神様の、お導き?
充の心配をしつつ仲よく(?)
帰宅中の多喜と高氏。
駄犬の世話をしながら歩いて
いると家の前にいたのは・・・
イケメン後輩×ツンツン先輩第17話!
只今、高氏と家までの帰り道を
のんびり帰宅中の俺。
しかし心配事が一つ・・・。
充のやつ、大丈夫だったかな。
用が終わるまで待っててやるべきだっただろうか・・・。
「さーら先輩どうかしたんですか?」
「え?いや、なんでもない。」
「?・・・、そういえばさーら先輩、
何出るか決めました?体育祭!」
「俺は玉入れ」
「なんか可愛いっすね!!」
「殴っていいか?」
「すいませんっ!!」
ふん、どうせ俺は運動なんかできねーよ。
なんか文句あんのか。
「お前は?リレー出んのか?」
「はいっ!!リレー枠勝ち取りました!!」
「そんなにリレー出たがる奴いたのか?」
「はい!でも、俺がリレーに出て一位とって
さーら先輩と永遠の愛を誓うんだ!!って
いったらみんな譲ってくれまし、イダダダダダダ!!!」
「お前はそんなにお仕置きされたいのか?」
「えっ////」
「頬を染めてんじゃねーぞこの駄犬がっ!!」
「ぎゃうんっ!!」
「変態は地に還れ・・・。」
「うぅ。先輩の冷たさに磨きがかかってる・・・」
まったく・・・、今度高氏のクラスのやつと
すれ違ったときいたたまれなくなるだろ!!
「お前、今日も俺の家の前まで来んの?」
「!はい!!さーら先輩を無事に家まで
送り届けるのが俺の使命っすから!!」
「随分ちいせぇ使命だな。」
「そんなことないですよ!さーら先輩を
無事に送り届けられなきゃ俺の一日は終わりませんっ!!」
「あっそ・・・。」
おかしい・・・、そんな使命を与えた記憶は
無いんだがな。まぁ、どうせ充がなんか言ったんだろうな。
「ん?」
「さーら先輩?どうかしましたか?」
あそこにいるのは・・・、
「父さん?」
「あぁ、多喜お帰り」
「え!?さーら先輩のお父様ですか!!」
「君はもしかして・・・多喜の?」
「はい!さーら先輩の恋b「後輩!」うぅっ・・・」
こいつ懲りない奴だな・・・。
いい加減諦めろよ。
「そうか!君が陸君か!
初めまして、多喜の父親ですよろしく。」
「はいっ!高氏陸です!!
よろしくお願いしますっ!!」
「よろしくせんでいい!」
父さんも何仲良く話しかけてんだよ・・・。
「ところで父さん、なんで掃除なんかしてんの?
階段の掃除はいつも母さんがやってんのに・・・」
「あぁ、喜代子さんお友達とお茶飲みに行っていてね。
僕が代わりにやってるんだよ。今日は特に忙しい
わけじゃないし・・・。」
「ふーん」
「喜代子さんもたまには息抜きが必要だよね!」
「ん?うん・・・。」
たまにはっていうけど、俺は知っている。
母さんが週に2回は友達と出掛けてることを。
知らぬは旦那ばかりってな・・・。
「あ!そうだ、忘れるところだった!
陸君に渡すものがあったんだよ~」
「へ?俺にですか?」
「喜代子さんに渡しといてって頼まれてさ~、
はい、コレ。縁結びのお守り。」
そういって父さんが高氏に渡したのは
うちの神社で一番人気の赤いちりめん生地の
お守りだった。
てか、母さん・・・。
縁結びのお守り渡すのやめろよ。
なんで高氏と結ばれなきゃいけねーんだよ。
「わぁ!あ、ありがとうございますっ!!」
「喜んでくれてよかったよ。頑張ってね陸君。」
「なんで父さんまで応援してんだよ・・・。」
「さーら先輩のお家は縁結びのお守りとかも
売ってるんですね!」
「は?お前何言ってんだよ。」
「え?」
縁結びのお守り売ってて当り前だろ。
何言ってんだこの馬鹿は。
「陸君、うちは一応縁結びの神社だよ?」
「え・・・、えぇぇえぇぇ!!?」
「うるせーよ」
「そ、そん!そうだったんですか!!
はっ!俺、俺・・・とんだご無礼をっっ!!」
お前は一体どこのひとだよ・・・。
学生が『ご無礼』なんてそうそう言わないぞ。
「いやいや、気にしないで。
でも多喜、陸君に言ってなかったのかい?」
「いや、知ってるもんだと思ってたから・・・。
コイツ、高校入る前に友達と来たっていうから
てっきり・・・。」
まぁ、その友達と来たせいで俺の平凡ライフが
消えたんだけどな・・・。
やべ、思い出したら会ったこともない高氏の
友達に殺意がわいてきたぞ・・・。
「俺、初詣に行こうって言われただけなんで、
学生で行く神社といったら勉学かなんかの
神社だとばかり・・・。」
「ふーん、そりゃあ友達の言い方が紛らわしいな。
じゃあお前そん時何祈ったんだよ?」
「とりあえず家内安全と健康祈願を!」
それ、叶うもんも叶わないだろ・・・。
縁結びと知らないでソレを祈るならまだしも
勉学と思っていてなんでソレを願うんだよ・・・。
「いや!うちの神様は心が広いから健康祈願も
家内安全もなんのそのだよ!!」
「父さん、神様に無茶いうなよ」
「でも、現に陸君は健康じゃない。
しかも多喜にも出会えてるじゃないか。」
「はた迷惑だけどな」
こんな自分勝手な神主でいいのか?
「は!そうか!陸君がお友達に誘われて
うちの神社に来たこと自体が神様の縁のお導きかも
しれないね!!」
「はぁ!!そうか!!さーら先輩の神社の神様が
俺とさーら先輩を出会わせてくれたんだ!!
神様ありがとうございますっっ!!」
「もう、勝手にしてくれ・・・。」
この二人についていけない・・・。
この能天気人間どもめ・・・。
「ところで多喜、結局プレゼント何が
いいか決まったかい?」
「べつに・・・、なんでもいいって言ったじゃん。」
「それが一番困るんだよ~」
「プレゼント?」
「そう、日曜日多喜誕生日なんだよ~」
「ひあぁっ!?」
隣で奇声を上げるのやめてくれ、耳が痛い。
「た!誕生日なんですか!?」
「うん」
「俺、聞いてないです!!」
「俺、言ってないもん。」
俺がそう言ったとたん高氏が崩れ落ちた。
「ひどい!!」
「なんで泣くんだよ?」
本当にこいつはわけが分からん。
てか、道端で泣き崩れるなよ、うざいだろ。
「多喜!好きな人の誕生日は誰だって祝いたいものだよ!」
「あ、そう」
「もう!多喜はクールだな~」
「さーら先輩!俺、俺、絶対さーら先輩が喜ぶもの
プレゼントしてみせます!!楽しみにしててください!!」
「期待しないで待ってる」
「ぐぅ!!絶対喜ばせてみせますから!!お父さん
素敵な情報ありがとうございました!!」
それじゃあ、また明日!!
と叫びながらものすごい速度で走っていく
高氏を父さんと数秒呆然と見送った。
なんて慌ただしいやつなのだろう・・・。
「面白い子だね陸くん。」
「騒がしいだけだよ」
「でもいい子じゃないか。」
「・・・まぁ、否定はしない。」
「もう、多喜は素直じゃないなぁ~」
「いいだろ別に・・・」
「ふふっ」
ふふふ、と俺の後ろで笑う父さんの顔が
とても嬉しそうだったのを俺は
なんとなく気恥ずかしくて見なかったふりをした。
さぁ、高氏は多喜が喜ぶ
プレゼントを探しだせるのでしょうか(笑)
次回は未定ww
これといって進展はないかもです。




