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鉄と海の帝国  作者: 007
第0章 巨艦の胎動

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大日本帝国軍兵力3

第一次世界大戦が勃発した1914年、大日本帝国はGDPは約985億円、国家予算約105億円という世界最大の経済力を誇っていた。アメリカ合衆国と大英帝国を上回り、経済力は圧倒的な成長を見せた。何せ領土は約920万km²となり、人口も約1億3000万人を誇る大帝国だったのである。

史実では第一次世界大戦勃発時の1914年時点の大日本帝国のGDPは約50億円であり、国家予算は約5億8000万円となる。軍事予算は約2億2000万円であり、国家予算に占める割合は約38%となる。小説内の大日本帝国は前述の通りGDPは約985億円、国家予算約105億円であり、軍事予算は約42億円で国家予算に占める割合は40%であった。史実の約19倍の軍事予算を投入する事が可能になった。




大日本帝国陸軍

常備軍:102万人(40個師団各2万人と要塞要員20万人、司令部等後方勤務要員2万人)

動員時:280万人(90個師団を予備役・後備役含むから編成)

編成:近衛師団(東京)、第1~第39師団(東京、北海道、仙台、長野、神奈川、大阪、兵庫、名古屋、広島、三重、熊本、福岡、アラスカ、朝鮮、満州、遼東、山東、台湾、海南、シベリア、樺太、カムチャツカ、沿海州)。各師団に自動車化歩兵(2個旅団)、機動砲兵(2個連隊)、自動車化工兵、自動車化輜重兵(各1個連隊)。

第1〜第15航空隊(1個航空隊は30機の戦闘機を装備し、合計450機。)

満州・山東・海南・台湾・シベリアに大規模要塞を建設。巨大な46センチ連装砲を要塞砲の主力として装備している。

小火器

三三式小銃(8ミリ)・二式大型自動拳銃(9ミリ)・三四式機関銃(8ミリ)は日露戦争時と変わらず。

火砲

四三式野砲(80ミリ)三十四年式野砲の改良型となる。日露戦争の戦訓により口径を5ミリ拡大し、速射性能を向上させた。更には軍用トラックの牽引砲であり、機動性は飛躍的に向上した。

車輌

四式装甲車(三四式機関銃2丁、装甲厚7ミリ)自動車化歩兵旅団の兵員輸送車輌である。装甲厚は小銃や機関銃を防ぐ為であるが、第一次世界大戦に於いて戦車や榴弾砲・対戦車砲の登場により、早々に旧式兵器となってしまった。

三式戦闘機(全長9.35メートル、三四式機関銃2丁)大日本帝国陸軍航空隊の複座複葉戦闘機である。機種の細分化はされていなかった為に、戦闘機兼爆撃機兼偵察機となる。第一次世界大戦開戦時は僅か450機しか保有していなかったが、有効性が証明され戦中に2万機近くが生産された。更には操縦士養成の『陸軍航空学校』が創設された。

大日本帝国陸軍編成

日露戦争の大勝利による東京講和条約でロシア帝国から領土を割譲し、大日本帝国は『海洋国家』と『大陸国家』を両立させる国となった。その為に陸軍総軍傘下の方面軍は大幅に改編された。

まず第1方面軍からアラスカ県が外され、代わりに樺太県が編入された。第2方面軍(西日本)はそのままで、第3方面軍は朝鮮道・満州府・沿海州に再編成、第4方面軍は台湾府・海南道・遼東県・山東県に再編成、第5方面軍はシベリア府・カムチャツカ県そしてアラスカ県となった。そして各方面軍傘下に陸軍航空隊が3個毎に配備された。

非常に広大な領土を有する大帝国となり、陸軍の規模も拡大された。これにより常備軍は100万人の40個師団と要塞要員20万人となった。だが領土が拡大しても基本戦略としては海洋国家として、海軍優先である為であり動員時には280万人(予備役・後備役含む)まで拡大する体制を採っている。

砲兵工廠も大阪・名古屋・アンカレッジ・釜山・旅順・基隆・青島・元山・三亜のみならず更に、ヤクーツク・オホーツク・ナホトカ・ハバロフスク・ペトロパブロフスクカムチャツキー・コルサコフに砲兵工廠が新設された。しかも新設や既存の砲兵工廠もベルトコンベアー式の大量生産体制が構築され、銃弾と砲弾の大量生産が24時間365日体制で行われる事になった。





大日本帝国海軍

戦艦16隻

巡洋戦艦16隻

巡洋艦60隻

駆逐艦280隻

水上機母艦10隻

潜水艦28隻

水雷艇76隻

工作艦48隻

補給艦88隻

合計622隻

第1艦隊編成

戦艦8隻

巡洋艦10隻

駆逐艦30隻

水上機母艦1隻

第2艦隊編成

巡洋戦艦8隻

巡洋艦10隻

駆逐艦30隻

水上機母艦1隻

第3艦隊編成

戦艦8隻

巡洋艦10隻

駆逐艦30隻

水上機母艦1隻

第4艦隊編成

巡洋戦艦8隻

巡洋艦10隻

駆逐艦30隻

水上機母艦1隻

要員:約15万9400人(艦艇乗り込み、陸上施設後方勤務合計)

艦艇

超弩級戦艦河内級(河内・摂津・安芸・肥前・壱岐・但馬・上野・出羽)

全長235メートル、満載排水量41950トン、38センチ砲連装5基10門、18センチ砲単装20基20門、8センチ砲単装24基24門、4.7センチ砲単装20基20門、20ミリガトリングガン8門、23ノット

超弩級戦艦香取級(香取・鹿島・相模・石見・甲斐・伊予・筑前・伊賀)

全長220メートル、満載排水量39930トン、38センチ砲連装4基8門、18センチ砲単装16基16門、8センチ砲単装20基20門、4.7センチ砲単装16基16門、20ミリガトリングガン8門、23ノット

巡洋戦艦金剛級(金剛・比叡・榛名・霧島・羊蹄・武華・姫神・室根)

全長216メートル、満載排水量37200トン、35.6センチ連装砲4基8門、18センチ砲単装16基16門、8センチ砲単装20基20門、4.7センチ砲単装16基16門、20ミリガトリングガン8門、29ノット

巡洋戦艦鞍馬級(鞍馬・伊吹・筑波・生駒・石上・八甲田・栗駒・舟形)

全長210メートル、満載排水量36920トン、35.6センチ連装砲4基8門、18センチ砲単装12基12門、8センチ砲単装16基16門、4.7センチ砲単装16基16門、20ミリガトリングガン8門、29ノット

水上機母艦桜級

全長125メートル、満載排水量9380トン、8センチ砲単装8基8門、4.7センチ砲単装8基8門、20ミリガトリングガン8門、30ノット、搭載機10機

第二次軍備拡張三カ年計画で建造された、『第二次・第三次八八艦隊計画』の主力艦艇である。当初は超弩級戦艦香取級と巡洋戦艦鞍馬級の『第二次八八艦隊計画』だけだったが、皇軍戦略情報局がドイツ帝国とアメリカ合衆国での軍備拡張計画を入手し、優位性を担保する為に超弩級戦艦河内級と巡洋戦艦金剛級の『第三次八八艦隊計画』も始動した。

大英帝国海軍がドレッドノートを建造した事により大日本帝国海軍は旧式となった前弩級戦艦は全艦退役による記念艦とし、一気に弩級戦艦を超えて超弩級戦艦16隻の一斉建造となった。

それを可能としたのは横須賀・呉・佐世保・舞鶴・ダッチハーバー・釜山・大連・高雄の各鎮守府の工廠が拡張工事を行い全長500メートルであり、超弩級戦艦といえども1つの船渠で2隻同時建造が可能だったからだ。工廠や燃料廠が併設された鎮守府は、大日本帝国海軍の重要な拠点だった。

更には民間造船所も大量に存在し、巡洋艦以下の艦艇は民間造船所で建造された。艦艇の建造のみならず東京講和条約により併合された地域である、ウラジオストク・大湊・ペトロパブロフスクカムチャツキーにも鎮守府・工廠・燃料廠が建設された。これにより大日本帝国の造船能力は列強最大を誇るようになったのである。

当時の水上機母艦の役割は搭載する水上機による偵察が最大の任務だった。艦隊上空と前方哨戒を行う機体に別れ、敵艦隊を索敵する。艦隊の艦砲射撃時には搭載する無線機により着弾観測を行い、射撃修正を担う事にもなった。

第一次世界大戦後は艦上機と飛行甲板を備えた航空母艦が開発建造され、水上機母艦の役割は対潜哨戒任務へと変更された。

史実では国産初の戦艦として『薩摩』が建造されましたが、小説内では薩長連合は朝敵として征伐されたので、『薩摩』・『大隅』・『周防』、後の『長門』が艦名に使われる事はありません。

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― 新着の感想 ―
今日も面白かったです。 アメリカやイギリス視点なども読んでみたいです。
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