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鉄と海の帝国  作者: 007
第2章 加熱

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鹵獲戦車

1939年7月5日。黒崎総理以下政府軍部首脳陣は、大日本帝国神奈川県高座郡相模原町にある『相模陸軍兵器廠』を訪れていた。相模陸軍兵器廠は主に陸軍の戦車部品・本体・試作機の製造などを行っており、『戦車道路』と呼ばれる附属のテストコースや『戦車広場』と呼ばれる附属の砲撃や実戦を想定した機動走行を行う土地を有していたのである。大日本帝国陸軍は戦車の開発は自らの技術部門で行い、生産に於いてようやく軍需企業に協力してもらう事になっていた。

そこに黒崎総理達が訪れた理由は、ロシア戦線に於いて第二神聖ローマ帝国の新型戦車を鹵獲したのである。対戦車地雷と砲撃により擱座したのを鹵獲していた。その鹵獲戦車は当初はロシア帝国自身で解析しようとしたが、本土決戦の最中であり時間や人材の集中は出来ないとして大日本帝国に提供する事になったのである。

そして大日本帝国からの大規模軍事援助の輸送を行う、シベリア鉄道の帰路に積み込み長距離輸送の末に相模陸軍兵器廠に運び込まれた。そしてある程度の分析が終わり、その成果を確認する為に黒崎総理達が訪れたのだ。黒崎総理達は相模原陸軍兵器廠廠長の案内で鹵獲戦車に近付いて行った。その後ろには陸軍機甲本部本部長・陸軍兵器行政本部本部長・陸軍技術本部本部長が付き従っていた。

そして姿を表した鹵獲戦車であるが、それは中戦車スレイプニルであった。第二神聖ローマ帝国陸軍がフランス共和国陸軍と大英帝国陸軍の重戦車に対抗する為に開発した、最新鋭の戦車だった。75ミリ砲を装備し、55キロの速度を発揮し、車体上部前面・側面及び後面全面に渡って傾斜がつけられた避弾経始を追求したデザインの装甲を有し、この時点では世界最強と呼ばれる中戦車だった。

傍らにはロシア帝国陸軍の兵士達が立っており、実際に戦闘を行った本人達が相模陸軍兵器廠で説明を行い、その証言と実物を調べた結果が黒崎総理達に説明されていた。それを聞いた黒崎総理は、即座に現在開発中だった戦車全てを破棄するように命じた。

それには石原国防大臣や風間総長・陸軍参謀総長杉山元大将・陸軍総軍司令長官東條英機大将も頷いていた。特に東條司令長官は、主砲は九式重戦車が装備していたものと同等でありつつ、九式重戦車の最大装甲厚95ミリを上回る最大装甲厚を鹵獲戦車は発揮しているのが、驚異だと語った。事実中戦車スレイプニルは最大装甲厚は傾斜11度で、110ミリ厚を誇っていた。

これは相模原陸軍兵器廠廠長直々に、最大装甲厚を確保しつつ車体重量が軽減出来る事になると語った。傾斜がついた装甲である事から、『傾斜装甲』と呼称すると廠長は語った。更にロシア帝国からの科学者達も姿を表し、協同開発を表明した。

黒崎総理は予算は一切気にする事は無く開発を行うように語った。そして黒崎総理はロシア人技術者の代表と握手を交わし、その人物はミハイルイリイチコーシュキンと名乗った。

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