本日、お出かけ日和3
フードコートで出会った人は!!
イケメン後輩×ツンツン先輩第21話
とりあえず高氏と落ち込んでる充を引き連れて
広いフードコートに着いたが・・・。
昼時だから凄く混んでる。
とにかく、座る場所を確保しないとどうにもならない。
「俺、席探してきますね!!」
「おう。」
「多喜と高氏の関係が主従関係に!!」
「充黙れ」
「ひどい!まだ一言目なのに!!」
相も変わらず復活の速い充は既に元気いっぱいだ。
とりあえず高氏に任したものの、あいつだけだと不安なので
俺と充も空いてる席を探すことにした。
「ひゃ~さすが休日。混み具合が半端ないねぇ」
「しょうがないだろ。休日のしかもピッタリ昼時だからな。」
「まぁね~」
買い物客の話声と子供の叫び声だったり泣き声だったり・・・。
普段の声の大きさだと充との会話もままならない。
少し大きめの声で話しながら席を探すが一向に見つからない。
ざわめきが大きすぎて頭が痛くなってきた・・・。
これだから人混みは苦手なんだよな。
いろんな音や声が一気に入ってきて頭がパンクしそうになる。
「多喜大丈夫か?」
「ん・・・、なんとか。」
「とりあえず席だけでもあればなぁ・・・。」
「・・・ぁ・・せ・・ぱぁ・・!!」
「今なんか聞こえたか?」
「え?何が?人多くてわかんないけど、俺は何も聞こえないぞ?」
「?そうか・・・。気のせいかも。」
一瞬高氏の声が聞こえた気がしたけど、
気のせいだったか・・・。
気のせいとはいえ、高氏の声と勘違いするなんて・・・
なんか、恥ずかしいっ・・・。
「・・・さーーーらっせんっぱぁぁい!!」
「「!!」」
いや、気のせいじゃなかったか・・・。
手を大きく振った高氏が走ってはいないものの
すごい勢いでこっちに来る。
「高氏声でっか!!」
「ハァ、ハァ・・・。だって先輩たち気づいてくれないから・・・。」
「わるいわるい。人の声が多すぎてな・・・。」
「高氏・・・、席見つかったか?」
「はい!見つけました!」
「お!よかったな多喜。ひとまず席に行こうぜ~」
充が言うのに従って足を動かす。
やはり休日に出掛けるのは疲れるな・・・。
「さーら先輩どうかしたんですか?」
「ちょっと人酔いしただけだ・・・。」
「そんな!!じゃあ今辛いんじゃ!?」
「まぁ、少しな。でも休めばすぐ・・・」
「大変じゃないですか!!さーら先輩!!どうぞ!!」
「は?」
高氏がその場にしゃがみ込んで俺のほうに背を向けている。
・・・、これはまさかあれか?
高氏の背におぶされって事なのか・・・?
「え、やだ」
「なんでですか!?」
「人が大勢いるところでなんでお前におんぶされなきゃ
ならないんだよ!!」
考えればわかるだろ普通!!
つか少し休めば平気って言った俺の言葉ちゃんと聞けよ!!
「こらこら高氏ダメだぞぉ。」
「充・・・。」
「新庄先輩でもっ!」
おぉ、充が止めに来てくれた!
こいつも役に立つことがあったんだな!
「こういうときは何も言わさず、お姫様抱っこがセオリーだろ☆」
「そっか!!」
そっか!じゃねぇぇぇだろぉぉぉ!!
誰かこの馬鹿二人を止めてくれよぉ!!
なぁにが、セオリーだろ☆だ!!
星なんかつけてんじゃねーぞおい!!
「それではさーら先輩!!いざっ!」
「ふざけんな!!」
「え?お姫様抱っこ嫌いですか?」
「好き嫌いの問題じゃない!!」
なんなの?こいつら宇宙人かなんかなの?
いや、でも宇宙人さんに失礼か?
カツン・・・
「君たち・・・さっきから何を騒いでるんですか?」
「「え?」」
この声聞き覚えがある気が・・・。
「あ、透流さん!遅くてすみません!!
さーら先輩が具合悪くなってしまって・・・。」
「え?大丈夫ですか?熱でも出ましたか?」
「え、いや大丈夫ですけど・・・なんで、」
「?」
「なんで柚木崎さんがいるんですか!?」
そう、俺たちの前にゆっくり現れたのは柚木崎さんだった・・・。
てか、すげぇー。柚木崎さんが来ただけで周りが少し静かになった。
そこの席にいるお姉さんが見惚れている!!
「何故、といわれましても・・・。
私は買い物をしにここに来ました。」
「あ・・・、そうだったんですか。」
「はい、お昼時でしたのでご飯を食べようと席を取っていたところ
で陸君と会いましてね。相席いいですかと聞かれたので
茶新君たちが来るのを待っていたんですがなかなか
来ないのでなにかあったのかと・・・。」
高氏のやろう・・・、席を見つけたっていうか、
既に席を見つけてた柚木崎さんに相席お願いしただけかよ!!
「す、すいません。俺が人酔いしちゃって・・・。」
「あぁ、そうだったんですか。では席に行って休憩しましょう。
歩けますか?」
「はい。」
「では、支えますのでゆっくり歩いてください。」
「ありがとうございます。」
「高氏~、そんな嫉妬の目で見ないのぉ」
「うぅ、だって・・・」
「ふふふ、いいねぇ青春だね~」
「新庄先輩おじさんくさいですよ。」
「なんだと~!」
「は!さーら先輩たち行っちゃう!!待ってください!!」
柚木崎さんが歩くと不思議なほどに
周囲の人が道を開けるというミラクルを
俺は今目の当たりにしている・・・。
柚木崎さんの特別能力かなんかなのコレ?
まぁ、歩きやすいからいいんだけど・・・。
「今日は陸君と新庄君とお買い物だったんですか?」
「はい、まぁそんなところです。」
「そうなんですか、仲良しですね。」
「はぁ・・・。そういえば柚木崎さんは一人で?」
「いいえ、友人と・・・」
「あ、お友達とですか。」
「来る予定だったんですけど・・・。」
「え?」
来る予定だったってことは、無理になったってことだよな?
なんだろう・・・、急な用事とか?
まぁ、大人だから急用とかあるんだろーな・・・。
「あ、席あそこです。」
「本当ですか、ありがとうござ・・・ぃ・・・?」
「どうしました?」
なんだろう柚木崎さんが指をさした先にある席が
眩しく見える・・・。
いや、待て違うぞ!!
席が眩しいんじゃないっ・・・、席にいるなんか
見覚えのあるイケメンが眩しいんだっ!!
「あ、あの・・・。柚木崎さん。」
「はい?」
「あちらの席にいらっしゃるイケメンさんは・・・。」
「あぁ、この前話した陸君のお兄さんですよ。」
「やっぱり・・・。」
めっちゃキラキラしてっけど!?
周りの人すげー見てる。
隣の席にいる女たちが頬染めてお兄さんを見てる。
あれは・・・頬染めて誤魔化しているが、肉食獣の目だ!!
「!!柚木さん!!」
「朔、お待たせして申し訳ありません。」
「全然大丈夫です!!」
なんだろう・・・、そっっっくりだ。
そっっっっっくりだよ高氏兄弟。
「あれ?そちらが・・・」
「はい、生徒の茶新君と・・・」
「さーーーら先輩!!まってくださぁぁぁあ!!?
あ、兄貴!?!?」
「あれ!?陸!?なんで!!」
「それはこっちのセリフだよ!!」
「あれ~高氏のイケメンお兄様じゃん~何事?」
「こっちが聞きたいよ・・・。」
イケメン二人が騒いでる・・・。
そこに成行き上放り込まれた平凡な俺と充。
そしてその光景を見てもまったく戸惑わない柚木崎さん。
あぁ、なんだかまためんどくさくなりそうな予感が・・・。
「透流さん!?俺、兄貴がいるなんて聞いてないんですけど!」
「言ってませんでしたっけ?」
「聞いてません!兄貴さっきいなかったじゃないですか!」
「先ほどは朔が席を探しに行くといってどこかへ行ってるときですね。
探しに行ってくれてたんですけど、目の前の席が空いたので私が
その席を取った瞬間に陸君が来たんですよ。」
お兄さん、柚木崎さんのために席を取ろうとして
見つからなかったんだな・・・。
ちょっとしょんぼりしてる。
「あれ?でも柚木崎さん友人は来れなくなったって・・・」
「えぇ、最初に一緒に行くはずだった友人から朝になって
急用が入って行けなくなったと連絡が入りましてね。
せっかくなので一人でも行こうと家を出たら、朔がいまして。
朔も丁度暇だというので朔と一緒に来たんです。」
「へ、へぇ・・・」
柚木崎さん・・・、待ち合わせもしてないのに
玄関先に高氏のお兄さんがいるのはスルーなんだ・・・。
柚木崎さん必殺のなんでもユーモア説か・・・?
次回は柚木崎さんと高氏兄と
なんやかんやあって何かが起こるかもしれない。




