不審者は、一体!?2
お母さんが家の前にいた意味とは!?
多喜と高氏がちょっとだけ
いい感じに!?
充の口は禍の元!?
イケメン後輩×ツンツン先輩
波乱万丈の第12話
「だいたいっ!なんで母さんがあんなとこで
そんないかにも不審者です。みたいな
かっこうしてたんだよ!!!」
とりあえず不審者張りの格好をした母さんを
速やかに家へ入れて、今はリビングで緊急会議の
真っ最中である。
「だって~」
「だってじゃないっ!!」
「まぁまぁ多喜、落ち着けって。
お母様にもそれはもう大変な事情があるんだよ。」
「充くんは優しいわね~」
「かあさん・・・?」
「は~い、ごめんなさい。」
何が、はぁ~い、だっ!いい年して
伸ばし棒を使うんじゃない!!
「それに、充は面白がってるだけだろ!」
「まぁ、それもある。」
「それもある。じゃねーよ。ふざけんな!」
「さ、さーら先輩落ち着いてください・・・。」
これが落ち着いていられるか!!
なんだあの不審者、近寄りたくねー。と思ったら
それが自分の母親でした!なんて笑えねーんだよ!!!
「で?理由は?」
「だって、多喜の後輩くん見たかったんだもの。」
「はぁ?後輩って・・・高氏のことか?」
「あら、高氏くんっていうの!」
「はい!!高氏陸です!
さーら先輩にはいつもよくしてもらってます!!」
高氏によくした記憶は残念ながらこれっぽちも無いが
まぁ、あいつがそう思っているのならそう思わせておこう
「本当!?多喜ってば何度言っても口が悪いの直さないし
人には優しくって言っても聞かないし、どっか冷めてるって
いうか・・・、相手の気持ちを思いやるのすっっっごい
へたっぴだから心配してたのよ!!」
ひでーいいようじゃねーかおい。
こんなテンション高い母親がいれば冷めるだろ。
「そんな!さーら先輩はすごく優しいっす!!」
「違うんですよお母さん、高氏はこう見えて
ドMなんですよ。だから多喜とは相性抜群なんです。
多喜が冷たいこと言ってもめげない心の持ち主なんです!」
「あら、そうなの!確かに、多喜はSっぽいから
ぴったりね!!」
「ぴったりね!じゃねーよ・・・。
母さん、後輩が見たいならみたいで普通に待ってれば
よかっただろ。なんであんなかっこうしてたんだよ?」
「だって多喜、恥ずかしがると思って・・・。
普通に会わせて!っていたら見せてくれないかなぁ~って
思ったから、仕方なくあのかっこうで隠れて
こっそり見ようと思ったのよ~」
こっそりも何も隠れてなかっただろ。
あんなの遠目からでもばれるし。
「でもお母さん!全然隠れられてなかったですよ!」
「そうなのよ!聞いてちょうだい充君!おばさんね、
階段下に降りてさぁ隠れるぞって思ったらなんと!!
あそこ隠れられる場所がなかったのよ!!」
アホか!!確認してから実行しろよ!!
だからそわそわキョロキョロしてたのか!!?
「それは災難でしたねお母さん・・・。
あそこはこれといって陰になるものもないですしね。」
「ほんと、焦っちゃったわよ!でもでも!
とりあえず目的は果たせたわけだし、プラマイゼロよね!」
「さっすがお母さん!ナイスポジティブです!!」
もう厭きれて何も言えない。とりあえずお茶でも入れるかと
思い台所へ行く。
「あ~・・・?急須がない。」
はて、いつもしまっている棚の中に急須が見当たらない。
またどっか適当な場所に置いたのか?
あのおおざっぱ人間め・・・。
「あの、さーら先輩俺も手伝います!」
「あ?あぁ高氏か。あの空間は居づらいだろ。」
「あ、えっと・・・」
「別にはっきり言っていいぞ。実の息子である俺だって
あの二人のノリにはついていけないんだから。」
むしろついていけるやつがいたら驚きだ。
充は人間じゃない。あいつは宇宙人だと俺は信じてる。
「ちょっと・・・、びっくりはしましたけど、でも!
とってもいいお母さんっすね!」
「そうか?」
まぁ、いいかどうかは別として・・・
喧嘩とかしたことないからいいのか?
ただたんに俺が諦めてるだけかもしんないけど・・・。
「なぁ、急須探してくれ。」
「急須ですか?え~・・・と」
二人で探しているがなかなか見つからない。
一体どこにしまい込んだんだ?
「あ!ありました!!」
「え?どこ?」
「あそこです!!」
「!!!??」
炊飯ジャーの中・・・だと・・・!!?
中が空っぽだからって何故、何故そんなとこに入れるんだっっ!!??
「炊飯器の中から急須って俺、初めて見ました・・・。」
「奇遇だな俺もだよ・・・。」
「ふふっ、ははっはははは!!」
「高氏?どうした・・・?」
「なんか、おかしくって・・・ふふっ」
「・・・ははっ、おかしいってお前、
こっちはこんなんいつもだぞ。」
「そうですよね・・・、ふふっ。」
「まったく・・・。」
_______________________
「ほら、お茶持ってきたぞ。」
「多喜サンキュー!」
「あら、多喜ありがとう!そうだわ、ご近所さんに
もらったお饅頭あるから持ってくるわね!」
「お饅頭!やった~」
「お前は少し遠慮を覚えろ!」
「は~い」
母さんが台所へ行ってから
充がものすごいニヤニヤしだした。
なんかすげームカつく顔だな・・・。
「高氏君~、俺がお母様と話してる間に
ずいぶん多喜とイチャイチャしてたんじゃないですか~?」
「え!?イチャイチャなんてそんなっ!!」
「聞こえてたぞ~君たちの楽し気な笑い声が!」
「あぅっ!!」
「いや~初めての共同作業はお茶入れか・・・
なかなか渋い選択だなっ☆」
こいつはアレか?そんなに俺に殴られたいのか?
そこまでマゾだったのかな?
「共同作業・・・!!さーら先輩!!」
「こっちをみるんじゃねーよ」
なんだよその無駄にキラキラした目は・・・。
そんな目でこっちを見るな!
「は~い!お待たせ~」
「「ありがとうございます!!」」
「そういえば母さん、急須を炊飯器に入れんの
やめてくれよ・・・。」
「あ!ごめんなさい!電話が鳴って慌てて空いてたからって
炊飯器に入れちゃったんだわ!!」
「なんでだよ・・・。」
いや~さすがお母さん!ユーモアあふれてますね!!
なんて充が変な切り返しをしているが、
そこはもっとツッコめよ。
急須を炊飯器にINだぞ?おかしいだろ。
とりあえずは落ち着くために茶を飲もう・・・。
・・・、あ、この饅頭うまいな。
「あら、多喜このお饅頭好き?多喜の好きな
こしあんだものね。気に入ったなら今度私も
買ってこようかしら?」
「さーら先輩、こしあん好きなんすか!?
俺もこしあん大好きです!!」
「いや、大好きじゃないし。
つぶあんか、こしあんかだったらこしあん派な
だけだから。」
「訳・だからお前と一緒なんかじゃないんだからなっ///」
「充ぶっ飛ばす」
「調子乗ってすみませんでした!!」
本日2回目の土下座を見た・・・。
充に合掌・・・。
次回!お父さんごめんなさい!




