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幼馴染のち恋模様  作者: 琴乃葉つむぎ
辿る足跡

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外へ出ると、2月後半らしい寒さに身震いするが、天気が良く陽が差していてお散歩日和だった。

暖かい日差しに照らされて、手を繋いで並んで歩く。


「こうやって一緒に出かけるの、久しぶりで嬉しい」

「そうだな。俺らあんまりまともなデートしたことないもんな・・・」


付き合ってからは忙しさもあって、仕事帰りに会うことが多かった。

お家デートをしたり、旅行で再会した時も、何だかんだで時間がなく、少しぶらついた程度だ。

なんて考えている隣で、落ち込んだような声が聞こえた。


「付き合ってもうすぐ一年経つのに・・・まともなデートをしたことが、ない・・・?そんなことがあり得るのか・・・」


ボソボソと何か呟いている梗介。


「仕事ばっかでごめん。これからは色んなとこ行こう。葵の行きたいところどこでも連れて行くから」


繋いでいる手をギュッと握り、葵の手の甲にキスを落とす。


「仕事はお互い様でしょ?梗介と一緒ならどこでも楽しいと思う」


どこへ行こうか考えるだけでも、ワクワクして心が弾む。


「あ!行きたいところ一個浮かんだ!」

「どこ?」

「私たちが行ってた高校」


梗介との楽しくも苦い思い出が詰まった場所に、関係が変わった今、赴いてみたかった。


「懐かしいな。この後行ってみるか」

「土曜日だから開いてないかな?」

「そしたらまた平日行こう」

「そこまでしなくていいよ」

「葵の行きたいところはどこでも連れてくって言っただろ。それに、俺もあの屋上、行きたい」


あの時の、あの思い出の場所。

思ったより乗り気だったらしい梗介に笑みが溢れる。


「まずは腹ごしらえだな」


目当てのパン屋さんに到着し、腹ごしらえに向かう。



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