血肉
暗い部屋で泣いている君を私は抱き締めた。君はいつも傷ついている。優しいけれど弱い君は逃げることも戦うことも出来ずに傷ついていくんだ。私にはそれが正しいことなのかは分からない。でも。分からない痛みだからこそ、痛い。君の痛みは私の痛みなんだ。
君を食べてしまいたい。本能的にそう思った。二人の境界をなくしたい。髪も骨も血の一滴さえも食べ尽くして、私の中に閉じ込めてしまいたい。君がこれ以上傷つかないように。君の香りが肺に充満してクラクラする。
いただきます、そう心の中で唱えて私は大きく口を開けた。
読んで下さってありがとうございます。勢いで書いたので、そのうち改訂版を出すやもしれません。




