ロシア平原会戦2
大規模な砲撃戦が繰り広げられたが、予想外の規模に驚いたのは第二神聖ローマ帝国陸軍の方であった。あまりにも降り注ぐ砲弾が多過ぎたのである。その為に第二神聖ローマ帝国陸軍のゲルトフォンルントシュテット陸軍元帥は、空軍に対して航空支援を要請した。これにより第二神聖ローマ帝国空軍は全力で航空支援を開始し、双発爆撃機のJu88とJu288は戦術爆撃を敢行した。更には近接航空支援として単発機のJu87も低空爆撃でロシア帝国陸軍に爆弾を叩き付けた。
そしてこの航空支援で意外な活躍をしたのが戦闘機である『Bf109』と『Bf110』であった。Bf109は単発レシプロ戦闘機で、Bf110は双発レシプロ重戦闘機であり両機種は20ミリ機関砲を搭載していたのである。Bf110は更に30ミリ機関砲も搭載しており、その機関砲掃射がロシア帝国陸軍を、次々と撃破していったのだ。
これは航空機運用に於いて新たな発見だった。戦闘機が対地攻撃に有効だと分かったからである。榴弾砲のみならず装甲車や戦車も装甲の薄い上部から貫通され、次々と撃破されたのだ。これは意図されたものでは無く、全くの偶然だった。第二神聖ローマ帝国空軍のとある戦闘機操縦士が、敵機が少ない事から手持ち無沙汰になり威嚇の意味で掃射を行ったのである。
だがそれが予想外の大戦果を挙げたのだ。これによりロシア帝国陸軍は大規模砲撃戦を中断され、砲兵部隊の退避を開始した。ロシア帝国空軍は必死に防空戦を行ったが、第二神聖ローマ帝国空軍の戦闘機隊が終始優位だった。ロシア帝国陸軍参謀総長ゲオルギージューコフ陸軍元帥は、何とか態勢を立て直そうとしたがタイミング悪く、第二神聖ローマ帝国陸軍の戦車部隊が突撃して来たのである。
第二神聖ローマ帝国陸軍はフランス共和国侵攻時の主力であったIV号中戦車を中心にしながらも、更なる新型戦車を投入していた。その目玉が『中戦車スレイプニル』であった。、第二神聖ローマ帝国陸軍がフランス共和国陸軍と大英帝国陸軍の重戦車に対抗する為に開発した、最新鋭の戦車だった。75ミリ砲を装備し、55キロの速度を発揮し、車体上部前面・側面及び後面全面に渡って傾斜がつけられた避弾経始を追求したデザインの装甲を有し、この時点では世界最強と呼ばれる中戦車だった。
フランス共和国侵攻時に第二神聖ローマ帝国陸軍の戦車は、フランス共和国陸軍と大英帝国陸軍の重戦車に対抗出来なかった為に迂回する程であった。そこでハインツグデーリアン上級大将直々に新型戦車の開発が進められていたが、その開発が大規模に最優先事項として進められる事になったのである。
そうして実用化されたのが中戦車スレイプニルだった。第二神聖ローマ帝国は中戦車スレイプニルの大量生産体制を整え、ロシア帝国侵攻のバルバロッサ作戦に臨んだ。そして中戦車スレイプニルは計画通りの性能を発揮し、ロシア帝国陸軍のT-100重戦車とT-26軽戦車・T-28中戦車を次々と撃破していった。
走攻守全てに於いて高く纏まった中戦車スレイプニルに、ロシア帝国陸軍は翻弄され歯が立たなかった。空軍も劣勢であり被害は拡大するばかりだった。被害の拡大に戦線は崩壊しかけており、ロシア帝国陸軍参謀総長ゲオルギージューコフ陸軍元帥は、全部隊に対して撤退を命令したのであった。こうして第二神聖ローマ帝国陸軍のロシア帝国侵攻部隊の、北方軍集団・中央軍集団・南方軍集団は各々が突破を開始したのだ。




