1/2
序章
私とあのこは幼馴染み。
小さいころから家が隣でよく遊んでいた。
いつも二人一緒に登校。一緒に下校。
二人で一つだねと言われてきた。
中学校に入っても一緒。
同じ部活で同じポジション。
でもこの時から私とあのこは違っていた。
あのこはたくさんの友達に囲まれて。
どうしてあのこは好かれるのかしら。
どうして私は嫌われるのかしら。
やめればいいのにって誰かが言った。
それでもあの子は一緒にいてくれた。
どうしてあのこは優しいのかしら。
私はあのこに救われた。
高校になって好きな人が出来た。
初恋の人だった。
あのこも応援してくれた。
けれどその人と付き合ったのはあのこだった。
私はあのこをまた嫌いになった。