表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄と海の帝国  作者: 007
第1章 開戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/96

空襲

1939年3月5日、突如として大日本帝国に第二神聖ローマ帝国空軍が飛来した。それは同時多発であり、朝鮮道・台湾府・海南道・九州の四カ所だった。飛来したのは4発爆撃機の『Fw200』であり、第二神聖ローマ帝国空軍が誇る長距離爆撃機だった。航続距離を延ばす事に重点を置き8300キロにも及ぶ長距離を飛行可能だった。中華民国にはその長大な航続距離を活かして開戦前に、直接飛行させて第二神聖ローマ帝国空軍は派遣したのである。

整備員や補修機材・燃料・弾薬は輸送船団により、海路で運び込まれていた。長大な航続距離を誇るFw200だが、肝心の爆弾搭載量は1200キロしか無く爆撃の破壊力としては多少の疑問があった。だが第二神聖ローマ帝国はそれでも強大な大日本帝国に対して、空襲を仕掛けるのが重要だとして200機を大挙送り込んだのである。そして第二神聖ローマ帝国空軍は送り込んだ200機全てを、補修機材を利用した整備により全期間稼働可能にしたのである。

朝鮮道・台湾府・海南道・九州の四カ所を同時多発的に空襲し、各50機を投入する為に200機が必要だったがその最低限の機体しか第二神聖ローマ帝国空軍は派遣しなかった。それは大日本帝国への空襲は戦略的には重要だが、地理的に容易に補給が行えない地点への遠征は負担が大き過ぎると判断し、最低限の機体しか派遣しなかったからだ。目的の割には中途半端な考えだが、第二神聖ローマ帝国がヨーロッパ地域の制圧を優先した為の結果だった。

それにより機体が最低限の結果、地上侵攻との同時攻撃は叶わず、整備員の懸命な稼働率向上により1939年3月5日の作戦開始となったのである。空襲は白昼堂々行われたが、それは不慣れな土地で未だ機上レーダーが実用化されておらず、ランドマークを目視する為であった。それはこれ程の長距離爆撃は第二神聖ローマ帝国空軍にとっては、史上初であり航法員が航路の策定に不慣れであり目標となるランドマークを目視する必要があったからだ。深刻な練度不足なのは明らかであったが、第二神聖ローマ帝国空軍は作戦を強行したのである。

空襲を受ける事になった大日本帝国であるが、その防空体制は当時では世界最高を誇っていた。大日本帝国は1930年の『第四次軍備拡張三カ年計画』に於いて、陸軍航空隊と海軍航空隊を統合して独立軍種として空軍を新設した。これにより空軍はその役割の一つとして、本土防空を担う事になった。

当初は早期警戒用に飛行船を飛ばしていたが、国防省内部部局の『国防高等技術研究本部』が対空レーダーを実用化し、1939年時点では大日本帝国本土の日本列島に対空レーダー網を張り巡らせていた。1939年時点で大日本帝国と同じ様に対空レーダーを実用化していたのは、大英帝国と第二神聖ローマ帝国だけであり、レーダーそのものが最先端技術の塊だった。更に国防高等技術研究本部は艦艇用の対空レーダー・水上レーダーを開発中であり、1940年内の実用化を目指していた。

満州府への中華民国陸軍航空隊の空襲は開戦前の為に、完全なる油断を突かれ奇襲を受けてしまったが、今回の第二神聖ローマ帝国空軍による空襲は海を挟んだ朝鮮道・台湾府・海南道・九州の四カ所であり、更には戦時体制に入り警戒態勢が最高レベルであった為に大日本帝国空軍の対空レーダーはその襲来を察知した。

これを受けて西日本管轄の第2航空方面隊、朝鮮道管轄の第3航空方面隊、台湾府・海南道管轄の第4航空方面隊は傘下の各航空群から、戦闘航空戦隊を続々と離陸させた。それは全て第二神聖ローマ帝国空軍の戦略爆撃機Fw200が海上を飛行している時に準備が進められ、離陸した九八式戦闘機は全機が実用上昇限度一杯まで上昇した。その為に第二神聖ローマ帝国空軍戦略爆撃機Fw200は、大日本帝国空軍九八式戦闘機に高空からの逆落とし攻撃を受ける事になったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ