伝説への道が開かれる2
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「通話どうする?つなげておいた方がいいかな」
「チュートリアル終わるまで取り合えずミュートで、終わり次第集合かな」
「了解」
「おけ~」
前時代のゲームとは違いVRゲームの場合は会ってしまえば普通に話せるので通話ソフトを必要としない、えらく便利になったものである。
「二人は職業何にするんだ?」
「俺は近接格闘家が気になってるな、スピードとラック極振りのクリティカルボクサーになる」
「またそんなのか」
「またってなんだまたって、一応理由はあるぞ、関係者から聞いた話なんだがステータスとがらせておいた方がユニーク職業に就きやすくなるって言われたんでな、だいぶ濁しながらだったけど、だからとりあえず尖らせようと思ってんの」
「なるほどね」
何とも分かりやすい理由である、まあこいつの立場上そういったことを聞く機会もあるのだろうが随分と口が軽いようだな運営は。
「燕は?」
「私は召喚士かテイマーのどちらかしようかな、大きな生物を飼えるのはVR空間位だからね」
「なるほどね~」
二人ともそれなりにRoLについては調べているようだな、俺は初期職業がいくつあるかもわからないのに。
取り合えず前衛と後衛を選んでくれたようだからなある程度俺は自由に決め良さそうだな。となれば俺が選ぶ職業はもう決まったようなものである、何か話知らないが難易度の最も高い職業に就かせてもらうとするか。
「すぎなはもう決まっているの?」
「まだきまってない」
「まじかよ、初期職業が公開されてから何日たったと思っているんだよ」
「本当に、何していたのよ」
「普通にほかのゲームしてた」
二人の呆れたため息が俺の耳に聞こえてくるが俺は本能に従ってゲームをし続けていただけだ、それにしてもRoLの情報を確認していなかったことがそんなにもおかしいだろうか、確かに今現状最も注目されているゲームはRoLだろう、だがしかし、注目度が高いからと言って俺が確認すると思ったら大間違いである。
「おい、そんなにでかため息つくなよちょっと傷つくぞ」
「そらぁため息の一つぐらい出るよ、コメントでお前は本当にゲーマーかって言われてるぞ」
「誰よりもゲーマーだろ、調べる時間をゲームをすることに使ってんだから」
「一覧をDMで送ったからそれ見て今のうちに決めなさい」まるで母親のように俺を気遣ってくれる燕。
「滅茶苦茶ありがたいわぁ、ありがとう」
「どういたしまして」
二人の会話は話半分で聞きながら送られてきた一覧を熟読する。剣士・拳闘士・弓使い・銃使い・・鞭使い・魔法使い・召喚士・テイマー......、多すぎるだろ!!!!。
「おい、多すぎるぞこんなの選びようがないだろ」
「だから、何日も前から情報が解禁されてたんだろ」
「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」
「早くしないとあと数分しかないわよ」
適当に難易度が高そうなのをピックアップしてその中からフィーリングで選ぶしかないな。
「まあ、フィーリングでいくわ」
「お前の場合はそれで良さそうだな」
「そうね、それが一番かもね」
それにしても多いな、これ全部初期職業だろぉ気合い入れて作りすぎだろ運営こんなに作られちゃ逆に困るってもんだぞ。
「もうそろ時間だからここらでいったん」
「あぁ、いったんおつ~」
「おつ~」
サービス開始まで残り60秒、何もしていないのに心拍数が上がる、まだ始めていないのにアドレナリンが噴き出てくる、何の情報も入れていないのになぜこんなにも俺は期待しているのだろうか、周りの評価が高いからなのか、身内が評価しているからなのか、違う、俺のゲーマーとしての勘がこのゲームは神ゲーだと無意識化で確信しているのだろう、俺のゲーマー人生はこのゲームで変わるそう確信した。
『ようこそ、RoadtoLegendsへ』
『名前を決めてください』
「え~、筑紫と」
『キャラクターデザインを決めてください』
そういえばなにも決めてなかったな、どうしよう、最近は息苦しい苔の生えまくったようなゲームしかしてなかったからな、ここいらで一旦中性的な見た目して自分の目の保養でもするか。
白髪に赤眼でロングだと化け物感が出て少し怖いな、青髪に碧眼とかはどうだ、う~んリアル感がなさすぎるのもなんか解せんな。
度重なる試行錯誤の末決まったのは、黒髪ロングによく見ないとわからないぐらの緑色の目に中性的な顔立ちに男にしては少し貧相に見えるぐらの体格といった感じになった。
『職業を選択してください(登録から30日間の間は初期職業のみ無償で転職することができます)』
保証までついているなんて随分太っ腹だな、初期投資としてそれなりのまとまった額を課金してもらうのは会社として大切だと思うんだがな。
それにしても多いな本当にどうしよう、並び替えねそんな機能が必要になるまで作るとかすごすぎるな、おぉ!!!難易度順なんてものがあるじゃあないか、こんな俺のためのような機能を使わないわけにはいかん。
「何が出るのかな!!!」
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