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鉄と海の帝国  作者: 007
第3章 混迷

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女王の戴冠

1939年7月8日、大日本帝国瀬戸内海柱島泊地。ここに黒崎総理以下政府首脳陣と、軍部首脳陣が集まっていた。大日本帝国は『第五次軍備拡張三カ年計画』と『第六次軍備拡張三カ年計画』で建造した超弩級戦艦群に世界各国が対抗すると考え、更なる新型超弩級戦艦を設計し建造を開始していた。

それは世界各国で建造計画が開始され、皇軍戦略情報局がその計画を奪取した事から現実のものとなった。そして太平洋のみならず世界の大洋を睥睨する女王たる、人類史上最大規模の超弩級戦艦の建造が第二次世界大戦勃発により24時間体制3交代制へと、建造ペースが大幅に引き上げられていたがその超弩級戦艦が遂に竣工し、その竣工記念式典に黒崎総理達は参加したのだ。

竣工したのは超弩級戦艦大和級8隻であった。人類史上最大規模の超弩級戦艦として建造され、全長400メートルに満載排水量304600トンという史上空前の巨大戦艦だった。そして驚くべきはその主砲であり58センチ3連装砲4基12門を装備していたのである。

まさに人類史上最大の主砲であり、艦載砲では空前絶後の大きさだった。主砲塔1基辺りの重量は6000トンにもなり、それは駆逐艦秋月級の満載排水量5800トンを上回る重量だったのだ。それが4基もあり主砲塔総重量だけで24000トンにもなる、常識を何処かに置き忘れたかのような規模を誇っていた。

更に特筆すべきは58センチ主砲の対応防御を出来る限り行う為に、バイタルパートは1000ミリの傾斜装甲を施しており、空間装甲を挟んで外装は800ミリの傾斜装甲を採用している事だった。完璧な58センチ主砲の対応防御をすると全長や満載排水量は更に巨大になる為に、出来る限りの防御になったがこれにより史上類をみない重装甲を誇る巨大戦艦となった。

巨体に比して武装が少ないのは、大量の武装を搭載すると誘爆による二次被害を招く為だった。その為に現実的に主砲と副砲以外の武装は、全て中央構造物に設置されている。大日本帝国の造船技術の粋を結集した、超弩級戦艦である。そして同時に如何な大日本帝国と言えども技術的限界により、主砲と装甲は製造出来る最大規模のものになっていた。

その人類史上最大の超弩級戦艦が8隻同時に竣工し、記念式典が行われたのだ。そして戦時中だからこそ敢えて記念式典は大々的に行われ、大日本帝国の汎ゆるマスコミが取材に訪れていた。連合国や中立国のマスコミも参加出来る国々からは、取材に訪れており大日本帝国海軍連合艦隊の新たな女王の戴冠を報じたのである。

そして超弩級戦艦大和級8隻は第1艦隊に配備され、訓練を開始するのであった。


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