ターラント強襲3
イタリア王国海軍は超弩級戦艦ヴィットリオヴェネト級4隻とフランチェスコカラッチョロ級4隻を何としても、ターラント軍港からターラント湾に出そうと必死だった。補助艦艇の巡洋艦や駆逐艦も必死に速力を上げようとしたが、船は車と違いそう簡単に加速は出来ないのだ。
その為に超弩級戦艦ヴィットリオヴェネト級4隻は主砲の48センチ連装砲4基8門、フランチェスコカラッチョロ級4隻は主砲の46センチ連装砲4基8門による砲撃戦を無理やり開始したのである。だが相手は大日本帝国海軍連合艦隊であり、その練度差が大きかった。
超弩級戦艦扶桑級8隻は主砲である、46センチ3連装砲4基12門を一斉に発射し96発もの46センチ砲弾は、的確に降り注いだ。そして超弩級戦艦ヴィットリオヴェネト級の1隻は2発命中したが、48センチ砲の装甲がある為に高角砲や機銃の破壊だけで済んだ。だがイタリア王国海軍の各艦が発射した砲弾は、尽くが海面を叩きつけるだけであり命中率は雲泥の差であった。
弾着観測の為に水上機を出そうにも、上空には大日本帝国海軍空母艦載機の九六式艦上戦闘機が飛来しており、それも不可能であった。そしてそうしている間に、遂にフランチェスコカラッチョロ級の1隻に超弩級戦艦扶桑級の山城が放った、46センチ砲弾が6発も命中したのである。
6発の46センチ砲弾は全弾が艦橋構造物に命中し、艦橋を全壊させ艦長以下士官達を全滅させ指揮系統を一気に奪った。これにより航行と斉射に著しく影響を与え、半ば漂流し各砲搭の独自砲撃のみしか行えなくなった。これにより大日本帝国海軍連合艦隊第8艦隊は戦力たり得ないとして、標的を変更した。
対するイタリア王国海軍はようやく速力も加速して来たが、相変わらず命中弾を出せなかった。超弩級戦艦ヴィットリオヴェネト級4隻は超弩級戦艦扶桑級より巨大な、48センチ連装砲4基8門もの主砲を搭載していたが命中しなければ意味がなかった。そして遂に大日本帝国海軍連合艦隊第8艦隊の打撃巡洋艦愛宕級も搭載する、33センチ3連装砲4基12門の射程距離に到達し砲撃戦を開始したのである。如何に33センチ砲弾と言えども120発も一斉に降り注いで来る為に、無視出来ない打撃を与えた。
混乱状態になるイタリア王国海軍であったが何とか反撃しようとした。だが混乱状態は更に拍車をかけ、回避行動中の衝突事故まで発生してしまった。そこを見逃さない大日本帝国海軍連合艦隊第8艦隊は、更なる一斉砲撃を敢行し次々と命中弾を出した。
そして4時間後、イタリア王国海軍は全滅しターラント軍港も戦略艦砲射撃により壊滅状態となっていた。これにより地中海の制海権は、大日本帝国海軍が確固たるものにしたのであった。




