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プロローグ 静かな場所に小さな相互。
プロローグ 静かな場所の小さな相互
「あの子、もしかして私のこと好き?」
「えぇ、なんでそんなこと思ったの!?」
「あなたの態度とあの子を見ていれば分かるわよ。」
「さすがだね。察せられるとは。それで?」
「今日、コクろうとしてるんでしょ?」
「すべてが見透かされてるようだね。」
「私はコクられたくない。私はコクられても答えを出すことができる自信がない。」
「どういうこと?」
「私は前の人のことを引きずってて、気になる人もいるの。でも、私は…」
「なるほどね。それがあなたの答えを出すことができないか。」
「そうなの。それを直接言う自信がないの。」
「それで、あたしを利用したのか。まあ、あたしに任せて。すべてあなたの良いようになるとは思えないけど。」
「ごめんね。」
「モテる女の子はつらいんだね。羨ましい限りだよ。」
「なによ、あなただって…、いやあなたこそ…。」
「確実にあの子を傷つけることになることは忘れないでね。」
「本当にごめんなさい…」