解説 連合艦隊艦艇紹介2
装甲空母雲龍級
全長290メートル
最大幅56メートル
速力33ノット
武装
10センチ連装両用砲6基12門
40ミリ4連装機関砲20基
20ミリ4連装機関砲40基
8センチ14連装噴進砲20基
搭載機100機
満載排水量68500トン
同型艦雲龍・海龍・天龍・神龍・轟龍・雷龍・地龍・黒龍・昇龍・赤龍・蒼龍・飛龍・乱龍・甲龍・斬龍・空龍・遊龍・満龍・炎龍・宝龍
1936年の『第五次軍備拡張三カ年計画』により建造された、装甲空母である。大艦巨砲主義が世界各国の海軍の基本思想となるが、空軍や空母の爆撃機による空襲も攻撃の手段としては採用されていた。そこで大日本帝国海軍連合艦隊は空母を前線の中継基地でなく、より広義な意味での艦隊防空のための移動基地として活用する方法を模索した。そこで空母自らも大量の航空機を運用できなければならないとし、しかも戦艦と共に最前線近くまで進出して、艦隊上空の制空権を獲得する事が期待される、まさに戦艦を護るための空母を設計し、建造されたのが装甲空母雲龍級である。
装甲空母雲龍級は数多くの特徴が存在した。まずは『装甲空母』と言うだけあり、飛行甲板には500ミリの装甲が施されていた。これにより各種砲弾と爆弾の直撃に、耐えられる飛行甲板となっていた。そして飛行甲板の装甲を強固なものにする為に、エレベーターは側舷式として4カ所に設置していた。
艦上戦闘機を効率的に発艦させる為に飛行甲板には大馬力機関からの蒸気を活用した、蒸気カタパルトが設置された。しかも発艦と着艦を同時に行えるようにアングルドデッキが考案され、従来通りのストレートデッキに加えて艦尾から艦首に向けて11度の角度でアングルドデッキが設置された。
軽空母千歳級
全長170メートル
最大幅28メートル
速力30ノット
武装
10センチ連装両用砲2基4門
40ミリ4連装機関砲20基
20ミリ4連装機関砲20基
8センチ14連装噴進砲20基
搭載機40機
満載排水量11000トン
同型艦千歳・姫路・神戸・仙台・函館・高松・下田・大分・博多・大阪・松山・青森・名古屋・岡山・金沢・岐阜・前橋・鶴岡・松江・新潟
1936年の『第五次軍備拡張三カ年計画』で建造された、軽空母である。軽空母でありながら飛行甲板には130ミリの装甲が施されている。その為に装甲空母雲龍級と同じく、エレベーターは側舷式で2カ所に設置されている。小型である為にアングルドデッキは装備されていないが、蒸気カタパルトを2基設置しており効率的に発艦を行える。装甲空母雲龍級とは違い艦上爆撃機と偵察機を搭載しておらず、全て艦上戦闘機となり艦隊防空専用艦として運用されている。
