっきからカーテンの隙間から覗いてるデブの部屋へダッシュ!
ボゴンっという音と共に壁を突き抜けてデブを確保すると、兵士が一人入って来た
「領主様たいへ…………」
そして俺と壊れた壁を交互に見て固まった
「遅い!今すぐ倉庫を開けて、領地の全ての村へ食糧を運べ!全員駆け足!」
「………………」
兵士は泣きそうな顔で頷くと、走ってどこかへ行った
さて、あの兵士がちゃんと仕事するか分からないから、俺が運ぼうかな……と思っていたら、俺に服を捕まれたデブが暴れ始める
「き、貴様!私を誰だと思っている!こんな事をやってタダで済むと…」
「初対面なのに誰かとか知るかーっ!お前も南の空へ飛んで行けー!」
何だよタダで済まないって、有料だなんて聞いていないぞ、責任者を出せやー!という思いと共に、デブを思いっきりブン投げた
轟音と共に屋根を突き破って飛んで行ったデブは、空の彼方でキラリと輝いた───星になって見守っていてくれデブ(敬礼)
投げた時のソニックブームで半壊した屋敷を出て、倉庫へ向かうが、案の定兵士は居らず無人だ……言われた事も出来ないとか社会人失格だな、見付けたら教育してやろう
仕方がないので、俺は体育館くらいある倉庫を掴むとヒョイっと持ち上げる
結構重い、中身がずっしり詰まった梨くらい重い(人はそれを軽いという)
軽く揺すってみると、倉庫の中もぎっしり詰まってるみたいだ
さて、村に戻るとするか
他の村への分配は元村長に任せよう、足りなければまた猪でも狩ればいいしな
みんな逃げ出して無人になった領主の屋敷から、俺は倉庫を片手に駆け出した
……それにしても丈夫な倉庫だ、普通は持ち上げたら崩れるのに……もしかして、これも俺の力なのだろうか
屋敷を出てすぐに、逃げてる野生の兵士を見かけたので、それも倉庫に放り込む
村の警備員GETだぜ!
───
──
─
村に帰った俺は英雄扱いを受けた
倉庫には食料だけでなく、村々から徴収した貴金属や貴重品等もぎっしりと詰まっていたからだ
どうやらそれらは、税を払えない代わりに取り立てられた、家宝だったり形見の品だったらしい
……デブは心までデブだったみたいだ
こんどからデブの星は【強欲を司りし†グリード†】と呼ぶことにしよう
俺が星を指差して、お酌に来た村長や女の子に教えてやったら、泣きながら石を投げ始めた
こらこら石を投げても届かないぞ、中指を立てて「フッキューッ」と唱えなさい
どんなに離れていても、想いはきっと届くのだから(いい話風)
そんな訳で、大事な思い出の品が戻って来た村は大宴会の真っ最中だ
倉庫に入っていた酒を出して、俺が昼間捕って来た猪を肴に大騒ぎしている
足りなかったらもっと狩ってくるからどんどん食べていいぞ!
騎士達が物欲しそうな顔で見ているけど……お前らは見張りをしとけ、ちゃんと仕事をするなら豚足と尻尾くらい食わせてやるからな……やっさしー俺
宴会の翌日、俺は兵士達に豚足をプレゼントしてから元村長の元を尋ねた
この村が貧困に喘いでいる元凶たる、戦場の場所を聞くためだ
知っているか不安だったけど、ここから割りと近いらしく、大体の場所を教えてもらえた…………近いと言っても、馬車で一週間はかかるらしいが
この世界の人は、行動範囲が広いな
兎に角場所さえ分かればこっちのものである
念のために倉庫から槍を一本拝借すると、刃の下に赤く長い布を結び走り出す
「ケダモノの槍よ導いてくれ!!」
俺の槍を持ってる人のイメージは某妖怪漫画だ、魚屋ではない、あっちは槍より釣竿のイメージの方が強いからな
デッカイ虎がお供に欲しいけど、居ないから一人で駆ける
時々無駄に跳躍してカッコいいポーズを取るのも忘れないぜ!
走り出して一時間くらいか?山間の草原で二つの軍隊が、今まさに戦闘を始めようと睨み合っていた
はっきり言って変な布陣だ、両軍とも、前方に数十人の貧相な装備をした農民兵が並び、その後ろにちゃんとした鎧を着た兵士が百人程並んでいるんだけど、問題は後方だ
なんか雛壇みたいな席を作って、そこに豪華な服を着た偉そうな奴らが座ってる
まぁ、これがこの世界の常識なのかも知れない……つか、考えるの面倒くせー
「いよいよ決戦だ!ケダモノの槍よこのまま蹴散らすぞ!」
狙いは両軍にいる総大将、先ずは右側から突撃だー!!
右のマトモな鎧着てる奴らの中央に向けてケダモノの槍を投擲!ズガーンと爆音が響いて兵士達は腰を抜かした
あっ、ケダモノの槍が地中深くまで潜り込んで回収不可になってしまった
でも関係ないぜ!ケダモノの槍はいつかきっとみんなの希望と共に甦るのだからな!
俺は遥か上空まで跳躍すると、槍の爆心地に着地する!
「戦いなんて下らねーぜ、俺のビンタで飛んでいけー!」
突然空から降って来た俺は、目が点で見てる兵士達を次々ビンタで南の空へ飛ばしていった
目指すは総大将、真っ直ぐビンタで突き進むぜ!
……簡単に総大将の所へ着いた
大声で「一番偉い奴は誰だー!邪魔する奴はみんな空へぶっ飛ばすぞー!」と言いながら雛壇へ進んでたら、みんな道を開けたのだ
総大将の人望の無さに大草原が生えそうだったぜ
「き、貴様何者だ!私を誰だと…」
「だから初対面で知るかーーー!!」
なんか偉そうなデブが馬車に乗って逃げようとしてたから捕まえたんだが……顔触ったらヌチョッってしたから、思わず空に向かって全力で投げてしまった
おおー、【強欲を司りし†グリード†】が二連星になって、南の空に★★みたいな感じで並んでる……お前も見守ってくれるのか、サンキューな!
他の偉そうな奴等は地面に首まで埋まっている、こいつらも馬車に乗って逃げようとしてたから埋めてやった
どうやら俺は触った物を壊れなく出来るみたいだ、何となく出来そうな気がして、こいつらを地面に刺したらこうなった
普通なら潰れるよな?つか俺がビンタした奴等も首が吹っ飛ばなくて、体ごと飛んでいってるから、きっと何処かで生きてるんだろう……知らんけど
ちなみに他に人は居ない
さっきまで俺に斬りかかって来る奴が何十人かいたんだが、傷一つ付けられなくて半泣きになった所を
「腰が入っとらーん!そんな剣ではコンニャクすら斬れんぞ!」と怒鳴ってやったら、泣きながら逃げて行った
思わず追いかけて、捕まえた奴をタイキックして飛ばしていたんだが……気が付けば誰も居なくなっていた
根性が無い奴らだ、そんなんじゃ大晦日特番には出れないぞ!
「た、助けて下さい、私に出来る事ならなんでもしますから、お金でもなんでも差し上げますから」
物思いに耽ってるのに、偉そうな奴等の右から三番目のおっさんが命乞いしてきた
金とか要らねーよ、ここ電波立ってないから課金できねーもん!
あっ、良いこと思い付いた!いわゆる一つの、私に良い考えがあるってやつだ!
「今なんでもするって言ったよな?」
「ヒィー!」
顔を近付けただけで悲鳴をあげるな!
これじゃまるで俺が悪人みたいじゃないか……でも、一度は言ってみたいな
よし、言ってみるか!
「有り金全部渡しな、そしたら命だけは助けてやるよ!」
言ってやった!
くーっ、イイね!男なら一度は言ってみたいセリフだよな!
相手がおっさんなのが癪だけど、最高だぜ!
「は、はい!いくらでも出させてもらいます!」
「え?いらねーよ、それより俺を王様にしろ」
「は?」
「は?じゃねーよ、今日から俺がお前らの国の王様だ!俺……王さま……お前ら……丸かじり……英語で言うとポーカー大統領だ!」
うん、ノリで言ったけどちょっと違う
俺はあんな固太りじゃない、スマートだからな!年だって二十歳だ、おっさんではない!
「ヒィー!そ、そんな事を私に言われましても」
「なら、今の王様は誰だ?俺が直接話に行って奪ってやるから、宴会の準備して待ってろと言っとけ!」
暖簾をくぐって、「おっ、やってる?」と言いながら訪ねてやるよ
「あ、あの……王様なら、さっき貴方様が空に……」
そう言っておっさんが見上げる先には【強欲を司りし†グリード†】が輝いていた……知らぬ間に王様を倒していたみたいだ、下克上ってやつだな!なら、このまま天下布武を成しとげてやるぜ!
「よし、結果オーライだ!お前らはそのまま待ってろ、あっちを片付けたら引っこ抜いてやるからな」
「え?ま、待って下さい!」
「待たん!」
おっさんを無視して、もう一つの軍隊を見ると、遠巻きに眺めていた
何見てんだよ!せっかくこっちの軍が混乱してるんだから攻め込んで来いよ!
高々対戦相手の真ん中で爆発が起きて、次々人が飛んでいってたくらいで、様子見すんなよ!
せめて斥候くらい出せよ!多分来てたとしてもタイキックで飛ばしてるけどな!
あいつらにも教育が必要みたいだな……さてどうしよう、またビンタで突き進むのも芸がないし
よし、今度は背後から強襲しよう!こっちの偉い奴らは一番後ろの雛壇に居たから、あっちも多分同じだろう
俺は屈んで足に力を溜めると
「トウッ!」
全力でジャンプした
緩やかにカーブを描きながら軍を飛び越える、もちろん空中に居る間もじっとなんかしてないぜ!
体を横回転させながら伸身宙返りを決める、所謂体操の伸身宙返り千回転捻りってやつだ!縦にも百回転くらいしてるが、数えてないから知らん!
そのまま軍団の背後に着地!
芸術点だけで百万点は固いな、腰まで土に埋まったけど、せいぜい減点は一点だ!
まさにミリオンな演技だったぜ、自分の才能が恐ろしい
両手で地面を叩いて空中に飛び出す
さっきは回転してたから見れなかったが、こうして空中からだと、軍団の陣がよく見えるぜ
あっちも俺を見ているが、これが深淵を覗く時は深淵も見てるってやつだな!
おっ、なんか雛壇の一番上に豪華な椅子に座ってる成金デブがいるな、多分あいつが総大将なんだろう
よし、こっちも一気に片付けてやるぜ!
空中で頭を成金デブの方へ向けて、空気を全力で蹴る!
その反動で砲弾のように飛び出す俺!
ゴッ!という重低音と共に衝撃波が発生したから、きっと俺のキックは音速を越えたんだろう
マッハパンチならぬマッハキックだ!おっと安心してくれ、骨だけになってたりはしてないからな、俺の肉は頑丈なんだ!
デブに向かって一直線に飛ぶ俺、今何キロ出てるか知ってるか?俺は知らん!
このままフライングクロスチョップを決めてやるぜ!……くそっ、目測を誤った、ちょっとズレてる
このままじゃ、罪の無い一般兵士に当たってしまう!
なんとか軌道修正して逃げ出した兵士を追尾する、ミリタリージャンパーを広げてやれば多少は動けるぜ!
そしてそのまま兵士にドーン!俺のクロスチョップを受けて頭から地面に埋まった……合掌、そして引き抜いてビンタ!飛んで行った兵士に再度合掌!
引き抜いた時に、「え?え?」みたいな顔は中々良かった、あいつは良いリアクション芸人になれるぜ!
さてお次はメインディッシュだ
成金デブに歩いて行くのだが、周りの兵士が斬りかかって来てウザイ……でも無視する
せっかく良いリアクション芸が見れたんだ、この気分をビンタで台無しにはしたくない(ハードボイルド風)
でも、道を塞ぐマナー知らずはビンタで飛ばすけどな!
それにしても、こっちの総大将は人望あるのか?次々に兵士が向かって来る……あっ、無いな、何人かビンタで飛ばしたら、みんな道を開けた
まさに大草原ロードである!
そして雛壇を登って成金デブの前まで来たんだけど、今度こそ穏便に話し合うつもりだ
「き、貴様!私を誰だと…」
「だから、知らないって言ってるだろぉぉぉぉぉぉお!!」
やべ、条件反射で投げ飛ばしてしまった、まさかの天丼である!
南の空を見上げると、ついに【強欲を司りし†グリード†】が三連星になってしまった……★★★と並んでるから、左からガ◯ア、オル◯ガ、マッ◯ュと名付けよう、みんな俺の踏み台だ!
さて、後は残ってる偉そうな奴らを捕まえて、攻城戦と洒落込もうか
待ってろよ俺の城(入居予定)!偉そうな奴らを引きずり出して、すぐに手に入れてやるからな!
───
──
─
「てな感じで城まで行って、俺は王様になったんだ」
「凄いです山野さま!流石です!」
目をキラキラさせて俺の話を聞いているのは、最初の村で捧げられた女の子だ
あれから数ヶ月、食べ物を定期的に運んで来たから、ぽっこりお腹も引っ込んで、そこそこ可愛くなった
もっとも、帰って来てから丁重に返品したがな!……せめてもう少し育ってから捧げてくれ、子供は範囲圏外だ!俺のストライクゾーンは狭いんだぞ!
それでも勝手に世話を焼き来るから、メイドさんとして雇っている……本人は巫女さんのつもりみたいだが、細かい事は知らん!
「あの、実は相談があるのですけど、聞いてもいいですか?」
「うん?言ってみ」
「あの人達は、いつまであのままにしておくんですか?」
「あー、あれね」
実は城に攻め行った時に、二国の王族と戦場に行ったことある奴らを拐って、この村で働かせている
村人にこれまでの生活をこいつらに体験させてやれと言ったんだけど……想像以上に極貧で過酷な生活で、慌てて死なない程度に加減してやれと言い直した
暴力も禁止だ、そんな野蛮な事は、知的な俺には許せないからな!
だって、死んだら自分たちのやらかしてた事が体験出来なくなるだろ?他人に強いてたんだから、もちろん自分も出来るんだよな
俺がトラウマになりそうだったあの光景を、是非とも身を持って味わってもらいたい……あーそうだよ、八つ当たりだよ!この世界に来て早々、餓死しかけてる集団を見せられて、ビビった八つ当たりだよ!文句あっか!
「あいつらなら、村人の過半数が許したら解放してやるって約束だろ?それとももう許されたのか?」
「いえ、いつになったら処刑していいかと、村人みんなに聞かれるので」
「あっ、そっち」
仕方ないんだけど、やっぱり許せないかー
だってあいつら、税金上げる名目で戦争ごっこしてたんだよな、それも実際に戦わせるのは強制徴兵した農民
戦場で雛壇作ってるアホかと思っていたら、農民同士の殺し合いを見物する為だった
アホじゃなくて外道だったわ、流石の俺でもドン引きしたぞ!
だから観戦したことがある偉そうな奴らも拐った、みんなぶくぶく太っていたから、いいダイエットになるだろう……外道傷心ダイエットキャンプと名付けよう、きっと流行る!
「処刑はなー……あれはあれで役に立ってるんだよなー」
「あれがですか?」
女児にあれ呼ばわりされる元上流階級、草生えそうだ
「ほら、たまに偉そうな奴らを倉庫に入れて連れて来てるだろ?」
「はい、十日だけ滞在されてる人達ですね」
国の重鎮が一気に居なくなったから、新しい人材をどんどん起用してるんだが、正直そいつらの人格とか分からん!
また私腹を肥やされたら敵わないから、ある程度のポストに着いた奴らは、みんなこの村に連れて来ている
「悪いことしたら、あいつらみたいな目に会わせるぞーと言えば、大抵の奴らは素直になるんだぜ」
「そうなんですか?」
「効果がありすぎてビックリだ」
実際は、十日間あいつらと一緒に外道傷心ダイエットキャンプをさせてるんだけどな
毎日重労働なのに食事はちょびっとだ、おまけに元王族とかから「飯を寄越せ」とか「ここから助け出せ」とかの無理難題を毎日聞かされるんだ、可哀想に思えてくるぜ
俺も毎日励ましに行ってる、「こいつらも悪い事しそうだし、置いて帰るか」とボソッと言って元気つけてるんだ!
だからみんな帰る頃には涙を流しながら、絶対に悪いことはしませんと叫ぶくらい、優しい心の持ち主になるんだぜ
安心しろ、アホな真似しない限り連れてこないからな……でも、ポストが上がったら、また連れて来るけどな!
頑張って昇進してくれ、ここが外道昇進ダイエットキャンプと言われてそうだけど、他人に押し付けず昇進してくれ!
「私には難しくてわかりませんけど、山野さまが言うなら、きっとそうなんですね」
「その通りだ」
俺は自信満々に言ってやった、どうなるかなんて知らんけどな!
俺は理系だぞ!人身掌握とか帝王学なんて知らねーよ!
せいぜい帳簿を確認して、アホを見つけ出すくらいしかできん!
なんとかならなかったら、また物理で説得してやんよ!理系だから物理には詳しいんだぜ!
女の子の頭にポンと手を置く
うっかり埋めてしまわないように、細心の注意を払ってだ!
「俺が死ぬまでは平和な時間を過ごさせてやるから安心しろ」
「はい」
嬉しそうに微笑む顔は中々いいな、これは数年後が楽しみだ
この時俺は知らなかった、十年経っても彼女が成長しない事を
自分の力が、自然から生命力を貰っていたからだと気付いたのは、その時だった
しょっちゅう頭を撫でていたんだが、その度に生命力を分け与えてたみたいだ
全く老けない俺達は、いつの間にか神様扱いされてしまった
長い時間を、俺は彼女と生きる事になる……なるんだけどさー、だから俺のストライクゾーンは狭いんだよ!なんでずっと子供のままなんだよ!
そこは最盛期の年齢になっとけよ!……え?これ以上成長したことがないから、これが最盛期だって?知るかアホ!!
他国から影でロリコン扱いされてるのを知った俺は、自棄になって大陸を制覇するんだが、それはどうでもいい
それよりもっと恐ろしい敵と、俺は戦い続けるはめになるのだからだ
生命力を与え過ぎた彼女は、俺が他の娘に手を出すのを全力で阻止するのだ!
俺と同等のパワーを持ってるからって調子乗るなよ!俺が生命力を分け与えなかったら……え?最近自分で吸収できるようになったのか、それはおめでとう……ってふざけるな!
おい、そこの大司教かなんか知らないけどな、いい加減に観念してお世継ぎをとか、出来るか!
見た目は子供でも、中身はおばちゃんなんだぞ!手を出すとか、どんな性癖だ!
俺は諦めないぞ、絶対に可愛い嫁さんをゲットしてやる!
そこっ、はい私が立候補しますじゃない!お前は対象外だと言ってるだろうが!!
カッとして書いた、今では航海している、主に羞恥心とかストレスが……なんか書いてる間は、ストレスがスーと抜けてったんですよ




