不審者は、一体!?
多喜の居場所を感知した高氏と合流!
とりあえず疲労感が果てしない!
さらにとどめの一発!
あの不審者は誰!!?
イケメン後輩×ツンツン先輩第11話
あぁ・・・今日はとっても疲れた・・・。
クールだと思われていた柚木崎さんが
まさか重症的な天然だったとは・・・。
一体この気持ちをどうすれば・・・。
ドドドッ・・・
「なぁ多喜。なんか聞こえない?」
「疲れからくる幻聴だ。気にすんな。」
「そっか幻聴か。ははっ俺もそろそろ重症かしら。」
「安心しろお前はとっくに重症だよ。」
ドドドドドドドッ
ガラッバンッッ!!
「さーら先輩!!会いたかったっす!!」
「保健室はお静かに願いますっっ!!」
「ぐぼぉっっ!!」
「お~っと多喜の華麗なるアイアンクローが
高氏に直撃したぁぁ!!」
「充、貴様もだっ!」
「いたいっ!」
図書室での疲労+図書室・充への疲労+保健室での疲労+
こいつが来やがった・・・。
「お前面談じゃなかったのかよ」
「面談は無事終わりました!」
「チッ、だったらなんでここに来るんだよ
さっさと帰ろよ。」
「舌打ち!さーら先輩今舌打ちしましたよね!?
ひどいっすよ!!」
ひどい?どこがだよ。お前が来ると俺の
疲労感が増すんだよ。舌打ちしたくもなるだろ。
「ところで高氏、なんで多喜が保健室にいるって
わかったんだ?」
「いろんな人に聞き込みをしました!!」
「俺らは犯罪者かなんかですか?」
こいつが聞き込みをして保健室にたどり着いたということは
こいつに俺たちの情報を教えたやつがいるってことだよな・・・。
よしそいつ呪ってやろう。
「陸君、先輩方を困らしてばかりは
いけませんよ。」
「は~い・・・。」
「お前、俺たちを困らせてる自覚あったのか。
わかっててやっていたならお前は万死に値するな。」
「ええぇぇ!!そりゃないっすよさーら先輩!!」
「みんな仲良しですね」
「はいっ「いいえ、仲良しではないです。」えぇ!?」
「残念だったな高氏、お前の気持ちは多喜には伝わって
いないようだ・・・。」
「そんなぁ・・・。」
馬鹿が来たせいで話が脱線したな・・・。
まぁこれ以上、柚木崎さんに聞くこともないか。
もう外も暗くなってきてることだし、
そろそろ馬鹿共引き連れて帰るか。
「柚木崎さん、今日はいきなり押しかけてすいませんでした。」
「いいえ、私も楽しかったですよ。また来てください。」
「ありがとうございます。おい、馬鹿2匹帰るぞ。」
「「は~い!」」
反論がないってことはこいつら自分が
馬鹿って認めてるんだな。いいことじゃないか。
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「それにしても新発見の連続だったなぁ~」
「いろんな意味でな」
「何かあったんすか?」
「クールだと思われていた柚木崎せんせーが
ただの天然ちゃんだった・・・。」
「あぁ・・・、あの人すごいですよね。
あれだけ兄貴がアタックしてるのに『面白い』の
一言で済ませちゃうんですよ。」
「ある意味残酷だなぁ~」
そう言って充が俺をチラリとみてきた。
なんだよ?俺はちゃんと告白されてるのは理解してるぞ。
理解したうえでスルーしてるだけだ。
「兄貴、透流さんと会うたびに
部屋でめそめそしてるんですよ~」
「そりゃあ、あれだけ言っても理解してもらえなかったら
泣きたくもなるだろうなぁ~」
「この前はお客さんを家に送ってる最中に透流さんと
ばったり会って、『お似合いですね』って
言われたらしくて・・・。」
それはまぁ・・・、悲惨だな。
好きな人にお似合いですねって言われたらグサッと
くるだろうな。
「死んだような顔して帰ってきました。」
「だろうな~」
「そこまで苦労しても好きなんだな。
柚木崎さんのこと・・・。」
「そうっすね~、でも今なら兄貴の気持ち
俺、わかります!だって俺も何されたって
さーら先輩のこと大好きっすから!!」
ドキッ・・・。
ん?ドキ?土器?いやいやなんだ今の音。
なんかあれだ、うん、調子悪いんだなきっと。
そうだ、そうに違いない。
「さーら先輩?どうかしたんすか?」
「なんでもねーつってんだろ!!」
「えぇ!?なんで怒ってるんですか!?」
「ふふふ、お熱いですね~」
「充、死ぬ覚悟はできてんだろうな?」
「八つ当たりやめろって!!」
いいか俺は断じてほだされてなんかいない!
ましてやす、好きとか・・・ありえない!
絶対に!ありえないから!!
なんとなくモヤモヤしたまま3人で歩いていたら
だんだんと家が見えてきた。
その見えてきた家の前に何やら怪しい人物が見える・・・。
黒いロングコートにマスク、サングラス、帽子。
マスクや帽子、サングラスはいいにしても
もう4月も終わるって時に
ロングコートはおかしいだろ。
しかも異様に周囲を気にしてるのか
落ち着きがないというか、キョロキョロしてる。
はっきり言って近づきたくない。
だが、そいつがいるのは俺の家に行くために
通らなくてはならない神社への階段の前だ。
「だ、誰っすか?あれ。」
「多喜・・・、知り合い?」
「知らん。」
あまりの不審者ぶりに充も高氏もドン引きだ。
「でも、あそこ通らないとさーら先輩お家に帰れ
ないっすよね!?」
「だな。」
「おい高氏!旦那は旦那らしく嫁さんのピンチを助ける
もんだぜ!ここはかっこよく多喜を助けて
アピールするチャンスだ!!」
おいおい、いくらなんでも高氏がバカだからってこんな
言葉に乗るわけないだろ・・・。
「そうっすね!!俺、さーら先輩のために
あの怪しい奴を追い払ってきます!!
待っててください!!」
あ、救いようのない馬鹿だった。
「ぐふふふふっひぃ~」
「笑い方キモイぞ充、あとあんまり
あの馬鹿からかうなよ。」
「だって面白くて!」
「・・・。」
ふと目を向けると、高氏は既に不審者の前に
躍り出ていた。アイツ本当に大丈夫か・・・?
「アノッ!スイマセンッ!」
声が裏返ってるぞ高氏。
「お、俺の大事な人が怖がってるんで!!
そこどいてもらってもいいっすか!!?」
アイツ何ほざいてんの?頭おかしいの?
だいたいそんなこといきなり言われたって
不審者のほうが困るだr━━━
「あらやだ!!すっごいイケメンくんだわー!!」
「へ!?」
まてまてまてまて!!なんかすごい聞き覚えのある声だぞ!!
いやだがしかし!アレがまさかそんな!?
「なぁ、あれ多喜のお母さn」
「言うなっっっ!!!俺は今何も見えない
聞こえない!!あんな不審者知らないっ!!」
「現実逃避はよせよ多喜」
嘘だっ!嘘だと言ってくれ!!
神様、あんたって人はなんてひどいやつなんだ!!
この仕打ちはなんだ!?俺が一体何をした!?
「あら!多喜ぃ~お帰りなさい~!
そんなとこでなにしてるのよ!
まぁ!充君も久しぶりじゃないのぉ!!」
「どうも~ご無沙汰してます~!」
「え?え?あの・・・、さーら先輩?
この人・・・?」
「・・・っ!俺の、俺のお袋だよっ!!」
「え?ええぇぇぇぇぇ!!
あ、あの俺!とんだご無礼をーーー!
申し訳ございませんでしたぁぁぁっっ!!」
神様から、今日の疲労感満載の俺への最後のプレゼントは
高氏の見事なスライディング土下座だった・・・。
不審者の正体はお母さんでした。
なぜ、お母さんが不審者のかっこうで
そわそわしていたのかは次回明らかに!!




