表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
HERO!!!  作者: 冴あき
第3章 親子
29/45

第29話秦ぜよ side大王

「ワシの呼びかけにも応じず今まで何をしていた?」

「・・・・何も・・・・」

 ワシに心の奥底まで見せられんとは、コヤツ中々やりおるわい。フフフフッ!

「まぁ良いわ。戯言はさて置き、今、水島市周辺にパトカー始め、国の存亡をかけてか、自衛隊まで進出しつつある。まずはこれを殲滅。そして英雄ヒデオ達を確保して来い!それがお前の使命だ!わかったな?爆裂戦隊はどうでもいい。英雄ヒデオたちだけだぞ?」

「ハッ!」

「存分に暴れてこい!後に、お前に増援を送る。その時まで持ち堪えろ!」

「ハッ!」


 ワシは、マダムーンを水島市付近へ瞬時に送った。巨大スクリーンに一瞬にして現れたマダムーン。三日月の夜を象徴するようなマダムーン姿は実に美しい。さて、大本命の登場前に奴を更に興奮の坩堝るつぼに落とし込めてやるか!ワシが、この日本を牛耳るには奴の力は、欠かせんからな。

 すぐさま牢屋に閉じ込めておいた怪人かいじんカイトを呼び寄せる。奴は既にワシとマダムーンとのキスシーンを見せる事で意識を失わせた。その際に奴を超怪人すーぱーかいじんへと変貌させた。フフフフッギャラギャラ!今までより強い薬を注入して、更に、パワーアップした奴の登場は間近だ!それで、この日本を陥れてやるぞ。もう少しの辛抱だ。ワシの父親・・・大王魔王だいおうまおうの撤退からもう十数年・・・。


 ワシは、この機会をどれだけ待ち望んだ事か!ワシの父親である、魔王を倒したヒーローは、もはやワシの親父である大王魔王だいおうまおうの怨念が取り憑いた存在。海外で暗躍しておる。それをまた利用するため、ワシは、まずはこの日本だ。

 元ヒーロー、憎っくき真野勝利しんのまさとしの妻しかり、息子も利用して大きくならねばならぬ。奴との因縁の決着を付ける時までな。

フフフフッ・・・・。

「ギャラギャラギャラギャラ!!!」

「大王様!カイトを連れて参りました」


 側近の只野ただのがワシを、呼ぶ声。鎖にも繋がれず、登場したカイト。弱々しい人間の姿だ。ここからこいつの真骨頂を見せてもらえるとは、ワシも贅沢な存在だ。

「カイトよ!鎖にも繋がれ気分はどうだ?」

「・・・・うるさい!今度は何を見せるつもりだ!」

「おおぉ!察しが良いなぁ?」

「・・・・・・」

「まずは、これを見よ!先ほどお前の前に登場した、マダムーンが今、水島市駅付近で自衛隊と交戦中だ!とくと見よ!この進化した母親の姿を!そして怒れ!大切な母親が、罪なき人々を殺していく様を!」

「なっ何だとぉ!」


「フッフフフッギャラギャラ!その目だ!いい目をしておる!もっと怒れ!」

「クッソォ!」

「マダムーンの戦闘力は、自衛隊なんぞあっという間に片付けるぞ!ほぉれぇ!怒って見ろ!」

「やめろ!俺の母親に弾丸を打ち込むな!」

「おっ!?そっちか!そらそうかぁ!自衛隊より、母親の心配か!いいぞぉ!」

「こんなこと止めさせてくれ!頼む!大王!」

「フンッ止めさせるものか!これはマダムーンの使命じゃわ!」


 それそれ!怒れ!もっと怒れ!

「最後のご対面もあったらしいが、所詮は、怪人に変貌させたマダムーンよ!よくやりおるわい!」

「なにぃ!」

「フンッ!先ほどまで、母親との感動の対面で、何をしていたかは詳しくは知らんが、最期に話せて良かったのう!」

「なんだとぉ!?」

「自衛隊には負けんだろうが、英雄ヒデオ達には叶うかな?所詮怪人とは言っても、弱小の女怪人。甲冑に身を包まなければ所詮はジャッカルの3倍ぐらいの力しかあるまいて・・・・」

「まっまさか!」


 その表情いいぞぉ!憎っくき真野勝利しんのかつとしの息子よ。怒り狂え!そして真の怪人かいじんへと変貌するのだ。

「そのまさかだよ?緑のタイツには叶うまいて・・・ほぉれ、英雄ヒデオ達が攻撃を喰らわせるとるぞ!どうする?カイトよ?」

「うわぁああああああああああ!止めてくれ!英雄ヒデオ!やめろぉ!」

「怒れ!そして叫べ!ワシの真のしもべへと進化するのはもうすぐだ!」

「うああああああああああああああああ!英雄ヒデオ!」


 そうだ!怒れ、そしてこの御膳である広間を潰す勢いの波動を発せよ!それがお前の、唯一助かる道だぞ。カイトの波動が、ワシと側近達、そして、周りのジャッカル達は、その波動に耐えきれずに、空を舞った。側近である只野ただの大荒おおあれも、その波動に必死に耐えておるが、もうすぐ宙を舞うであろう。このワシでさえ、踏ん張るのに必死じゃわ。ギャラギャラギャラ!いいぞぉ!


「大王さまぁ!こっこれはぁ!!うおおおおおお!お助けください!」


 只野ただの大荒おおあれが叫んでおる。仕方あるまい。側近達は助けてやろうか。マダムーンと英雄ヒデオ達と繰り広げられる戦闘を見て、カイトは変貌していき、叫び声を挙げた。


「フォオオオオオオオオオオオオオオオォオォォォ!!!!!」

 波動が、大広間の壁をぶち壊し、空中にジャッカル達、否、元人間達が空を舞った。

怒れ!カイトよ!そしてワシをこの日本の王に秦ぜよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ