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幼馴染のち恋模様  作者: 琴乃葉つむぎ
幼馴染のち愛模様

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「向日葵〜、悠桔〜、お靴履くよ」

「ママ!パパがひまとはるのこと離してくれない〜!」

「キャハハッ!パパやー!」


今日も朝からバタバタして漸く出発できると思いきやいつもの問題が発生した。


「向日葵も悠桔も可愛いな〜。パパと仕事行くか?」

「行きません。もう、時間ないんだから早く離して」


子供たちに顔をすりすりしながら弛んだ顔をしているのは二人の父親である梗介だ。

あれから3年半が経ち、二人の子宝に恵まれた。認めたくないが、あの結婚式の日の夜が恐らくその日だ・・・。

名前は・・・長女 向日葵ひまり、長男 悠桔はるき、今は2歳のイヤイヤ期真只中だ。


双子だと分かった時は私よりも梗介の方が喜んでいた。二人との初対面時は涙を流しながら「ありがとう」と何度も呟いていて、見たことないくらいの優しい微笑みでまだしわくちゃの我が子たちを見つめていたのを思い出す。


それからは怒涛の日々で梗介と倒れそうになりながら乗り越えた。

初めての子育てはいきなり双子ということもあり、大変という言葉では足りないくらい身も心も削られた。両親たちにも頼り、なんとかここまで健康に生きてくれている。

その反面、この子たちの新しい一面を見つけるたびに、心が震えるほど幸せな気持ちになった。

子供たちが立ったり、喋ったりする成長を梗介と一緒に経験して一緒に喜ぶことができた。

それもあってか梗介が必要以上に子供たちを溺愛していて毎朝ひっつき虫のようだ。


「だって可愛い我が子たちと離れ難いだろ」

「本当に離れるのは保育園に行ってからでしょ?」

「俺は葵とも離れ難いんだけど?」

「っ!」


ニヤッと笑って近づこうとする梗介より先に我が子たちが助け舟を出す。


「「ママ抱っこ〜」」


これはチャンスだと二人の前にしゃがみ込み二人まとめて抱きしめる。


「ぎゅ〜!」

「キャハハッ!ママくるし〜」

「ママしゅき〜」


3人でイチャイチャしているところに梗介の待ったがかかる。


「悠桔、ママを一番好きなのはパパだぞ」


子どもたちも負けじと言い返す。


「ひまがいちばんだよ!」

「はる!」

「いーや、パパだ!」


子どもに張り合うのはやめてほしい・・・。


「ママはお靴を履いてくれる人が好きだな〜、格好良くお靴履けるのは誰かな〜・・・」


葵の呟きで3人が一斉に玄関へ駆け出す。ちょろいな。


「ママ!くっく!」

「悠桔、上手に履けるようになったね〜」

「ひまもできた!」

「向日葵ももう履けたの?早いな〜」


葵に褒められご満悦の二人。の隣で褒められ待ちをしている梗介・・・。


「よし!出発?」

「「「進行〜!」」」


梗介を無視して玄関を開けようと振り返った途端、腕が引かれ体の向きが元に戻る。


チュッ


「ご褒美いただきました」


ぺろっと唇を舐め色気たっぷりで微笑む。


「あ〜!ママとパパちゅーした!ひまも!」

「はる!」


日常茶飯事なので子どもたちも驚かなくなっている。これは教育上よろしいのだろうか・・・?

梗介は二人のほっぺにもチュッと口付けた。


「行くぞ〜」


そう言って満足そうに車に向かう3人の後ろで呆れたため息を溢しながら、幸せな日常に感謝した。


これからも家族みんなで楽しさも、悲しさも、喜びも、苦難も・・・どんなことも一緒に分かち合いたい。

目を逸らさずに向き合って、心から幸せだと思って生きていきた。

梗介も向日葵も悠桔も、同じように心から幸せだと思って生きることができますように・・・。




END



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