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縁などいらん、今すぐ断ち切れ  作者: 浅葱雪兎
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変態増幅、体育祭2

コスプレリレーいよいよ開始!

充はいったいどんな服で出てくるのか!


イケメン後輩×ツンツン先輩第28話


「あ~、あと少しでコスプレかぁ~・・・。

めんどくいさいなぁ」

「ま、頑張れ。」

「俺も新庄しんじょう先輩のコスプレ見たいです・・・。」

「お前はリレーだろ。諦めろ。」

「はい!さーら先輩と付き合うためにも我慢します!!」

「は?」


こいつ・・・!!

まだ信じていたのか!!!??

正真正銘の馬鹿だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


「さーら先輩?どうかしたんですか?」

「お前の馬鹿さ加減に驚いただけだよ・・・。」

「え!?なんでですか!?」

「それがわかればお前は馬鹿じゃなくなるのにな・・・。」

「えぇ!?」


自分が騙されていることや、からかわれてることに

気付くことができれば高氏も馬鹿から卒業できるのに。

こいつのことだから、一生気づかないかもしれない・・・。


「男物の服が当たりますように~」

「・・・。」

「去年と同じなら俺、執事の服とかがいいなぁ~」

「ははは(棒)お前みたいな執事がいてたまるか。」

「なんだとぉ!俺だってやればできるんだからぁ~。」


いや~残念だな・・・充、

男物は最初から入ってないんだよ。

執事はないが、メイドならあるかもしれないぞ。


『コスプレリレーに出る方は準備をお願いします。』


何も知らない充に哀れさを感じていると

とうとう体育祭委員からお呼び出しがかかった。


「さ~て、んじゃ行ってきま~す。」

「新庄先輩頑張ってください!」

「出るからには勝ちを狙うよぉ~」

「いいか充、冷静に対処しろよ。」

「なにが?」

「色々とだよ・・・。」

「へ?」

「ほら待機場所行くんだろ?」

「おっとそうだった!じゃ、後でね~」


笑顔で手を振り走り去っていく充に

涙がちょちょ切れるぜ・・・。


涙をホロリとさせながらスッと

携帯を出す。カメラ機能をONだ!!

カメラの準備はバッチリ・・・、

携帯の充電も満タン!!


「あ!さーら先輩写真撮るんですか?

終わったら俺にも見せてください!!」

「おう、まかせとけ。」

「楽しみですねぇ~」


あぁ、楽しみだ。

充を黙らせることができるなんて楽しみすぎて

しょうがないね。

充・・・ドンマイ!

____________________________________

____________________________



『リレーに出る方は待機場所に集合してください。』


「おい、高氏放送かかったぞ。」

「はい!!それじゃさーら先輩!!行ってきます!!!」

「いってらー」

「俺の勇姿もカメラに収めてくださいねっっ~~~~!!!!」


そう言い残し走り去っていく高氏・・・。

アイツはどうしてああもテンションが高いのか・・・、

まったくもって不思議だな。


『それではコスプレリレーを開始します。

よーい、スタート!』


校庭中に響き渡るスタートピストル

の音に慌ててコスプレリレーに目を向ける。


「充は・・・、3番目か。お、いたいた。」


一番目の走者が走り去っていくと、

スタート地点にいる充が見えた。


ふと目を向けると、

一番目の走者が走っていった先で

皆がそれぞれお着替えボックスに入っていくのが見える。


コスプレリレーはスタート合図と共に走り出し、

少し先にある『お着替えボックス』とやらに

ついた順に好きなのを選んで入る。


お着替えボックスといっても、ただの試着室だ。

お着替えボックスの中にはランダムでコスプレ衣装が

入っている。

速くついた順に選べるとは言っても、

中にどんな衣装があるかはわからないし

完全に運任せということになる。


「「「「いやぁぁぁぁぁ」」」」


女子の悲鳴が聞こえたと思ったら、今度は

男共の笑い声が聞こえる。

視線を前に向けるとなんとびっくり、

この学校でもかなりの人気があるサッカー部の

主将こと爽やか君がナース服を着て出てきたところだった。


「あぁ・・・、悲惨だな・・・。」


あんなに足が筋肉まみれのナースは願い下げである。

爽やか君が好きな女子たちは悲鳴をあげつつ

抜かりなく写真に収めてる。


すると次々と着替えを終えた人たちが出て来た。

まぁ・・・、女子のメイド服とかは可愛いからいいだろう、

目の保養だ。

しかし、柔道部のドレス姿は見たくなかった・・・。

失礼だとは思うが気持ち悪い・・・。


そこら中で阿鼻叫喚だ。


『よーい、スタート!』


二番目の走者が走っていった。


一番前に立っている充を見ると怪訝そうな顔で

お着替えボックスを見てる。

まぁ、そうだよな・・・。女物男物ランダムに入ってる割には

女物ばっかりだもんな。


男物入ってないから当然だけど、それを知らない人たちからしたら

今年はみんな運悪いね?って感じだもんな。


「・・・げっ!!」


さっきまで教師席にいたはずの藤堂とうどう先生が

いつの間にかコスプレリレーが一番よく見えるであろう

生徒席の最前席にいる。


教師席にいるときの、怠くて仕方ありません、って顔を

奇麗に仕舞い込んで、もの凄く真剣な顔で真正面・・・

つまり、コスプレリレーをガン見している。


藤堂先生の手元にあるお高そうな一眼レフは

見なかったことにしよう・・・。


充が、見てる俺に気づいてのんきに

手を振っている。


気付け充。お前のお相手がさっきから

獣のようにギラギラとした目でお前を見てるぞ。

そして俺はそれにドン引きしてる。


『よーい、スタート!』


パンッ


「お。走った。」


普段はニヤニヤフニャフニャしてる充だが

足はそこそこ速かったりする。

周りのやつらをグングン追い抜いてる。


お着替えボックスに到着した充は

少し悩んでから一番左側・・・、

つまり生徒席に近いボックスに入っていった。


なんだ充、サービス精神豊富だな。

そんなに写真撮ってほしいのか?


待て、充がボックスに入った瞬間藤堂先生が

ニヤリと笑った。

やべぇ・・・あれは犯罪者の顔だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・出てこない。

ボックスに入ったキリ充が出てくる気配がない。


「そんなに凄い衣装だったのか・・・?」


藤堂先生のほうを見るとめちゃくちゃニヤついてる。

たぶん藤堂先生はなんの服が入ってるか知ってるんだろう・・・。


「藤堂先生。」

「お、茶新か、どうした?」

「どうした?じゃないですよ。充出てきませんけど

あの中何があるんですか?」

「ん~?何って俺の趣味に合う服。」

「・・・。」


アンタの趣味なんか知るかよ。


「充が何番目に走るかは知ってたからな、3番目の衣装は

全部俺の好みの服を入れてある。つまり、充がどのボックスに

入っても俺の好みの服を着て出てくるというわけだ。」

「あっそう。汚いやり方ですね。」

「うまいやり方といってくれ。」


充ご愁傷さま。

この変態に好かれた時点でお前は終わっているぞ。


「で?どんな服かは教えてくれないんですか?」

「楽しみが減るだろ?まぁ、属性でいうなれば

セクシー系だ。」

「セクシー・・・?」


セクシー・・・充が?

想像できねぇ。


充=チャラいゆるゆるふにゃふにゃ

って式が俺の中で出来上がってるからな・・・。


ザワッッ━━━


なんだ?いきなり周囲が静かになった

みんなの視線が、ある一点に釘付けなっている。


「なんだ?・・・って、え!?」

「予想以上だな・・・。」


周りのやつらの視線をたどった先にいたのは

チャイナ服を着た充だった━━━━━。


「え、ちょ、キレイ・・・。」

「ちょー似合ってる。」

「え?あの子誰?」

「男だよなアレ!?」

「やべぇ俺、好みかもっ」


一瞬の静けさから一気に騒がしくなる周囲。

確かに・・・、恐ろしいほど似合ってる。


髪は普段のままだが、どういう仕組みかは

わからないけど上のほうにおだんごが二つ出来上がってる。

(あれはカツラとはまた違うのか・・・?)


光沢のある奇麗なあかに、裾から広がる

白や金で彩られた華やかな刺繍。


裾の丈は意外にもしっかりくるぶしあたりまである、・・・が

裾から太ももの中間くらいまでザックリとスリットが入ってる。


服のサイズは傍から見ても充にピッタリだった。


「これは・・・、マジか?」

「ははっいいね~、燃えるわ。」

「変態。」

「褒め言葉として受け取っておこう。」


言葉では言い表せないくらいの

気持ち悪い笑みを浮かべてる犯罪者がここに一人。


「あ~あ、充顔が真っ赤・・・。」

「そこがまたいいんじゃねぇか。普段飄々としてる分、

たまに見せるああいう顔にギャップを感じるね。」

「先生、いつか充に刺されますよ。」

「簡単には刺されねーよ。」


藤堂先生の気持ち悪さがパワーアップしてる間に、

顔を真っ赤にして硬直してた充が

慌てて走り出した。

充的にはさっさとゴールして恥ずかしさから逃げようとでも

思ったんだろうが、走るたびにスリットがいい感じに

めくれて目のやり場に困る様な光景になってる。


カシャカシャカシャカシャカシャッッ


・・・、なんだろう隣が騒がしい。

もっといえば眩しさも少しある。


カシャカシャカシャカシャカシャッッ


目がチカチカする・・・。


カシャカシャカシャカシャカシャッッ


・・・・。


「撮りすぎじゃないですか・・・?」

「馬鹿野郎、一秒たりとも見逃せねーだろ。」

「キッモイ・・・。」


充、こんな人に好かれて可哀そうだな。

この前は訂正したけどやっぱり思うわ・・・、

俺、高氏でよかった・・・。


そんなこんなで顔中真っ赤にしたまま

充は無事にゴール。


ずっと顔をうつ向かせていたのが

さらに不憫さを増している。


「さってと・・・、んじゃ俺もう行くわ。

「職員席戻るんですか?」

「いんや、充のとこ行ってくる。」

「・・・。」

「そんな怖い顔で見るなよ。俺はただ、

羞恥心で泣きそうになってるであろう充を慰めに

行くだけだって。」


慰める以前の問題で、藤堂先生が充のところに

行くだけで充にとっては精神的ダメージになりそうだけどな・・・。

つまりは追い打ち的な・・・?


「真実がばれて殺されないように気を付けてくださいね。」

「はははっ、大丈夫大丈夫。」


充、今からお前のところに魔王が行くぞ。

残念ながらあの変態を止めるのは俺には無理だ。

とりあえずいろんな意味で気を付けろ充。


なぜだろう・・・、充が無事に戻ってこれる気がしない。


生きろ、生きるんだ充!


俺はここでお前が死なないことと殺人犯として

捕まらないことを祈ってるよ・・・。







チャイナ服イェ~イ!!

充のチャイナ服ぜひとも生で見たいもんですね。

それにしても、イケメン後輩×ツンツン先輩とか

いいながらこれ、多喜が実況する藤堂と充の

恋模様になってますねw


次は多喜と高氏の話になるはずです・・・!

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