エーゲル ボス戦 下
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傀儡の特性を引き継ぎ一時的に傀儡を纏った姿へ変身する。
人狼のような姿へ変化していく、鋭い牙に爪、強靭な肉体を持つモンスターへと。
「おお!!凄いこれ!!」
「ギャアアアァァァァァアア!!」
「おい、人が感動しているのに茶々入れるんじゃないよ」
ゴーレムの広範囲薙ぎ払いをバックステップ一つで回避する。
狼の傀儡の最大の武器はその機動力の高さである、武闘派系職業すら凌駕する身体能力を一時的に獲得することが出来る。
「こりゃいいな」
自分の能力に感服している間もゴーレムは攻撃を仕掛けてくる。
リーチの長さを最大限生かした突きの攻撃、速さも相まって破壊力は今まで戦っていたモンスターとは次元が違う。
「そんな隙だらけの攻撃してくるなよ」
ゴーレムの突きをL字に回避して一気に接近する、すぎなは大剣の弱点を理解している、懐に入られたときに対処する方法がない。
「剣が振れなくなったら、お前は殴ることしか出来ないだろう」
さっき猴希を襲った攻撃がすぎなを襲う、こんなわかりやすい攻撃など反撃してくれと言っているようなものだ。脚力に物を言わせ、その場から離脱するように上昇、その勢いでゴーレムの頭を鷲掴みにしてあごに膝蹴りをお見舞いする。
「グルルゥゥゥ」
膝蹴りを入れた後もすぎなの手は離れない、休みなく膝蹴りを顔面に入れまくる。
やられたままではいられまいとゴーレムが顔にくっついたすぎなを殴る、待ってましたと言わんばかりにすぐさま離脱し、ゴーレムの拳がゴーレムの顔面にヒットする。
すぎなは完全にもてあそんでいた大陸のラスボスを。
「おいおい、まだ終わりじゃね~よな~!!!」
その後もゴーレムを一人で完封する。
「ありがとうツバメ」
「しっかりしなさいよ、まったく」
「凄いな筑紫は」
「そうね、私たちとは次元の違う場所にいるわ」
「そうでもないさ、上位に立つ人間は下の人間んとどの位さがあるのか分かっている、わかっているから努力するんだ、足踏みなんかしていたらあっという間に抜かされてしまうからね」
「私と筑紫にそこまでの差がないってこと?」
「思っているほどね、そりゃ差はあるよ、でも、努力次第で埋まる差だ」
「その間も筑紫は努力し続けるじゃない」
「そうだよ」
「それじゃあ、差は縮まらないじゃない」
「縮まらないけど広がらない、実力に差が出過ぎてしまったら本気であいつと遊べなくなるからな、それだけは避けなきゃいけない、俺はあいつとずっと本気で遊んでいたい」
「激しく同意するわ」
「じゃあ次元が違うなんて悲観している場合じゃないな」
「そうね」
燕はこのゲームに感謝した、すぎなとの関係を改めて考える機会を与えてくれたことを。
「筑紫!!俺が体勢を崩すから合わせてくれ!!」
「わかった!!ツバメは?」
「もう準備完了だ」
「いつでも!!」
猴希がゴーレムの背後に回り込む。
「『剛拳』『震撃』『重崩拳』」
重心を崩されたゴーレムが耐え切れず膝をつく。
「『傀儡共鳴』」
数秒間の高倍率バフスキルで強化した拳を降りてきた顔面にぶち込む。
「ゲヤアアアァアアァァ」
「『魔法召喚:イフリートの咆哮』
イフリートの炎がゴーレムを包み込む、悶えながら最後は力尽きてその場に倒れた。
『ボスモンスター撃破:ゴーレム』
「「「イェーイ!!!!!!」」」
「ナイス!!二人とも、コーキが死んだときはどうなるかと思ったけど意外と何とかなったな」
「それは筑紫だからよ」
「それにしてもむず過ぎないか?こんな難易度のもの初心者が倒せるとは思えないんだが」
「そりゃむずいに決まっているだろ、ここの推奨人数8人~だぞ」
「「え!!」」
「ちゃんと対策すれば以外にどうにかなるらしいけど、俺たちみたいな尖った役職三人だけでクリアするのは大変だったな」
「先に行っておけよ!!」
「最初から言っておきなさいよ、そういう大事な情報は」
「知らない方が面白いだろ」
『新大陸が解放されました』
「聞いた!!今の!!」
「新大陸が解放されたって!!」
「マップに表示されてるわよ!!」
「やっとだぁ、これにてチュートリアル完了って感じか」
「やっと始まるのかRoLが」
「楽しみね」
「三つも解放されているぞ!!」
「え!!お前三つも解放されてんの!!」
「三つ解放されてるわね」
「俺だけ二つ!!」
「もっといろんなことをやらないと、ツバメはなんだかんだいろんなことをやってったんだな」
「好きだもの、ゲーム」
「そりゃそうだ。で、どうする?たぶんこの一番デカい大陸が本筋だろ、そこから行くか?」
「そうだな、取りあえずそこに行ってみよう」
「賛成よ」
第二の大陸デザーリア、エーゲルの倍以上の広大な大地、そして、そのすべての大地が砂で埋まっている砂漠の大地である、巨大な遺跡、サンドストームによる自然災害、砂漠特有の個性あふれるモンスター、様々な要素がプレイヤーたちを待ち受けている。
「すげぇ~~、砂漠都市だ」
「都市はねーよ」
「久々だわ、砂漠に来るなんて」
「流石お嬢様、言うことが違うねぇ」
「あなたも良い家柄じゃない」
「それが俺の取り柄だからな」
「おい、仲間外れにするんじゃないよ一般家庭を」
「してないって」
「取り合えず街に行きましょう、行動拠点がないと動けないでしょ
「「は~い」」
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