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幼馴染のち恋模様  作者: 琴乃葉つむぎ
幸せの形

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会場から次々に参列者が出てくる。

プチギフトを渡しながら両親たちと見送る。


梗介の会社で会った仁科侑李さんは、梗介の大学の頃からの後輩だそうで「その節はお邪魔してしまって申し訳ありませんでした・・・」と謝られた。

何のことかと首を傾げていると、梗介が耳元で「一番最初の取材日に葵が逃げていった時のノック」と答えをくれた。

謝ってもらうことではないし、ただお仕事されていただけなので、と恐縮してペコペコ頭を下げると「また会社にもいらしてください」と言い置いて帰っていった。良い人だ。


部長も来てくださっていて、テーブルラウンドの時も見送りの時も「新郎さんは見る目があるね」「柚月さんを幸せにしてあげてね」と梗介に詰め寄っていた。第二のお父さんのようでゆるキャラから随分と昇格している。

「これからも部下として部長の背中を追わせてください」と意気込むと「僕の背中を追うと肥満になっちゃうから程々にね」と柔らかく笑っていた。優しくて頼りになってユーモア溢れる部長の元で働けることを誇りに思う。


後輩の楓華は「柚月さぁん!とっても素敵な式でした〜!」と泣きながら同僚と共に会場から出てきた。

「新郎さん、柚月さんは私の憧れなんです!大好きなんです!だから二度と泣かせるようなことしないでくださいね!約束してください!」と梗介に詰め寄っていた。小指を突き出された梗介はタジタジしながら自分の小指を絡めていた。

楓華はフンっと鼻息荒く「次会う時は柚月さんの可愛いところ談義で盛り上がりましょうぞ」と武士のように渋い顔をして帰っていった。キャラ変わってない?


後半に出てきたのは今回のMVPといっても過言ではない親友の真緒だ。婚姻済みの旦那様と一緒に参列してくれた。

「梗介。何度も言うけど葵のこと一番好きなのは私だから!」と対抗心を燃やしていた。しつこい。

梗介も梗介で「何度も言うが誰よりも一番俺が葵を愛してる」と張り合うもんだから決着がつかない。もう勝手にしてください。


その後に出てきたのは瑠奈と藤堂社長だ。

相変わらず綺麗な瑠奈に葵は写真を撮りたいと申し出た。動揺しながらも応えてくれてツーショットが叶う。

「葵さん、娘を見捨てず仲良くしてくれてありがとう。感謝してもしきれないよ・・・。梗介くんは本当に素敵な方を伴侶にしたんだね」と涙ぐみながら伝えてくれた。

梗介も「自分でも本当に前世でどれだけ徳を積んだのだろうと不思議です。葵が俺を諦めないでいてくれたことに感謝しかないです」と優しく微笑んでくれた。

瑠奈は「葵ちゃんと出会えて良かった。私も真っ直ぐ誰かを愛せるかしら?」と自嘲していたので「愛せます!」と即答した。これは本心だ。

誰かを傷つけてしまったからこそ、傷つけられる側の痛みを知ったはずだ。その痛みとしっかり向き合えた今の瑠奈さんなら、愛せるし愛される。

どうか瑠奈さんを包み込んでくれる方が現れますように、と願った。


最後に出てきたのは梗介の親友の蓮。

会場では飄々と歩く姿で周りの女性を虜にしていた。

おしゃれで高そうなスーツを着ているのでただでさえ整っている顔が、いつもより割増でイケメンに見えるのだろう。

「葵ちゃん、梗介に飽きたら俺のとこおいで」と昴みたいなことを言ってきた。ちょっとキャラが被る。

「お前は今日限りで葵と会うことは無くなるから安心しろ」と一蹴されていて笑ってしまった。二人の関係性が私は大好きだ。


そうして来てくれた一人一人と言葉を交わし、素敵な時間を重ねた結婚式は幕を閉じた。



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