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鉄と海の帝国  作者: 007
第1章 開戦

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厄災

1939年3月3日、大日本帝国海軍連合艦隊第1艦隊・第2艦隊・第11艦隊は満州府沿岸、第3艦隊・第4艦隊・第12艦隊は山東県沿岸に到達した。第1艦隊は超弩級戦艦天照級8隻を主力にし、第2艦隊は超弩級戦艦富士級8隻を主力にし、第3艦隊は超弩級戦艦讃岐級8隻を主力にし、第4艦隊は超弩級戦艦因幡級8隻を主力としていた。第11艦隊と第12艦隊は水雷艦隊ながら装甲空母雲龍級1隻を主力としていた。その艦隊が満州府と山東県沿岸からそれぞれ総攻撃を開始した。

その攻撃は中華民国軍の想像を絶する、人類史上最大規模の火力投射量を誇るものだった。何せ満州府への艦砲射撃を行った第1艦隊は55センチ3連装砲4基12門を搭載する超弩級戦艦天照級8隻、第2艦隊は55センチ3連装砲4基12門を搭載する超弩級戦艦富士級8隻をそれぞれ有しており、1回の斉射で192発の55センチ砲弾が降り注ぐ事になったのだ。

山東県への艦砲射撃を行った第3艦隊の超弩級戦艦讃岐級8隻、第4艦隊の超弩級戦艦因幡級8隻はそれぞれ51センチ3連装砲4基12門を搭載している為に、1回の斉射で192発の51センチ砲弾が降り注ぐ事になった。しかもその砲弾の威力が桁違いだった。山東県の中華民国軍に降り注ぐ事になったのは51センチ砲弾であり、炸薬量45キロで192発で8640キロにも及ぶ。それが断続的に降り注ぐのだ。標的にされた中華民国軍は装甲車輌も意味を成さず、あらゆる物が粉砕された。

満州府は更に悲惨だった。55センチ砲弾の炸薬量50キロ192発の9600キロが降り注ぐのだ。もはや隠れる場所も無く、着弾すれば大地を抉りそれが一斉に爆発する為に、地震のような振動も起こし中華民国軍は鋼鉄の嵐に次々と呑み込まれた。

しかもそれぞれの艦隊からは装甲空母雲龍級を発艦した、九九式艦上爆撃機が次々と爆撃を敢行した。爆撃も壮絶であり大量の500キロ爆弾と250キロ爆弾が降り注ぐ事になった。山東県への攻撃は壮絶で第3艦隊と第4艦隊は山東半島の南北沿岸部に展開し、艦砲射撃は山東半島の中央部僅かを除くほぼ全域に到達した。そしてそれは第12艦隊の装甲空母雲龍級を含めた空爆に補完され、中華民国軍は甚大なる被害を被った。

満州府は奥地に展開する部隊は当然ながら無傷だが、艦砲射撃が到達する沿岸部の被害は大きく、更に空爆の被害も大きかった。九六式艦上戦闘機は中華民国陸軍航空隊を圧倒し、容易く制空権を奪還した。そこに九九式艦上爆撃機が爆撃を行い、航続距離の許す限り空爆は続けられたのである。

その為に満州府内陸部の地点も空爆は加えられ、中華民国軍は甚大なる被害を被った。陸軍装備は第二神聖ローマ帝国からの援助で最新鋭の物を装備していた中華民国軍だが、航空隊が装備していた『Fw159戦闘機』は旧式兵器であった。これは中華民国軍の操縦士育成が間に合っておらず、速成補充を強行し単に『飛ばせる』事を最優先事項として、格闘性能よりも安定性の高い機体が譲渡された結果だった。

そんなFw159戦闘機も侵攻開始直後は奇襲という事もあり、大日本帝国空軍を地上撃破出来たのである。だがそこに大日本帝国海軍連合艦隊が横合いから殴りかかって来た為に、旧式機体のFw159戦闘機は次々と撃墜され制空権は大日本帝国が取り返したのである。

こうして攻撃は7時間に渡って続けられた。大日本帝国海軍連合艦隊の誇る『戦略艦砲射撃』により中華民国軍は大打撃を受けた。その間に大日本帝国海軍連合艦隊の超弩級戦艦群は、弾薬庫の主砲弾を全て撃ち尽くし砲身寿命を迎える事になってしまったのである。だが世界最強とも言われる超弩級戦艦群の艦砲射撃は、それだけの成果を出し艦砲射撃の射程内にいた中華民国軍は壊滅状態となった。

その被害は甚大であり後の調査で約45万人の死傷者を出していた。侵攻兵力の3分の1が艦砲射撃で壊滅状態となったのである。更にこれに約30万人の空爆での死傷者も加わり、中華民国軍の侵攻兵力は半壊していた。この大損害に中華民国軍は侵攻を停止し部隊再建に取り掛かり、大日本帝国も連合艦隊を砲身交換の為に引き揚げさせ陸軍と空軍の再編を急いだのである。

こうして大日本帝国は何とか一息つく事が可能になったが、その間にヨーロッパでは第二神聖ローマ帝国が一大攻勢を展開していた。

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