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縁などいらん、今すぐ断ち切れ  作者: 浅葱雪兎
12/42

不審者は、一体!?

多喜の居場所を感知した高氏と合流!

とりあえず疲労感が果てしない!

さらにとどめの一発!

あの不審者は誰!!?


イケメン後輩×ツンツン先輩第11話

あぁ・・・今日はとっても疲れた・・・。

クールだと思われていた柚木崎ゆきざきさんが

まさか重症的な天然だったとは・・・。


一体この気持ちをどうすれば・・・。


ドドドッ・・・


「なぁ多喜たき。なんか聞こえない?」

「疲れからくる幻聴だ。気にすんな。」

「そっか幻聴か。ははっ俺もそろそろ重症かしら。」

「安心しろお前はとっくに重症だよ。」


ドドドドドドドッ

ガラッバンッッ!!


「さーら先輩!!会いたかったっす!!」

「保健室はお静かに願いますっっ!!」

「ぐぼぉっっ!!」

「お~っと多喜の華麗なるアイアンクローが

高氏たかうじに直撃したぁぁ!!」

みつる、貴様もだっ!」

「いたいっ!」


図書室での疲労+図書室・充への疲労+保健室での疲労+

こいつが来やがった・・・。


「お前面談じゃなかったのかよ」

「面談は無事終わりました!」

「チッ、だったらなんでここに来るんだよ

さっさと帰ろよ。」

「舌打ち!さーら先輩今舌打ちしましたよね!?

ひどいっすよ!!」


ひどい?どこがだよ。お前が来ると俺の

疲労感が増すんだよ。舌打ちしたくもなるだろ。


「ところで高氏、なんで多喜が保健室にいるって

わかったんだ?」

「いろんな人に聞き込みをしました!!」

「俺らは犯罪者かなんかですか?」


こいつが聞き込みをして保健室にたどり着いたということは

こいつに俺たちの情報を教えたやつがいるってことだよな・・・。

よしそいつ呪ってやろう。


りく君、先輩方を困らしてばかりは

いけませんよ。」

「は~い・・・。」

「お前、俺たちを困らせてる自覚あったのか。

わかっててやっていたならお前は万死に値するな。」

「ええぇぇ!!そりゃないっすよさーら先輩!!」


「みんな仲良しですね」

「はいっ「いいえ、仲良しではないです。」えぇ!?」

「残念だったな高氏、お前の気持ちは多喜には伝わって

いないようだ・・・。」

「そんなぁ・・・。」


馬鹿が来たせいで話が脱線したな・・・。

まぁこれ以上、柚木崎ゆきざきさんに聞くこともないか。

もう外も暗くなってきてることだし、

そろそろ馬鹿共引き連れて帰るか。


「柚木崎さん、今日はいきなり押しかけてすいませんでした。」

「いいえ、私も楽しかったですよ。また来てください。」

「ありがとうございます。おい、馬鹿2匹帰るぞ。」

「「は~い!」」


反論がないってことはこいつら自分が

馬鹿って認めてるんだな。いいことじゃないか。



___________________________


「それにしても新発見の連続だったなぁ~」

「いろんな意味でな」

「何かあったんすか?」

「クールだと思われていた柚木崎せんせーが

ただの天然ちゃんだった・・・。」

「あぁ・・・、あの人すごいですよね。

あれだけ兄貴がアタックしてるのに『面白い』の

一言で済ませちゃうんですよ。」

「ある意味残酷だなぁ~」


そう言って充が俺をチラリとみてきた。

なんだよ?俺はちゃんと告白されてるのは理解してるぞ。

理解したうえでスルーしてるだけだ。


「兄貴、透流とおるさんと会うたびに

部屋でめそめそしてるんですよ~」

「そりゃあ、あれだけ言っても理解してもらえなかったら

泣きたくもなるだろうなぁ~」

「この前はお客さんを家に送ってる最中に透流さんと

ばったり会って、『お似合いですね』って

言われたらしくて・・・。」


それはまぁ・・・、悲惨だな。

好きな人にお似合いですねって言われたらグサッと

くるだろうな。


「死んだような顔して帰ってきました。」

「だろうな~」

「そこまで苦労しても好きなんだな。

柚木崎さんのこと・・・。」

「そうっすね~、でも今なら兄貴の気持ち

俺、わかります!だって俺も何されたって

さーら先輩のこと大好きっすから!!」


ドキッ・・・。


ん?ドキ?土器?いやいやなんだ今の音。

なんかあれだ、うん、調子悪いんだなきっと。

そうだ、そうに違いない。


「さーら先輩?どうかしたんすか?」

「なんでもねーつってんだろ!!」

「えぇ!?なんで怒ってるんですか!?」

「ふふふ、お熱いですね~」

「充、死ぬ覚悟はできてんだろうな?」

「八つ当たりやめろって!!」


いいか俺は断じてほだされてなんかいない!

ましてやす、好きとか・・・ありえない!

絶対に!ありえないから!!


なんとなくモヤモヤしたまま3人で歩いていたら

だんだんと家が見えてきた。

その見えてきた家の前に何やら怪しい人物が見える・・・。


黒いロングコートにマスク、サングラス、帽子。

マスクや帽子、サングラスはいいにしても

もう4月も終わるって時に

ロングコートはおかしいだろ。


しかも異様に周囲を気にしてるのか

落ち着きがないというか、キョロキョロしてる。

はっきり言って近づきたくない。

だが、そいつがいるのは俺の家に行くために

通らなくてはならない神社への階段の前だ。


「だ、誰っすか?あれ。」

「多喜・・・、知り合い?」

「知らん。」


あまりの不審者ぶりに充も高氏もドン引きだ。


「でも、あそこ通らないとさーら先輩お家に帰れ

ないっすよね!?」

「だな。」

「おい高氏!旦那は旦那らしく嫁さんのピンチを助ける

もんだぜ!ここはかっこよく多喜を助けて

アピールするチャンスだ!!」


おいおい、いくらなんでも高氏がバカだからってこんな

言葉に乗るわけないだろ・・・。


「そうっすね!!俺、さーら先輩のために

あの怪しい奴を追い払ってきます!!

待っててください!!」


あ、救いようのない馬鹿だった。


「ぐふふふふっひぃ~」

「笑い方キモイぞ充、あとあんまり

あの馬鹿からかうなよ。」

「だって面白くて!」

「・・・。」


ふと目を向けると、高氏は既に不審者の前に

躍り出ていた。アイツ本当に大丈夫か・・・?


「アノッ!スイマセンッ!」


声が裏返ってるぞ高氏。


「お、俺の大事な人が怖がってるんで!!

そこどいてもらってもいいっすか!!?」


アイツ何ほざいてんの?頭おかしいの?

だいたいそんなこといきなり言われたって

不審者のほうが困るだr━━━


「あらやだ!!すっごいイケメンくんだわー!!」

「へ!?」


まてまてまてまて!!なんかすごい聞き覚えのある声だぞ!!

いやだがしかし!アレがまさかそんな!?


「なぁ、あれ多喜のお母さn」

「言うなっっっ!!!俺は今何も見えない

聞こえない!!あんな不審者知らないっ!!」

「現実逃避はよせよ多喜」


嘘だっ!嘘だと言ってくれ!!

神様、あんたって人はなんてひどいやつなんだ!!

この仕打ちはなんだ!?俺が一体何をした!?


「あら!多喜ぃ~お帰りなさい~!

そんなとこでなにしてるのよ!

まぁ!充君も久しぶりじゃないのぉ!!」

「どうも~ご無沙汰してます~!」

「え?え?あの・・・、さーら先輩?

この人・・・?」


「・・・っ!俺の、俺のお袋だよっ!!」

「え?ええぇぇぇぇぇ!!

あ、あの俺!とんだご無礼をーーー!

申し訳ございませんでしたぁぁぁっっ!!」


神様から、今日の疲労感満載の俺への最後のプレゼントは

高氏の見事なスライディング土下座だった・・・。





不審者の正体はお母さんでした。


なぜ、お母さんが不審者のかっこうで

そわそわしていたのかは次回明らかに!!

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