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鉄と海の帝国  作者: 007
第0章 巨艦の胎動

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大日本帝国軍兵力4

1939年2月25日に勃発した第二次世界大戦時の大日本帝国はGDP約4790億円、国家予算約600億円を誇る世界最大の経済大国であり、軍事予算は4割を占めて約240億円を誇った 。何せ有史以来の固有の領土たる弧状列島と周辺諸島に加えて、ロシア帝国から購入した『アラスカ県』、日清戦争勝利による下関講和条約で併合した『朝鮮道』『満州府』『遼東県』『山東県』『台湾府(澎湖島は台湾府に編入)』『海南道』、日露戦争勝利による東京講和条約で併合した『シベリア府』『沿海州』『カムチャツカ県』『樺太県』、第一次世界大戦勝利によるジュネーブ講和条約で獲得し軍事援助の融資額半減の為にジュネーブ覚書として割譲した『南洋府(南洋諸島のマリアナ諸島、カロリン諸島、マーシャル諸島とグアム島・ミッドウェー島)』『ボルネオ県(大英帝国領北ボルネオと保護国サラワク王国)』『ディエゴガルシア県』『インドシナ府』『クレタ県』により、大日本帝国の領土は約1020万km²にまで拡大していたのである。そして人口は大日本帝国の経済成長と社会インフラと社会保障の充実により約2億2700万人にまで増加していた。その全員が天皇陛下の下に大日本帝国憲法以下、汎ゆる法律が適用される『日本人』であった。

ある種非難を行う国や学者もいたが、大日本帝国は決して『多民族国家』にはならずに『日本人の単一民族国家』であった。併合された地域の住民は『日本人化』が行われ、それまでの文化は『風習』としてのレベルにまで落とされ、ある意味で保護はされる事になった。『民族淘汰』だとの非難もあるが、大日本帝国の日本人として同化させて一心同体として国家の発展と利益を享受する事になるので、実際の住民達は月日が経過するに連れて『日本人』だと自負するようになった。

大日本帝国は『文化伝統価値観』を『日本人』として統一させる事に成功したのである。その為に時折勘違いした外国人が移民として、大日本帝国に移住しようとするが大日本帝国は世界最高レベルの『移民排斥国家』であり、外国人は『日本人』になって初めて大日本帝国に居住出来る事を知り絶望する者がいるのも事実だった。

不法移民や非合法的に入国した者は皇軍戦略情報局や陸軍憲兵隊により摘発され、『抹消』される事になる。

そしてその大日本帝国は第一次世界大戦後から、第二次世界大戦勃発までの間に4回もの軍備拡張計画を実行し、大日本帝国史上最強の軍事力を保有するに至った。

1918年の『第三次軍備拡張三カ年計画』は第一次世界大戦後に新たに併合した地域に対して、陸軍は方面軍と砲兵工廠新設、海軍は鎮守府と工廠燃料廠の新設だけを行う事にした。

1930年の『第四次軍備拡張三カ年計画』は陸軍の新兵器開発と空軍の新設が優先され、海軍は近代化改修が行われただけだった。だがそれは大日本帝国が陸軍と空軍を優先したからでは無く、後の海軍の大規模軍備拡張に備えてのものだった。

1933年の『第五次軍備拡張三カ年計画』は海軍連合艦隊の大軍拡であり、特に戦艦群の大建造を行った。この結果世界規模で更なる戦艦建造に拍車が掛かり、1936年の『第六次軍備拡張三カ年計画』では更に強力な戦艦建造が推し進められたのである。





大日本帝国陸軍(年間維持費24億円)

常備軍:205万人(85個師団各2万人と要塞要員30万人、非公式機密特殊部隊[八咫烏]5000人、司令部等後方勤務要員4万5000人)

動員時:425万人(110個師団を予備役・後備役含むから編成)

編成:近衛師団(東京)、第1〜第2空挺師団(東京、大阪)、第1〜第2特務陸戦師団(東京)、第1~第80師団(東京、北海道、仙台、長野、神奈川、大阪、兵庫、名古屋、広島、三重、熊本、福岡、アラスカ、朝鮮、満州、遼東、山東、台湾、海南、シベリア、樺太、カムチャツカ、沿海州、南洋、ボルネオ、ディエゴガルシア、インドシナ、クレタ)第1〜第60師団と近衛師団は機械化歩兵師団として、機械化歩兵(2個旅団)、機動砲兵(2個連隊)、中戦車(1個連隊)、捜索(1個連隊)、機械化工兵、機械化輜重兵(各1個連隊)。

第61〜第80師団は機械化装甲師団(機甲師団)として、機械化歩兵(1個旅団)、自走砲(1個旅団)、重戦車(1個旅団)、中戦車(1個旅団)、捜索(1個連隊)、機械化工兵、機械化輜重兵(各1個連隊)。

空挺師団は文字通り落下傘降下による空挺強襲を行い、機関短銃や軽戦車を用いて迅速に敵拠点を制圧するのを任務とする。特務陸戦師団は通常戦闘と特殊作戦の両方を遂行し、遊撃戦を担当し空挺降下も可能な精鋭部隊である。この特務陸戦師団の隊員から更に精鋭が選抜され、大日本帝国陸軍の非公式機密特殊部隊[八咫烏]に配属される。

大日本帝国陸軍編成

陸軍総軍が実戦部隊の最上位単位なのは変わらず傘下に、第1方面軍は東日本・樺太県、第2方面軍は西日本、第3方面軍は朝鮮道・満州府・沿海州、第4方面軍は台湾府・海南道・遼東県・山東県、第5方面軍はシベリア府・カムチャツカ県・アラスカ県、第6方面軍は南洋府、第7方面軍はボルネオ県・インドシナ府・ディエゴガルシア県となる。クレタ県は後述する。

砲兵工廠も大阪・名古屋・アンカレッジ・釜山・旅順・基隆・青島・元山・三亜・ヤクーツク・オホーツク・ナホトカ・ハバロフスク・ペトロパブロフスクカムチャツキー・コルサコフに加えて新たにサイゴン・ハノイ・サンダカン・ミリ・イラクリオン・ハニアに新設された。




大日本帝国空軍(年間維持費35億円)

要員:約42万9100人(操縦士、陸上施設後方勤務合計)

保有機:約4950機

編成:第1〜第90航空群(各航空群は2個戦闘航空戦隊、2個爆撃航空戦隊、1個偵察航空戦隊、1個輸送航空戦隊により編成される。)

大日本帝国空軍編成

航空総隊が実戦部隊の最上位単位として編成されその傘下に第1航空方面隊は東日本・樺太県、第2航空方面隊は西日本、第3航空方面隊は朝鮮道・満州府・沿海州、第4航空方面隊は台湾府・海南道・遼東県・山東県、第5航空方面隊はシベリア府・カムチャツカ県・アラスカ県、第6航空方面隊は南洋府、第7航空方面隊はボルネオ県・インドシナ府・ディエゴガルシア県となる。クレタ県は陸軍と同じく後述する。

世界的に大艦巨砲主義による海軍の戦艦優先思想が根本的にある為に、空軍の役割としては制空権確保と爆撃機による戦略・戦術爆撃となる。空軍機の機銃弾・機関砲弾・爆弾製造の、航空工廠を大阪・名古屋・アンカレッジ・釜山・旅順・基隆・青島・元山・三亜・ヤクーツク・オホーツク・ナホトカ・ハバロフスク・ペトロパブロフスクカムチャツキー・コルサコフ・サイゴン・ハノイ・サンダカン・ミリ・イラクリオン・ハニアに建設し、大量生産を行っている。





大日本帝国海軍(年間維持費49億円)

戦艦64隻

正規空母20隻

軽空母20隻

打撃巡洋艦220隻

巡洋艦380隻

駆逐艦840隻

潜水艦120隻

海防艦1020隻

工作艦128隻

補給艦164隻

潜水母艦42隻

水上機母艦62隻

上陸用舟艇母艦220隻

機動揚陸艦120隻

合計3420隻

第1艦隊〜第8艦隊(打撃艦隊)編成

戦艦8隻

正規空母1隻

軽空母1隻

打撃巡洋艦10隻

巡洋艦20隻

駆逐艦40隻

第9艦隊〜第12艦隊(水雷艦隊)編成

正規空母1隻

軽空母1隻

打撃巡洋艦10隻

巡洋艦20隻

駆逐艦40隻

その他各種潜水艦隊・海上輸送路護衛艦隊・揚陸作戦艦隊・領海警備戦隊を保有。

要員:約384万4700人(艦艇乗り込み、陸上施設後方勤務合計)

大日本帝国海軍連合艦隊の艦艇保有数は世界最大を誇る。その為に乗組員の数も膨大な数に及び、全てに於いて大日本帝国海軍は世界最大の軍隊となっている。純粋なる艦隊決戦兵力たる第1艦隊〜第12艦隊までの他に、潜水艦隊・海上輸送路護衛艦隊・揚陸作戦艦隊・領海警備戦隊を保有している為に艦艇保有数は膨大となった。

潜水艦隊は艦隊決戦では無く敵国の海上輸送路への通商破壊戦に投入され、海上輸送路護衛艦隊は広大な大日本帝国の海上輸送路を護衛に投入され、揚陸作戦艦隊は上陸用舟艇母艦と機動揚陸艦を運用し上陸作戦専門として投入され、領海警備戦隊は鎮守府・警備府に配備され哨戒任務に投入される。艦隊決戦兵力たる第1艦隊〜第12艦隊に注目されがちだが、潜水艦隊・海上輸送路護衛艦隊・揚陸作戦艦隊・領海警備戦隊は極めて重要である。

しかも海軍兵学校・皇軍大学校を卒業するとどの兵科であっても、先に海上輸送路護衛艦隊に配属され海洋帝国たる大日本帝国の生命線である海上輸送路の重要性を叩き込まれる。

横須賀・呉・佐世保・舞鶴・ダッチハーバー・釜山・大連・高雄・ウラジオストク・大湊・ペトロパブロフスクカムチャツキー・夏島・サンダカン・サイゴン・ディエゴガルシア・イラクリオンに鎮守府・工廠・燃料廠が設置されている。しかも1918年の『第三次軍備拡張三カ年計画』での鎮守府・工廠・燃料廠新設に併せて、既存の工廠も500メートル級から将来を見越して1000メートル級に拡張された。

世界的に海軍の思想は大日本帝国海軍連合艦隊のバルト海海戦とミッドウェー海戦の大勝利により、大艦巨砲主義による艦隊決戦主義一辺倒である。その為に空軍と同じく空母の役割は、純粋なる艦隊直掩としての制空権確保だった。そして副次的に上陸作戦や艦砲射撃時の対地爆撃と、哨戒や索敵時の偵察であった。

ある程度の技術開発技術革新により機体の基本性能は黎明期より遥かに向上したが、そもそもの機種が戦闘機・爆撃機・偵察機・水上機だけであり攻撃機(雷撃機)は開発される事は無かった。それは爆撃機も急降下爆撃では無く、水平爆撃しか出来ない点にも表れていた。

この思想は世界的に変わることのない普遍のものであり、それが為に各国は鋼鉄のリヴァイアサンを大量建造したのである。





地中海統合軍

クレタ島に配備している大日本帝国陸海空軍は、『地中海統合軍』として皇軍統合作戦司令本部直属の指揮下で統合運用されている。

陸軍の地中海方面軍、空軍の地中海航空方面隊、海軍の地中海艦隊として各軍から抽出されて配備され、地中海統合軍総司令官に一括指揮される。



大日本帝国陸海空軍は平時で632万3800人を有する巨大組織であり、それに戦時動員時はまずは陸軍の110個師団220万人が確定で追加され、852万3800人体制になる。

だが第二次世界大戦は海軍と空軍を更に拡大させ、軍属の民間人も動員し最大時は1850万人の超巨大軍隊となった。

ふと思ったんですが、これじゃあ何をもって『八八艦隊』なんでしょうね……

無理やり定義するなら『主力となる超弩級戦艦八隻を擁する艦隊を八個整備する』って事ですかね。



軍隊の最大時動員数ですが、史実ナチスドイツと同じくらいですが小説内の大日本帝国とは人口が違いますので根刮ぎ動員にはなっていません。

動員率は8.15%であり史実アメリカ合衆国のピーク時(約9%)に匹敵するか、わずかに低い水準です。したがって小説内の大日本帝国のような資源と工業力を持つ国であれば、この動員は実行可能な範囲内だと判断しました。

まぁ自分でも『紺碧の艦隊』や『旭日の艦隊』のように、都合が良過ぎると思ってますのでご容赦ください。

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