【ここまでの登場人物紹介】その3
【ダンジョンコアに宿る意思たち】
・アキト
奈良時代では現世の様子を見るばかりだったが、その裏で内陸部の火山へのコアネットワーク進出方法を練っていた。
無事に方法は確立できたものの、魔力の影響力の大きさから、海外で放出するのをためらっている。
とりあえず、地下のエネルギーを魔力に変換したら、即コアの生成に使い切るようにしている様子。
このため、各地の破局噴火の可能性は大幅に下がった。
また、ハルカとの間に新たな子であるアマタをもうけた。
ダンジョン運営のサポートをするアマタを現状ゆっくり育てている。
・ハルカ
アキトと共に現世を見るばかりの日々だが、次の時代で現世に降り立てると聞いて、期待を膨らませている。
ただ、それよりもアマタの成長が優先。
久々の子育てに張り切っている様子。
・イザナギ
倭国統一の初代王。最終的にはダンジョンコアネットワークに同化し、海中のコア管理を任されている。
冷静沈着で思慮深い性格だが、イザナミ関連では判断力が鈍る。
妻への愛情は永遠不変。
スサノオが使用していた写し身を使用し、夫婦として現世で過ごせた為か気力が充実している。
海底のコアの拡張はそろそろ完了しそうなのだが、北極海の海底もまた変異した動物に溢れており、最後の最後で拡張にブレーキがかかった。
主に巨大なイカが海底ゴーレムに直ぐ絡みついてくるのだとか。
・イザナミ
イザナギの妻。倭国統一の初代女王。
多産の末に体を壊し、若くして他界した。
ダンジョンコアネットワークに同化後は、イザナギと同じく海底担当。
性的で温厚だが、黄泉帰りの失敗の件はかなりのトラウマになっている。
夫婦での共同作業を任された間に、トラウマは幾分緩和された。
更にアマテラスが使用していた写し身を使用し、現世で夫婦生活を送れた為、現在のメンタルは安定している様子。
イザナギへの愛情も健在で、時折イチャつく。
・アマテラス
主にアキトのサポートをしていたが、坂上田村麻呂に一目惚れし、鈴鹿御前として化身を作り出す。
恋愛に関しては奥手と言うか拗らせていたが、ここに来て反動が来た様子。
普段は親しみやすく真面目な姉だが、恋する乙女の一面が暴走してしまった。
弟たちからは「姉上」と慕われている。
・ツクヨミ
主にアキトのサポートをしていたが、慕っている姉の恋路に際して盛大に壊れた。
重アマテラスの恋愛に関しては当初猛反対。
最終的にはアマテラスの幸せを認めるも、複雑な心境。
ただし、少しでもアマテラスが嘆こうものなら、写し身を作って田村麻呂を襲いかねない。
一方で、アマタの分身の内、特定の少女体に懐かれている。
良く顔を覆われ「フゴフゴ」言わされる羽目に。
スサノオからは「面倒くさい」「手遅れ」扱いされることが多くなってきた。
・スサノオ
武に秀でた豪快な性格。アキトを「師匠」と慕う。
坂上田村麻呂を鬼の姿で鍛え上げた張本人。
いい具合に田村麻呂が仕上がったので、今後も見どころありそうな武人と絡む気満々である。
アマテラスの恋を応援し、ツクヨミを抑え込む役回り。
男のロマンを理解する数少ない存在として、アキトから重宝されている。
・数多
アキトとハルカが魔力の領域で生み出した実質的な子供。
ハルカの生前との間に設けた子達を基準にすると、第五子にあたる。
30cm程の妖精状で、5体に分裂・合体可能(5体時は子供、1体時は少年)。
1000以上のダンジョン管理支援を目的とした並列意識体。
無邪気で好奇心旺盛。全員がアマテラスに懐いている。
少女体の1体がツクヨミの顔に張り付くのが定番。
スサノオにも、男子体の1体が付いて回っている。
名前の由来は「数多」=多数の意。
【奈良時代】
・聖武天皇
奈良時代の天皇。光明皇后の夫。
長屋王の変、藤原四兄弟の死、天平の大疫病など、相次ぐ災厄に苦しむ。
長屋王の怨霊への恐怖から、都を転々とするほど精神的に追い詰められた。
しかし国家を守るため、国分寺・国分尼寺建立、大仏建立という大事業を決断。
ダンジョン攻略を国家事業として推進し、試練のダンジョンから核岩を入手。
大仏に核岩を組み込み、大怪異を浄化することに成功。
不安と恐怖に苛まれながらも、責務を果たそうとする真摯な姿勢の持ち主。
大怪異討伐後は出家して上皇となり、750年代半ばに崩御。
遺品は光明皇后により正倉院に納められた。
・長屋王
天武天皇の孫。皇族出身の高位貴族。
律令に精通し、政治的手腕に優れた人物。
藤原不比等の娘・光明子の立后に「前例がない」として反対。
非皇族の皇后誕生を律令の観点から問題視した。
藤原四兄弟により「左道を学び、国家を傾けようとしている」と告発される。
弁明の機会も与えられず、一族と共に自害に追い込まれた。
無念と怨念が凝り固まり、強大な怨霊と化す。
天平の大疫病を引き起こし、藤原四兄弟を病死させたとされる。
その後も災害を引き起こし続け、最終的には恐山付近で大怪異として実体化。
都に向けて南下を始めるも、聖武天皇が建立した大仏により浄化された。
本来は有能で真面目な官僚だったが、政争の犠牲となった悲劇の人物。
・道鏡
僧侶。称徳天皇の信任を得て法王となった。
大仏開眼に関わった功績から、政治的影響力を持つ。
宇佐八幡宮神託事件で失脚し、下野国へ左遷。
野心家だったかは不明だが、結果的に仏教勢力の政治介入の象徴となった。
後の桓武天皇による仏教勢力警戒の一因。
・孝謙天皇/称徳天皇
聖武天皇の皇女。日本史上重祚した天皇の代表例。
父の大仏建立事業を支え、仏教への信仰が篤い。
道鏡を信任したことで後世の評価は複雑。
恵美押勝の乱を鎮圧後、重祚して称徳天皇に。
強い意志を持つ女性だが、孤独でもあった。
・桓武天皇
平安京を建設し、新時代を切り開いた天皇。
長岡京、平安京と遷都を繰り返し、奈良仏教勢力からの脱却を図る。
弟・早良親王の怨霊に悩まされることになる。
政治改革に積極的で、ダンジョン攻略も推進。
理想主義者だが、そのために犠牲も厭わない冷徹さも。
・早良親王
桓武天皇の同母弟。皇太子だったが、藤原種継暗殺事件に連座。
無実を訴えて絶食し、淡路への配流途中に憤死。
強大な怨霊となり、都に災厄をもたらす。
生前は真面目で誠実な性格だったが、無念が怨念に変化。
後に鎮魂の儀式が執り行われることになる。
・坂上田村麻呂
桓武天皇に仕えた武将。征夷大将軍。
坂上氏の出身で、ダンジョンで修行を積んだ実力者。
スサノオ(鬼の姿)に鍛えられ、神速の剣技を会得。
大嶽丸討伐で名を上げる。
真面目で誠実、師への敬意を忘れない性格。
鈴鹿御前との出会いで運命が変わる。
・鈴鹿御前
アマテラスが作り出した化身。天女のような美しさ。
坂上田村麻呂との共闘中に名付けられる。
二刀流の使い手で、雷を操る能力を持つ。
田村麻呂の左手の呪いを浄化する名目で、長期間行動を共にする。
恋する乙女の一面と、神としての威厳を併せ持つ。
田村麻呂を「田村麻呂様」と呼ぶ。
・大嶽丸
鈴鹿山に棲む鬼。巨体で、空を飛び雷を操る。
山賊を配下に従え、東国への交通を遮断。
坂上田村麻呂と鈴鹿御前の共闘により討伐される。
最期の悪足掻きで田村麻呂の左手を呪うが、それが二人の絆を深める結果に。
元は街道を荒らす山賊の長だったが、力を求め瘴気を取り込みすぎて人外に成り果ててしまった。
【現代の高校】
・三上
歴史教師。男性。
定原達のクラス担任であり、丁寧な説明で生徒からの評判が良い。
ダンジョンと歴史の関連を分かりやすく解説する。
生徒の質問に的確に答える教育熱心な教師。
ダンジョン侵入資格深層Ⅰ種免許所持。
仏法の守護である天部の姿をした式神を多数同時に使役できる実力者。
・佐々木
体育教師。女性、30代前半、既婚、子持ち。
外見は派手めのギャル風だが、おおらかで真面目。
武術市販の資格持ちで、で大太刀二刀流の使い手。
授業はフランクな口調だが、指導は的確。
スマホの待ち受けは家族写真。
生徒からは親しみやすいと評判。
・定原哲斗
真面目でやや背が高い男子生徒。
スキルは「固着」。触れた者同士をその場に固定する能力。
武器は槍。堅実な戦い方を好む。
スキルで大物でさえ行動を阻害可能だが、複数の小型相手が苦手という弱点を自覚している。
芦原を過去に助けたことがあり、彼女から好意を寄せられている。
自分の未熟さを認め、常に成長を目指す向上心の持ち主。
・芦原木乃実
やや大人びた女子生徒。豊満な体型。
先祖伝来の式神使役に特化した陰陽術を使用。
近接戦闘は苦手で、それすら式神に頼りがち。
転校生で、定原に助けられた過去がある。
定原に好意を抱いている。
クラスには既に溶け込んでいて、「このみん」などと呼ばれている。
・坂上
小柄な男子生徒。明るい性格。
語尾に「~っす」「~っすね」をつける。
五行術式の使い手で、短刀を自在に操る。
近接戦では複数の短刀を浮遊させて攻防一体の戦術を展開。
戦術眼に優れ、相手の弱点を突くのが上手い。
作中明言されていないが、坂上田村麻呂の子孫(分家筋)。
定原を「定ちー」と呼ぶ。
・久留間
大柄な男子生徒。熊のような印象。
頭に熊の耳がある熊種の混人(先祖に変異動物の血が入っている者)。
手斧二刀流の使い手かつ、複数の手斧を使い分ける。
防御に優れ、前衛のタンク役を務める。
自信家だが武人気質で、正々堂々を重んじる。
柔軟性もあるが、無理な体勢で攣ることも。
頼りがいのある性格で、女子からの評判も良い。
・稲沢
小柄でロップイヤー種の兎耳を持つ混人の女生徒。
適性が丑刻参り的な呪殺だったことがコンプレックス。
生来は内向的だが、無理に明るく振る舞っている。
近接戦闘は苦手だが、兎種の混人の為足は速い。
芦原と仲良くなり、「稲ちゃん」と呼ばれている。
恋バナが好きで、芦原の恋心を見抜いている。
次回より平安時代編。




