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縁などいらん、今すぐ断ち切れ  作者: 浅葱雪兎
32/42

ツンデレなんて、知らん2

充と藤堂のことを知った多喜。

自分のことは棚に上げる多喜。

そんな多喜本人は・・・?


イケメン後輩×ツンツン先輩第24話

「・・・と、いうわけでございます。」

「・・・。」


(思っていたよりも藤堂先生がマジっぽい・・・。)


これがみつる藤堂とうどう先生の話を聞いた俺の感想。

確かに最近、藤堂先生がよく充に話しかけてる姿を見かけたが

まさかそれが恋愛故だったとは・・・。


「付き合っちゃえば?」

多喜たきがそれ言う!?じゃあ、俺からも言わせてもらうけど

お前こそ高氏たかうじと付き合えば!?」

「嫌だ」

「さーら先輩即答!?」

「俺だって藤堂なんか嫌だ!!」

「なんでだよ、藤堂先生優しそうじゃん。金も持ってそうだし。」


そこっ!?と叫ぶ充と、お金があればいいんですか!?と

喚く高氏は無視。


「ところで、高氏は充が藤堂先生に告られたの

なんで知ってたんだよ?」

「あ!!それ俺も思った!!高氏吐け今すぐに!!」

「うぇ!?」


充がすごい形相で高氏に飛びかかってる。

普段ヘラヘラした顔ばっかり見てるからか高氏の腰が引けてる。

まぁ、いつも優しかったり笑顔ばかり浮かべている人が

怒ると怖いって言うしな・・・。


断じて充は優しくも無ければ笑顔って程笑顔でもないけど・・・。


「言います!言いますから新庄先輩首絞めるのやめてください!!」

「あぁ、悪い」

「ゲホッゲホッ、うぇ・・・。」

「高氏さっさと話せ。」

「さーら先輩の鬼畜ぅ・・・。」


鬼畜で何が悪い。

優しくしたって高氏はつけあがるだけだろ。


「で?知ってる理由は?」

「この前、藤堂先生に聞かれたんですよ。」

「なにを?」

「新庄先輩のことどう思ってる?って。」

「?どういう意味だ?」

「えっとですね、俺がさーら先輩達と一緒にいるのを見て

心配になったらしくて『お前が好きなのは茶新さあらでいいんだよな?』

って聞かれました!」

「「は?」」


心配?心配ってまさか・・・。


「高氏が俺じゃなくて充のことが好きなんじゃないか

って心配になったってことか・・・?」

「はい、そういってました!!あ、でも俺はさーら先輩

一筋なんで大丈夫です!って言ったら『ならいい』って!!」

「何が『ならいい』だ!偉そうに!!」

「高氏、お前それ聞かれたのいつだよ?」

「え~っと、俺がさーら先輩と行動するようになってすぐ

でしたから、入学式の2、3日後くらいですかね?」


入学式の2、3日後ってことは・・・、

その時は既に充のことが好きだったってことだよな?


「充は藤堂先生に聞いたのか?」

「なにを?」

「いつから自分のことが好きだったのか・・・とか。」

「はぁぁぁぁぁ!?なんでそんなこと聞かなきゃいけないの!?」

「お前・・・、俺の前で高氏に似たようなこと聞いただろ!」

「人の恋バナと自分のは別物なの!!」


我儘な奴だな・・・。


「でもさ、入学式の数日後に高氏にそんなこと聞いたってことは、

その時はもう充のことが好きだったってことだろ?」

「まぁ・・・、そうなるんじゃない・・・?」

「気になんねーの?」

「き!?気になるわけ・・・ないじゃん。」

「ふ~ん」

「なに?なんなの!?今日の多喜、俺みたいでいやだ!!」

「お前、それ言っちゃお終いだろ・・・。」


「藤堂先生は好きになって結構たったって言ってました!」

「だからなんでお前が知ってんだよ・・・。」

「初めに話した時以来たまーに話すんです!!」

「あっそ・・・、結構たったってことは1年とか?」

「俺に聞かないでよぉ・・・。」

「なんか言ってなかったのか?『お前と初めて会ってから

もう何年だな~・・・』とか。」

「あ~もう!!知らないってば!!」


これ以上追及すると拗ねそうだな・・・。

ん~、恋バナでからかうの楽しいな。

はまりそうだ・・・。

__________________________________________________

______________________________________


「ところで!!俺の話したんだから次は多喜の番だぞ!!」

「くっ・・・、忘れてなかったのか。」

「忘れません!!俺は絶対忘れない!!さぁ!教えろ~!」

「さーら先輩・・・!!」

「・・・。」


どうするか・・・、いや、まぁ。

別に、やましいことなんかないし。

ただ指輪貰ってびっくりしました。それだけ!それだけだ!!


「・・・、高氏にゆ、指輪貰ってびっくりした!

はい、それだけ!!」

「「えええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」

「多喜ずるいぞぉ!!びっくり以外もあるだろ!!?」

「さーら先輩顔赤くしてくれたじゃないですか!!」

「あれは・・・、夕日で赤く見えただけだ!!」

「そんなぁ!!」

「嘘つけ!そんな言い訳通用するかぁ!!」


さすが充・・・、一筋縄ではいかないか・・・。

しかし・・・、誰が正直に話すか!!

絶対に話さないぞ!!!


「たぁぁきぃぃ~。」

「・・・。」

「ちゃんとはなせぇぇぇ!」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・、多喜。」

「なんだよ?」


諦めたか?いや、ない。

充がこんな簡単に諦めるとは思えない!!

なんだ、なにがくるんだ・・・!?


「多喜、脱げ!」

「「は!?」」

「はやく!!」

「ちょっ!おいやめろ!!」

「新庄先輩!?だめだめだめ!!駄目ですって!!

さーら先輩の裸を見るのはダメです!!

俺だってまだ見てないのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」

「高氏っ!!そういう問題じゃねーだろっっ!!」

「す、すみません!!」


ちょっと、まて。いやマジで!やばい・・・やばいって!!

アレが、あぁいや違うそれは関係ない!!

いや、やっぱり関係ある!!こんなの見られたらマジで死ぬっっ!!


「多喜!!覚悟!!」

「~~~~!!!」

「ひゃぁぁ!!さーら先輩!」


バッ


充が根性で俺の服をめくった。

あぁ、終わった・・・。


「ふふふ、見ろ高氏!!」

「ふぇ?」

「朝から首元にチェーンがあるのは

気づいてたんだからな!!」


充が指さす先にはきらりと光るものが。

全体的にシルバーでまとまった落ち着いたデザインに

まんなかに小さな黒い石がはまっているソレ。

そう、あの日貰った指輪だ。


「・・・さーら先輩・・・コレ。」

「チェーン通してネックレスにするとは・・・、

多喜君なかなか嬉しかったんじゃないですかぁ?」

「くっ・・・!!」

「さーら先輩////」

「わ、悪いかよっ!!失くしたらなんか・・・

高氏がうるさそうだからっ、失くさないようにしただけだっ!!

なんか文句あっか!!??」

「ないです!さーら先輩大好きですっっ!!」


ああああああ!!

熱い!顔が熱い!!

仕方ねぇだろ!家に置いてあるのを母さんに見つかった日には

うるさいだろうし・・・、

かといって指にはめるなんてこと俺は死んでもしない!!

そんな羞恥プレイ誰がするか!!!


「いいか高氏!!俺は断じて嬉しかったとかではなく、

付けてこなかった時のデメリットを考えて渋々つけることに

しただけだからな!!勘違いすんなよっ!!」

「はい!!」

「多喜のツンデレが加速している・・・。」

「ツンデレじゃない!!」

「わかってるよ~、多喜はツンデレじゃなくて、

ツンツンデレだもんね~」

「貴様ぁぁぁぁ!!」

「ちょっ!多喜いたいいたいいたい!!」

「さ、さーら先輩!!新庄先輩死んじゃいますよ!?」


俺が充の胸ぐらをつかみブンブンと勢いよく振り

必死に充が逃げ出そうとする。

さすがに心配になったのか高氏が止めに入る。


それぞれがいろんな動きをするので

今はとんでもないもみくちゃ状態だ。


「充・・・、今日こそは許さん!!」

「ぎ、ギブ・・・。」

「まだまだぁぁっ・・・ん?」

「はぁ、はぁ、さ、さーら先輩?どうかしたんですか?」


充の胸ぐらを掴んで振ったことにより

ぐちゃぐちゃになった充の服の襟元に

俺は目が釘付けになった。


「・・・。」

「さーら先輩?・・・はぁっ!!」

「え?なに?なんで二人して固まってんの?」


俺と高氏がいきなり静かになったのが気になったのか、

充が不安げな顔で聞いてくる。


しかし俺と高氏は今それどころではない。

例のよれた襟から覗く充の鎖骨あたりに見える

虫刺されの様なもの・・・。

これは、あれだ。

本で見たことがあるぞ・・・。


「ささささーら先輩コレって///」

「え?ねぇどったの?」

「・・・、充。」

「なに?」

「ここ痒いか?」

「へ?」


とりあえず結論を出すのは速いだろうと

確認のため赤くなってるとこに触れる。


「ひぁっ!!く、くすぐった!!何、いきなり!?」

「痒いか?」

「痒くないけど・・・?てか、くすぐったいから

触んないでよ~」


痒くない・・・。触ったところ腫れてもいない・・・。

と、するとコレは・・・。


「充お前ここに・・・、キスマー、」


バンッ!!!


「「「!!?」」」


突然大きな音を立てて開いた扉に視線を向けると

そこには、藤堂先生がいた・・・。


「と、藤堂先生・・・。」

「・・・ずいぶん楽しそうな格好してんなぁお前ら。」

「え?」


そういわれてふと考えてみると

服がはだけて地面に押さえつけられてる充。

(くすぐったさにより、顔を赤らめてる)

同じく、服がはだけて、充を押し倒してる俺。

(暴れてたのもあり、顔が赤くなってる)

さらに、そんな充と俺の肩に手を置いてる高氏。

(キスマークを見て照れたのか、顔が赤い)


・・・誤解を与えるにはなかなかのシチュエーションだな。


俺の考えが的中してるのか、だんだんと藤堂先生の笑みが

深くなっている。それに反して目が笑ってないが・・・。


「充・・・、ちょっと話がある。こっちにこい。」

「え?でも、もう昼休み終わる・・・。」

「こっちに、こい。」

「・・・はい。」


充も藤堂先生の雰囲気が変だと気づいたのか

珍しく反抗もせず素早く藤堂先生の後についていく。


「茶新はこの後移動教室だろ?早く行かないと

遅刻すんぞ。」

「はい・・・。」

「高氏も気を付けろよ。」

「ふぁいっ!!」


バタンッ・・・・・。


そう言い残し、藤堂先生は充を連れて

屋上から去っていった・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・、ふぅ・・・・。


「なんか、緊張した・・・。」

「は、はい。藤堂先生怒ってたんですかね・・・?」

「いや、あれは怒ってるっていうより・・・」


嫉妬・・・?

・・・・・・・なんちゃって・・・・。

そんなわけないよな、たぶん・・・。


「とりあえず予鈴なるし戻るか。」

「新庄先輩、大丈夫ですかね?」

「まぁ、なんとかなるだろ・・・。」


もしこれで充になんかあったら、その時はまぁ・・・。

藤堂先生に仕返しでも何でもするか。

一応俺の親友なわけだし。


しかしすまんな充・・・。

さっきの藤堂先生につっかかる勇気は俺にはないので今は

スルーする俺を許してくれ。


生きて帰って来いよ充・・・。


そんなことを思いながら教室に戻る俺と

高氏だった・・・。

藤堂に連れてかれた充はいったい

どうなってしまうのか!!


次回はどっち視点か決めてないです・・・。

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