夕暮れ、紅く
5人でお食事タイム
朔の憐れさを目の当たりにする!
高氏が選んだプレゼントとは‼
イケメン後輩×ツンツン先輩第22話
とりあえず席について落ち着こうという柚木崎さんの
言葉にみんな同意をしめし、今は5人仲良く(?)座っている。
「そういえば茶新君と新庄君は朔と初対面ですよね。」
「はい。」
「初めまして~、陸の兄の高氏朔です。」
「あ、えっと茶新多喜です。」
「高氏君の大先輩の新庄充です!」
「よろしく。あぁそっか、陸が騒いでた『さーら先輩』って君のことか!」
高氏の野郎・・・、お兄さんにも言ってんのかよ・・・。
「ね!ね!可愛いでしょ‼さーら先輩可愛いでしょ‼」
「てめぇ何言ってんだよ‼」
「え~、だってほんとのことじゃないっすか‼」
眼医者さーーんっ‼ここに重病患者がいまーーす‼
「うんうん、すごく可愛いね。」
「は?」
「ちょっと、兄貴ダメだよ‼さーら先輩はダメだよ!?」
「は?」
「大丈夫だよ~。俺はその、ゆ、柚木さん一筋だから////」
お兄さんがチラチラと柚木崎さんを見ながら
とんでもない言葉をいっている・・・。
何・・・コレ?
なんの茶番ですか?
「柚木崎せんせーは何食べますかぁ?」
「そうですね、お蕎麦なんかもいいですね。」
「蕎麦ぁ~‼いいっすね~‼」
とうの本人である柚木崎さんは
充が話を降っているので気づいてない。
充お前、確信犯だろ‼
お兄さんがスゲー羨ましそうな顔で充を見てる。
「・・・そ、そういえば三人は今日はお出かけ?
仲いいね~!」
「はぁ。」
「今日はさーら先輩の誕生日プレゼントを買いに来たんだ!!」
「誕生日プレゼント?誕生日もうすぐなの?」
「もうすぐっていうか、明日です。」
「あ!そうなんだ~!」
誕生日前日がすでに濃い・・・。
特にお兄さんが濃い。
お兄さんが笑うたびに周囲の女が乙女になっている。
芸能人といるみたいだ。
「そうだ!明日の誕生日のお祝いって言ったらなんだけど
お昼ご飯、俺が奢るよ~」
「え、いやそんな悪いですっ━━」
「ほんとですか!?いや~さすがお兄様!太っ腹ですね!!
今月金欠で困ってたんですよ!!」
「なんで充が奢ってもらう気満々なんだよっ!!」
こいつはいったいどんだけ太々しいんだ!!
さっきまでお兄さんの反応みて、楽しんでたくせに。
「いいよいいよ。気にしないで!お金ならあるから~」
「そういえば、ホストのナンバー2って聞きました!
こんなにイケメンでモテて優しいお兄さんがいて
高氏は幸せ者だなぁ~!!」
「え、へへっそうかな///イケメンだなんてそんな///」
ホストクラブのナンバー2なのに
高校生にイケメンって言われて照れてるお兄さんの
純粋ぶりに涙が出るな・・・。
いくら似てるからって兄弟二人して充のおもちゃに
ならなくてもいいのになぁ。
「そんな謙遜しないで下さいよぉ!ね、柚木崎せんせー!!
朔さんイケメンですよね!!」
「ひぇ!し、新庄君!?」
「そうですね・・・、確かに朔はイケメンですね。」
「ですよね~!!聞きました?朔さん!」
「ふぇ!いや~そんな/////」
「兄貴気持ち悪いよ・・・。」
分かりやすいほどに照れまくっている・・・。
ニヤッニヤッしててイケメンオーラが半減したぞ。
「この前も竹内さんが朔はイケメンって言ってましたから。」
「「「「へ?」」」」
「柚木さん?た、竹内さんって誰?」
「え?ほら、朔のお店の常連客の・・・。
この前もデートしていたでしょう?」
「だっ!!ち、違うって!!優香理さんは確かに常連さん
だけど!あれはデートなんかじゃないんです!!!」
「?そうなんですか?でも、竹内さんはデートだと・・・」
これは修羅場というやつなのか・・・?
いや、でもこの二人付き合ってないどころか
お兄さんの気持ち一方通行だし。
今の柚木崎さんの様子を見るに、まったくお兄さんの
気持ちは伝わっていない。
「あんな女のいうこと信じないで下さいよ!!
だいたい、いつ柚木さんは優香理さんと話したんですか!?」
「つい先日仕事帰りに会いまして・・・、朔は私のだから
とかなんとか言ってたんですけど、意味がよく分からなくて・・・。」
「ひぃぃぃぃぃ!!そ、ソンナコト言ってたんですか!!?」
優香理さんとやらはなかなかに手強い女性の様だ・・・。
しかし優香理さんの思いは柚木崎さん(ライバル)に伝わっていないし、
本命のイケメンのこの言いぐさ。
恋の成就は不可能に近いぜ・・・。
「それにしても朔、いけませんよ。
常連さんのことをそんなに悪く言っては・・・。」
「え!?」
「お客はホストの命だ。と、この前朔にオススメしてもらった
小説にも書いてありました。常連さんならばもっと大事にしなくては・・・。」
「あぅぅぅ!!」
なんか可哀そうになってきたな・・・。
「あ~あ、ホストとの恋愛小説を読めば俺のこと意識してくれる
はずだ!っていっておススメしたのが裏目にでちゃったなぁ・・・。
兄貴がもう涙目になってる・・・。」
「お兄さん、魂抜けてね?」
「たぶんまだ大丈夫ですよ!諦めの悪さは俺以上ですから!!」
「あ、そう・・・。」
高氏よ・・・。自慢気に言うことじゃねぇだろ・・・。
「おしゃべりもほどほどにしてご飯食べましょうか?」
「さんせ~い!」
「はっ‼・・・皆、何食べたい?言ってくれれば俺と
柚木さんで買ってくるよ。」
「え、でも・・・」
「大丈夫!!先輩に全部任せなさ~い」
「・・・、じゃあお言葉に甘えさせていただきます。」
結局、お兄さんは全員分のお昼ご飯代を出すことになった。
柚木崎さんのを出すのは最初からそのつもりだっただろうけど
偶然会ってしまった故にかなりの額(遠慮を知らない二人が
大半を締めている)を出費させてしまったのが
申し訳ない・・・。
「「ご馳走さまでした~‼」」
「ご馳走さまでした。本当にありがとうございます。」
「いやいや、気にしないで~。お粗末様でした~。」
「そうそう、兄貴は稼ぎだけはいいんで、さーら先輩
気にしなくていいっすよ‼」
「お前が言うなよ!」
そのあとは、お互い買い物を続けるということで
別れて、俺たちも自分たちの買い物を開始した。
まわりきれるだけ色々な店をまわって、
全てが終わったのは夕暮れ時だった。
さすがに、夕方になると午前中ほどの混雑も
無くなり、三人でのんびり帰宅中だ。
「は~い、多喜ん家、到着ぅ!」
「おう、お疲れ」
「お疲れ様です!」
「んじゃ、もう渡しちゃおうかな~。
ほい、明日だけどハッピーバースデ~‼」
「ん、サンキュー」
「じゃあ、俺もう帰るわ。お二人の邪魔しちゃ悪いしね~。」
「なんだよ邪魔って?」
「ふふふ、高氏ぃ頑張れよ~‼」
のんきに手を降りながら帰ってく充。
邪魔ってなんだ?
よくわからない状況で少し戸惑う・・・。
「あいつ、本当に意味わかんねー。
・・・高氏?」
「ふぇっ!?な、なんですか!?」
「なんでお前顔赤いの?」
「赤くないですっ‼」
「いや赤いだろ・・・。」
なんでこいつはわかりやすい嘘をつくんだ?
顔真っ赤じゃねーか。林檎にも負けず劣らずの赤さだ。
「あの、さーら先輩!!」
「なんだよ?」
「俺からの誕生日プレゼント受け取ってもらえますか!?」
「は?まぁ、受けとるけど・・・。てか、俺に
プレゼント渡すために今日買い物行ったんだろ?」
「いや、まぁそうなんですけど・・・」
なにをウジウジしてんのかは知らんが、
俺へのプレゼント買いにいったのに
俺が受け取らないなんて言ったら高氏は
絶対泣き崩れるだろ・・・。
「さっさとよこせ。」
「は、はい‼じゃあ、あの・・・コレっどうぞ////」
「ん・・・、ん!?」
顔を真っ赤にしながら高氏が勢いよく
差し出してきたのは、ドラマとかでよく見る
小さめの箱だった。
俺の手のひらにちょうどおさまる位の
光沢のある黒い箱。
蓋には先程行ったアクセサリーショップの名前が
書いてあった。
「・・・おい、これ・・・。」
「あ、あの!!」
「・・・なに」
「お、俺と付き合って下さいっっ‼
どんなに辛いことがあっても絶対、
さーら先輩のこと幸せにしますっっっ!!!
大好きですっっ////」
「・・・。」
「あの・・・さーら先輩?」
なんなんだ、なんなんだよいったい!!
なんでこんなこっ恥ずかしいこと
堂々と言えるんだよ!?
おかしいだろ!普通に考えて無理だろ!
なんでそんな・・・、真剣に言えるんだよ。
「さーら先輩?大丈夫ですか?」
「・・・そ、」
「え?」
「ソォォォォォォイッッッ!!!!!!」
「いったぁぁぁ‼さーら先輩何するんですか!?」
ナニヲスルンデスカ?
馬鹿野郎、それはこっちの台詞だよ。
またもや家の前というプライバシーもなにもない
場所でやらかしやがって‼
「うるせえっ‼お前みたいな大馬鹿野郎はさっさと
帰れ‼次にこんなことしたらマジでぶっ飛ばすからな‼」
「えぇ‼さ、さーら先輩待ってくださいよぉ‼」
「誰が待つかバーカッッ‼」
くそっ、今日はダメだ‼
これ以上コイツといたらよけいなこと言いそうだ。
さっさと家に入って休もう!そうだ、そのほうがいい!
・・・あぁもう‼来週からどんな顔して会えばいいんだよっっ!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「さーら先輩・・・、顔真っ赤だった・・・。」
これは、もしかして・・・、
「お、俺の事好きになってくれた・・・!?」
「やったぁぁぁぁぁっっ!!!」
あぁ、なんて幸せな日なんだろうか!
「うぅ、来週会うの楽しみだなぁ/////」
来週は朝早くにここで、さーら先輩を待とう。
それでそれで、さーら先輩が出てきたら・・・、
もう一回好きですっていうぞ!!
何度だって言いますよ!覚悟してて下さい、さーら先輩!!!
小説を書く時間があまりに無くて
授業中にこっそり書いて投稿する
悪いやつな私・・・(笑)
次回は未定‼




