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鉄と海の帝国  作者: 007
第3章 混迷

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世界枢軸同盟首脳会談2

昼食を挟んで首脳会談は再開された。午前中の事もありまだ空気は悪かったが、それぞれが政府首脳陣であり立場と状況は理解しており切り替えていた。再開された首脳会談では何といっても、大日本帝国への対応が話し合われた。

何といっても中華民国の無条件降伏による、影響が大きいとされた。ロシア戦線とオスマン戦線には大日本帝国陸軍の援軍派遣、太平洋戦線では大日本帝国海軍連合艦隊との艦隊決戦、それぞれが懸念事項だった。

エメラルダ大統領はヒトラー首相に対して、ロシア戦線とオスマン戦線への陸軍と海兵隊の援軍派遣を提案した。ヒトラー首相はその提案に驚いた。エメラルダ大統領は大日本帝国陸軍が援軍として派遣される前に、アメリカ合衆国陸軍と海兵隊を派遣してロシア戦線とオスマン戦線の膠着状態を打開すると断言した。

それは第二神聖ローマ帝国としては有り難い提案であった。何せロシア帝国やオスマン帝国には予想外となる、増援になるからだ。侵攻の進捗が悪化している現状では、援軍は大歓迎だった。ヒトラー首相はエメラルダ大統領の提案に、感謝の言葉を述べた。

だがエメラルダ大統領はヒトラー首相に、陸軍と海兵隊をアメリカ合衆国が派遣する代わりに第二神聖ローマ帝国には海軍、その中でも特に対潜哨戒部隊の派遣を求めたのである。それには再びヒトラー首相は驚いた。

エメラルダ大統領は、現状アメリカ合衆国海軍の巡洋艦と駆逐艦は大日本帝国海軍連合艦隊による通商破壊戦の対潜哨戒活動に投入されており、主力となる超弩級戦艦は作戦行動が出来ていなかった。その為に現状では大英帝国海上封鎖を行っているUボート以外は、作戦行動を行っていない第二神聖ローマ帝国海軍に援軍として派遣してほしい、との事だった。

ヒトラー首相は、確かに海軍はUボート以外は作戦行動をしていない事からそれは可能だと答えた。これはアメリカ合衆国と第二神聖ローマ帝国の双方にとって、非常に有意義な計画だった。ムッソリーニ統領は自国は何ら利益は無いが、大日本帝国という強大な敵に対抗する意味から賛同した。

そしてその双方からの援軍派遣はエメラルダ大統領とヒトラー首相が合意し、早急に詳細を決定する為の実務者協議を始める事になった。この合意が第二次世界大戦の戦況に、新たな展開をもたらす事になったのである。

しかしこの合意は即座に皇軍戦略情報局の諜報員により、大日本帝国は知る事になった。

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