薬草採取
私が走ってから数分後、森の入り口付近についた。
「あれ?そういえば私って薬草ってどんなのか知らないよね?」
今回受けたクエストは、薬草取り。つまり、現時点ではクエストを達成する事は、できない。
「えーこれ詰んだ?えー、どうしよう?」
私は考えた。そして、1つの閃きが脳をかける。
「そういえば、私って鑑定もってたじゃん!」
城で、ぬくぬくと育っていたから使い道がなかったから忘れていた。
(鑑定)
そう、頭の中で念じると自分の頭の中に情報が入ってくる。
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薬草
傷口に塗ったり、煎じて飲むことにより怪我が治ったり体力が回復する。だが、気休め程度。
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「おおー!鑑定すげー!」
私は、薬草を取り辺りを見渡した。
「えっ?この付近にあるのほとんど薬草じゃん!」
頭に入ってくる情報は、ほとんどが薬草だった。私は鑑定を使い、薬草だと頭に表示されるとすぐに摘んで行った。気がつくと、入り口付近の薬草は取り尽くしてしまった。
「やっちゃった感はあるけど、まぁいいか。それよりこの大量の薬草はどうしようか?」
鑑定が使えたから浮かれてた気がする。全く鑑定ってやつは罪作りなスキルだぜとふざけていたら、思い出した。鑑定と合わせてあと2つのスキルをもらってた事を。
アイテムボックス
その名の通り、アイテムを入れる事ができるスキル。収納量は、不明。
マップ
自分が今どこにいるのかが分かり、どちらに行けば街などに行けるかも分かる。それに、自分の周辺にいる生き物がいるのかが分かる。その生き物に敵意が有るか無いかも。
私は、念じてみる。
(アイテムボックス)
しかし何も起こらなかった
なぜ何も起きないのか疑問に思いながら、薬草に触れてもう一度念じてみる。
(アイテムボックス)
すると、さっきまでそこにあった薬草がなくなった。
「えっ、どこにきえたの?」
そう思うと、頭に表示される。
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薬草×73
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結構薬草とったんだーと思うとつぎの疑問が浮かぶ。
「どうやって出すの?」
出し方がわからないから、薬草をしまったときと同じ様に念じる。
(アイテムボックス)
しかしなにもおこらなかった
次は詳しく念じる。
(アイテムボックス、薬草でてこい!)
すると、すべての薬草が出てきた。
なんとなくアイテムボックスの使い方を覚えた私は薬草をしまい街に戻る事にした。
(次はなんのクエストを受けようかなー)と思いながら。