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鉄と海の帝国  作者: 007
第2章 加熱

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ロシア帝国の支援者

ロシア平原で第二神聖ローマ帝国を迎え撃つ事になったロシア帝国は、大日本帝国という最大の支援者を味方にしていた。大日本帝国は第二次世界大戦勃発後から、ロシア帝国に対して大規模な軍事援助を開始していた。大日本帝国は空軍の九七式輸送機を利用し空輸を行っていたが、軍事援助の本命はシベリア鉄道だった。

ジュネーブ覚書によりシベリア鉄道はその全てが大日本帝国に譲渡され、大日本帝国国有鉄道機構が運行管理を行う事になっていた。そして大日本帝国の汎ゆる鉄道と同じく無料で利用可能となり、更には単線だったシベリア鉄道を複々線化工事が行われた。しかも複々線工事を行うと同時に既存のシベリア鉄道に対して、補強工事を行った。それはレールを強度の高い物と交換し、枕木の間隔を狭めて補強することになった。これによりシベリア鉄道は旅客線・貨物線・高速鉄道線に路線毎に分けられる事になった。

大日本帝国は明治維新前の江戸幕府時代から鉄道を整備しており、その規格は広軌で整備していた。その為にシベリア鉄道との共用も容易であり、大馬力蒸気機関車を国鉄は開発した。そして開発されたのが、D55型蒸気機関車でありその運行がシベリア鉄道と国鉄全土で開始される事になった。

M55型蒸気機関車は国鉄が開発した長編成輸送を可能にする、強力な蒸気機関車でありその最大出力は6100馬力にも達するものだった。これにより大日本帝国の国鉄が従来運用していたD51蒸気機関車が3800馬力であるのを考えると、倍に近い馬力を誇り5500トンの貨物を牽引する事が可能だった。更に牽引するのを旅客車にした高速鉄道編成にすると最大速度150キロで走行する、世界最速の高速鉄道が運用可能になった。

それまでの大日本帝国国鉄の運用していたD51蒸気機関車が2200トンの貨物を牽引する事を考えると、国際航路の中型貨物船に匹敵する輸送力をD55型蒸気機関車は有していたのである。それだけの輸送力を発揮可能となれば、シベリア鉄道を最大限に有効活用しロシア帝国への大規模軍事援助が可能となると、皇軍統合作戦司令本部は判断していた。

D55型蒸気機関車の1編成の輸送重量だけで単純に計算すれば、大日本帝国陸軍式の編成なら前線の5個師団が必要とする補給量を、この1編成で賄える計算になる。その為に皇軍統合作戦司令本部は大規模軍事援助を開始する事を決定すると、最大で1日30編成の貨物列車をシベリア鉄道を通じて送り出す予定であった。 これだけの補給量ならば単純計算で、1日150個師団への補給が可能であったのである。

しかも運行管理を行うのが国鉄という事もあり、時間も正確に滞り無く行き交っていた。この大規模軍事援助があるからこそ、ロシア帝国陸軍も予備役動員により約400個師団約800万人にまで拡大するのが可能だった。何せ毎日大日本帝国陸軍式の編成で150個師団分の物資が届くのだ。

それに加えて空輸される物資もあり、汎ゆる武器・兵器・燃料・弾薬・食料・補修機材も送り込まれる事から、ロシア帝国はその生産力を全て自国製兵器の量産に注力出来たのだ。更にロシア帝国は第二神聖ローマ帝国の侵攻により、西部にあった軍需工場を全てウラル地方に租界させる事を決定し実行に移した。これによりロシア帝国での生産力は軍需工場移転により一時的に低下する事になったが、それを補って余りあるのが大日本帝国からの大規模軍事援助だった。

ロシア帝国にしてみれば国民生活を大日本帝国の大規模軍事援助に依存する事になるが、それは致し方無いとスタフカ(ロシア帝国軍総司令部)は判断していた。ロシア帝国軍最高総司令官のミハイルトゥハチェフスキー陸軍元帥は、皇帝ニコライ3世に大日本帝国が同盟国である事に感謝しこの大祖国戦争を戦い抜くのです、と意見具申した。

皇帝ニコライ3世はトゥハチェフスキー総司令官の意見に賛同し、大日本帝国の大規模軍事援助に感謝した。だからこそ現在進行形で第二神聖ローマ帝国の侵攻に対抗出来ているのだ。

そして遂にロシア平原での大規模会戦が勃発したのである。

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