変態増幅、体育祭
体育祭開始!!
多喜と充のどっちもどっちな言い合い!
多喜の玉入れ!
興奮する高氏!
イケメン後輩×ツンツン先輩第27話
そんなこんなで体育祭当日。
充は、昨日ぐっすり寝たから元気いっぱい~
なんて言いながら朝からテンションが高い。
高氏のテンションが高いのはいつものことなので
ここはスルーで。
そしてつい先ほど見た藤堂先生は
いつもならしないような、素晴らしい笑顔を浮かべていた。
ハッキリ言って寒気がした。
「えっと~順番的に午前中に多喜の玉入れがあって、
お昼ご飯食べてから、午後の部で俺のコスプレと
今日の本命!高氏のリレー!!」
「お前何番目に走んの?」
「ふふふっ、アンカーですっ!!」
「おぉ!高氏君やるぅ!!」
「クラスの人がアンカーを俺にしてくれたんです!!」
「愛されてるねぇ~」
愛されてるってか面白がられてるんじゃね、ソレ?
3人で話してると体育祭委員だと思われる
放送が入った。
『これより、第52回体育祭を開催します。
全校生徒は速やかにクラスごとに並んでください。』
「おっと、もう始まるのか~。んじゃ並びに行きますか?」
「おう。」
「は~い!!」
「お前は向こうな。」
「うぅ・・・、はい。」
ナチュラルについて来ようとする高氏を
自分のクラスに行くように急かす。
「ははは、悲しき学年の差ってね~。」
「なにが悲しきだよ・・・。」
「恋する者はいつでも好きな奴のそばにいたいんじゃない~?」
「・・・じゃあ、藤堂先生もそう思ってるのかもな。」
「なっっ!?あいつは関係ないでしょ!?」
「いや、ありありだろ。」
「ないったら無い!!」
「頑固者め・・・。」
「多喜には言われたくないですぅ!!」
「おいおいお前ら~、仲良いのはわかったけどな
もう始まるから静かにしろよ~。」
「「アンタのせいだろ!!」」
「いやいや、なんでだよ?」
お互い言い合っていたところにいきなり
藤堂が口をはさんできたもんだからつい、
声をそろえて反抗してしまった・・・。
まぁ、怒ってないから良しとしよう。
『それでは、プログラム1番、校長先生のお話です。』
「あ、俺寝る。」
「先に言うなよ。」
「だって校長の話程つまんないものはないでしょ?」
「そうだけどよ・・・。」
そういってすぐに充は寝に入った。
昨日ぐっすり寝たって言ってたのに・・・。
しかも立ったまま寝るとか器用だな。
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「あ~~、よく寝た。スッキリ~。」
「そりゃ、校長の話から、応援合戦、選手宣誓全部ねてりゃあ
スッキリもするだろ・・・。」
「俺寝つきはいいからさ~」
「校長の話はまだしも、応援合戦とかで騒がしいなかで
よくグースカ寝れるよな。」
「それが特技です~」
「そんな特技やめろ。」
プログラムの最初にあるメンドクサイやつの間
ひたすら寝てた充を起こしてクラスの待機場所に
向かう。
待機場所は色ごとに分かれていて、
色は三色で赤、青、白の3つ。
ちなみになんの縁か、俺と充、高氏は赤組。
クラスが一緒だから色が同じなのは言わずもがなだけど
高氏も一緒とは・・・。
色ごとに分かれたのち、さらにクラスごとに分かれる。
まぁ、クラスごとに分かれてるとはいえ
大体のやつは同じ色の仲いい奴のところに割り込む。
つまり、同じ色だから騒がしい高氏がいる。
さらにアイツが大人しくしてるはずもなく、
自分の席に座ったとたん後ろに奴がいた。
ちょっとしたホラーだ。
「さーら先輩の玉入れ楽しみだなぁ!!」
「なんでお前が楽しみにしてんだよ?」
「だって、さーら先輩が体育やってるところって
たまにしか見れないんですもん・・・。
見れたとしても窓からなんで遠いし・・・。」
「まぁ、クラス学年違えばそうなるだろうねぇ~。」
「だから今日は近くで見れる大事な機会!!
1秒たりとも見逃しません!!!!」
なんだこいつ、気持ち悪い。
日に日に俺の知り合いが変態になっているような・・・。
いや、隠していただけで元から変態だったのか?
藤堂は俺様ド変態、高氏はナチュラルド変態、
朔さんは・・・?あれはある意味ストーカーだよな?
ロクな奴がいねぇ!!
「お~、一種目目はじまったぁ~。」
「最初は何?」
「短距離ですね。」
「ふ~ん、俺の玉入れは何番?」
「え~っと、5番目だねぇ」
「てことは結構あるな。」
「スムーズにいけばすぐじゃない?」
「学校行事がスムーズに行ったことなどない。」
「まぁね~」
今まで小中高と学校行事はすべて参加してきたけど
スムーズに行くなんて幻だろ?
ってくらい順調に進んだことなんてない。
「話したりしてれば5番目なんてすぐでしょ~」
「ま、そうだけどよ・・・。」
それからは、適当にしゃべりつつ、
同じクラスのやつが出てる競技を見て
一応、軽く応援する。
そんなことを繰り返してると充の言う通り
玉入れに出る人たちの集合がかかった。
「んじゃ、行ってくる」
「いってら~」
「さーら先輩頑張ってください!!」
「頑張んねーよ。」
何か賞品が出るならまだしも・・・、
学校の体育祭じゃたかが知れてる。
いつか読んだ金持ち校漫画だと、勝ったら
それなりの賞品を貰えてたけど・・・。
残念ながらここはしがない普通の高校。
そんなものは夢物語である。
せめて勝ったら、食券プレゼントとか
単位を多めにくれるとかならいいのになぁ~。
なんて考えていたらもう玉入れの番だった。
「それでは玉入れを開始します。
よ~い、スタート!!」
スタートの合図と共にピストルが鳴った。
その瞬間周囲にいた奴らが一斉に動く・・・わけもなく、
のんびりと玉入れを開始した。
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「うぇぇぇ!!なんでみんなあんなにやる気ないんですか!?」
「そりゃあ、玉入れに出るなんて、運動が嫌い~とか
体育祭なんてかったるい~って思ってる奴らが大半の
競技だからなぁ~。」
「そ、そうなんですか・・・。」
「お!多喜がやっと玉持ったぞ~」
「さーら先輩頑張ってくださ~~いっっ!!!」
「多喜には聞こえてないんじゃない?
周りの音うるさいし。」
「そんなぁ~・・・。」
目の前にはだるそうに玉を拾いつつ
ポ~ンと1個1個ゆるーく投げている
多喜がいる。
動作がものすごく遅い。
周りのやつらもなかなかだが
多喜は倍遅い。
「さーら先輩・・・可愛いっすっ!!」
「え?どこが?」
「こう、ゆるゆる~って動いてるところが可愛いです!!」
「へ~・・・、ゆるゆる~っていうより
だるだる~って感じだけど?」
「そんなところも可愛いじゃないですか!!」
「あ、そう。・・・恋は盲目ってやつかな?」
高氏はアレか?
多喜宗教にでもはいってるのか?
そんな宗教ないけど。
あったらドン引くわ~・・・。
でも高氏を見てるとまさに、多喜以外は目に入らない!!
多喜に全てを捧げる!!多喜様万歳!!
みたいな感じなんだよなぁ~。
おぉ、怖い怖い。
「お!多喜がようやく玉を2個持ったぞ~、
少しやる気出したかな?」
「・・・。」
「高氏?どうした?」
「な、なんかあれですよね・・・。」
「なにが?」
「た、玉っていうだけでエロく聞こえますよね・・・////」
「・・・おぉっと~!多喜が玉を2個握りしめたぞぉぉ!!」
「ひぇぇ///え、エロい!!エロいです、ぐふっぅぅっ!!」
「わ~お・・・」
高氏がエロい発言をしたとたん多喜が玉を2発
投げてきた。
しかも高氏の顔面に命中・・・。地味に痛そう。
あらら、鼻血出てるよ~。
「・・・高氏ぃ、生きてるかぁ?」
「ぐっ・・・は、鼻が・・・。」
「それはエロい妄想をしたせいで鼻血が出てんの?
それとも、今の玉のせいで出てるの?」
「りょ、両方です・・・////」
「あっそう」
多喜が阿修羅のごとき顔でこっちを見てる。
あれは最初から聞こえてたな・・・。
あれ?これもしかして俺も怒られるかな?
自分も怒られるかもしれないという
考えに身震いをしてるといつの間にか玉入れが終わってた。
阿修羅が来る・・・、阿修羅が来るぞ。
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「アイツらぶん殴る・・・。」
最初に高氏の騒がしい声援が聞こえたと
思ったら、いつの間にかとんでもない会話に変わってた。
玉っていうだけでエロいって・・・、
それはお前の脳内が卑猥なだけだろうがっ!!!
変な妄想に俺を巻き込むなよ!!
席に戻ると高氏が鼻血を垂らしたまま倒れていた。
「よぉ・・・、変態。素敵な声援ありがとう。」
「はっ!!さ、さーら先輩・・・!!」
「ところで高氏、お前の脳内はもう手遅れみたいだな。
一遍死んで生まれ変わるのと、精神病院に送られて
更生するの・・・どっちがいい?」
「ひぃぃぃぃぃ!!!ご、ごめんなさいっっ!!」
「まぁまぁ多喜落ち着けよ。高氏君もそういうお年頃だからさ~。
許してあげなよ~。あ!そうだ!!多喜が色々としてあげれば
欲求不満も収まるんじゃなっ━━━」
「黙れっ!!」
「いだいっっ!!」
なにがそういうお年頃だ!!
人のこと言えんのかよ!?
「簡単に言ってくれるがお前はどうなんだよ?」
「え?なにが~?」
「藤堂先生もなかなかに欲求不満そうだったけど?」
「は、はぁぁぁぁ!?何いってんの多喜!?
変なこと言わないでよ!!」
「変なことじゃねぇし、昨日も言ってたぞ。
充の腰は細いだの足はキレイだの・・・。」
「いやぁぁぁぁ!!気持ち悪い!!
あんな変態なんか俺には関係ない!!!!!」
ありまくりだろ・・・。
そのせいでコスプレが・・・おっと危ない
言っちゃいけねーんだった。
「ま、欲求不満にさせた充の責任だな。」
「何が!?藤堂になんか言われたの!?」
「別に。」
「??」
コスプレリレーでお着換えスペースに入った後の
充が楽しみだな・・・。
あと数時間で今度は自分が怒り狂うことになるとも
知らない充が少し憐れだぜ・・・。
午後のコスプレリレーで充が女装しながら
怒り狂ってる姿を想像してたらもう、昼飯の時間になっていた。
「多喜?食べないの?」
「食う。」
「早く食べないと時間なくなっちゃうぞ~」
「おう。」
鼻を押さえて蹲ってる高氏を放置して
昼飯を食う場所まで移動する。
午後の部が始まるまであと30分。
充の地獄が始まるまであと1時間程。
どうなることやら・・・。
いやぁ、変態だらけですね・・・。
きっと高氏は純粋な変態で、藤堂は親父臭い変態ですね。
ちなみに私は親父臭い変態とよく言われます。
褒め言葉ですね(笑)
次回!充の災難!!




