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鉄と海の帝国  作者: 007
第1章 開戦

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人海戦術

1939年3月1日に中華民国は突如として満州府と山東県に侵攻を開始したのであった。突破した先鋒部隊は、第二神聖ローマ帝国からの供与や支援で送られた武器で武装した機械化部隊だった。機械化部隊は『Ⅲ号戦車』を主に、第二神聖ローマ帝国製の装甲車・自動車・トラックを多数装備しており、火砲などの装備も大量に有していた。また歩兵部隊も第二神聖ローマ帝国の装備で固め、徒歩がほとんどながら機械化部隊の後を追った。その後も続々と後続部隊や補給部隊が続き、総数は第一波で80万人を越えていた。その後方には、大軍が集結して侵攻準備を進めていたのである。航空機も第二神聖ローマ帝国の援助で、大日本帝国軍が予測していた以上に飛んでおり、現地大日本帝国空軍戦力は苦戦を強いられた。

侵攻は満州府と山東県に同時多発的に行われ、あまりの規模と即応により大日本帝国軍守備隊を圧倒し、要塞線は早くも一部が破壊されていった。

この時の大日本帝国陸軍は、常備軍205万人(85個師団各2万人と要塞要員30万人、非公式機密特殊部隊[八咫烏]5000人、司令部等後方勤務要員4万5000人)から動員時420万人(110個師団を予備役・後備役含むから編成)体制に向けて構築が進められていた。だが大日本帝国海軍空軍と違い人員配置規模が膨大な為に、中華民国の侵攻時には未だに230万人体制にしかなっていなかった。だが各地の砲兵工廠は兵器や弾薬の増産を最優先に行っており、海軍空軍と併せて24時間体制の大量生産を開始していた。

そして満州府は第3方面軍管轄であり機械化歩兵師団8個と機甲師団2個、山東県は第4方面軍管轄であり機械化歩兵師団4個と機甲師団1個がそれが配置されていた。その為に第3方面軍は他に管轄する朝鮮道と沿海州、第4方面軍は遼東県からそれぞれ兵力の移動が決定された。第4方面軍は台湾府と海南道が他に管轄しているが、中華民国と対峙する地点である為に移動は控えられた。その他の東日本と樺太県を管轄する第1方面軍と、西日本を管轄する第2方面軍からも兵力の移動が決定された。第1〜第2空挺師団と第1〜第2特務陸戦師団の投入も決定され、何としても中華民国の侵攻を阻止する事が最優先事項となった。だがそれよりも中華民国の侵攻は大規模であり兵力差が大きく、いくら要塞線があるといっても簡単には蹴散らせなかった。

その為に侵攻開始から24時間で絶望的な兵力差から要塞線の破壊は予想外に大きく、皇軍統合作戦司令本部総長風間麗子海軍元帥は要塞線を放棄しての遅滞防御戦闘を厳命した。援軍派遣には時間がまだ必要であり、陣地を固守していたら『人の海』に飲み込まれて孤立してしまうという判断だった。

これは完全に予想外の事態だった。中華民国軍の装備からして完全に要塞線で防ぎ切るのが、可能だというのが皇軍統合作戦司令本部の統一見解だった。だが実際は完全に違った。しかも空軍兵力についても大日本帝国の予想を遥かに上回る機数が投入され、大日本帝国空軍は満州府を管轄する

第3航空方面隊、山東県を管轄する第4航空方面隊は主要基地を奇襲により攻撃され、制空権を失ってしまったのである。順次第3航空方面隊は朝鮮道と沿海州、第4航空方面隊は遼東県から増援を派遣すり事になったが派遣先の空軍基地滑走路を破壊された為に、即時展開は物理的に不可能だった。

そこで増援としての期待を一身に受ける事になったのが、大日本帝国海軍連合艦隊第1艦隊〜第6艦隊と第11艦隊・第12艦隊であった。第1艦隊は呉鎮守府所属、第2艦隊は横須賀鎮守府所属、第3艦隊は佐世保鎮守府所属、第4艦隊はウラジオストク鎮守府所属、第5艦隊はダッチハーバー鎮守府所属、第6艦隊は高雄鎮守府所属、第11艦隊は釜山鎮守府所属、第12艦隊は大湊鎮守府所属であり即座に駆け付けられるのは第1艦隊〜第4艦隊と第11艦隊・第12艦隊までだった。

因みにその他は第7艦隊は夏島鎮守府所属、第8艦隊は地中海艦隊としてイラクリオン鎮守府所属、第9艦隊はサイゴン鎮守府所属、第10艦隊はディエゴガルシア鎮守府所属である。その他各種潜水艦隊・海上輸送路護衛艦隊・揚陸作戦艦隊・領海警備戦隊が鎮守府や警備府に分散配備されていたが、海軍連合艦隊の主力は艦隊決戦兵力たる第1艦隊〜第12艦隊だった。

その主力の半数以上が中華民国の侵攻に対処する為に派遣されたのである。派遣される事になった第1艦隊〜第6艦隊は所謂打撃艦隊編成となっており、それは大日本帝国海軍連合艦隊の第1艦隊〜第8艦隊までが、その編成であった。兵力は戦艦8隻・正規空母1隻・軽空母1隻・打撃巡洋艦10隻・巡洋艦20隻・駆逐艦40隻を誇っていた。第11艦隊と第12艦隊は所謂水雷艦隊編成となっており、兵力は正規空母1隻・軽空母1隻・打撃巡洋艦10隻・巡洋艦20隻・駆逐艦40隻となっていた。

1個艦隊にこれ程までの兵力が集中されるのは、大日本帝国海軍連合艦隊だけであった。世界最大であり世界最強を誇る、大日本帝国の威信を表す象徴でもあった。その大日本帝国海軍連合艦隊に求められたのは超弩級戦艦の主砲による艦砲射撃と、空母艦載機による制空権奪取だった。

そして大日本帝国海軍連合艦隊第1艦隊〜第4艦隊と第11艦隊・第12艦隊は、全速力で航行し1939年3月3日に満州府と山東県沿岸にそれぞれ3個艦隊ずつに分散して、到達したのである。

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