冒険者になります
私がアギウスに来て、12ねんが経ちました。今日、私は城を出ます!なぜなら、冒険者になるからだー!
□◇□◇□
と言う事でやってまいりました、冒険者ギルド。城には負けますがでかいですね。では、いざ参らん!
ギルドに入り、受付をしにいく。ああ、受付はもちろん綺麗な人のとこに行きます。常識ですよね?
受付にいる3人の内1人は、男だから無視してと。どっちにしよう?うーん、人が少ない方にしよう!うん。
「すいませーん。」
「はい、なんでしょうか?」
「ギルドカードを作りたいんですけど。」
「わかりました。では、これに名前を書いて血を一滴垂らしてください。」
「はーい。」
(うーん。ラノベとかだと、止められたり絡まれたりするのになー。ちょっと残念。)
針を指に刺し血を垂らす。
(うー、地味に痛いよー。)
「はい、できました。」
「では、少し待ってください。」
「はーい。」
「おい、嬢ちゃん。」
(テンプレキター。さぁ、オッちゃん。言うんだ、『女子供には無理だ。どうしてもって言うなら俺が冒険者のイロハを教えてやるぜー』って。ゲス顏で。さぁ、はやく。)
「俺は、とやかく言うつもりはねぇ。けど、冒険者を舐めちゃダメだからな。道具とかの準備を怠るなよ。これは、俺からの餞別だ。少しでもいい装備を買うんだな。じゃ、また会えたら会おうぜ。嬢ちゃん。」
オッちゃんの話を聞いて、目頭が熱くなる。私はこんないい人に悪態をついたのか。
「オッちゃん、ありがとうございます。」
腰を90°に折り、礼をする。
オッちゃんは、振り返らず片手を上げるだけ。
「いいってことよ。」
(かっこいいー!オッちゃんマジでかっけーよ。)
私は、ギルドに対する面識を改めた。
「終わりましたよ、アリアさん。」
「ありがとうございます。あれ、私名前おしえましたっけ?」
「ギルドカードに名前書きましたよね?あ、これなくさないでくださいね。紛失しましたら、再発行にお金がかかりますんで気をつけてください。」
「ああ、なるほど。あ、はい。わかりました。」
「では、ギルドカードとギルドランクについて説明しますね。」
□◇□◇□
「ーーーと言うことです。わかりましたか?」
「はい、わかりました。」
「それでは、説明は以上です。依頼は、どうしますか?」
「受けます!」
「では、ボードから自分が受ける依頼を取ってきてください。」
「わかりました。」
えーとっ、どれにしよーかなーと。やっぱり、最初は薬草とりかな?うん、そうしよーっと。
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ランク /
依頼内容 薬草の採取
納品数 10束
報酬 銅貨3枚
依頼達成期日 いつでも
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「これ、お願いします。」
「かしこまりました。では、ギルドカードを出してください。」
「はい」
受付嬢は、依頼をギルドカードに近づける。すると、ギルドカードが少し光った。
「もう、なおしてくれていいですよ。」
「あ、はい。」
「では、いってらしゃいませ。」
受付嬢に、そう言われ私はギルドを後にする。さぁ、薬草を取りに行くか。明日に。
うん、いやだってね。オッちゃんが思った以上にお金くれたからさ、今日位はサボっても大丈夫なんだよね。うん。
だからね、今日はもうやめて宿を探すよ。
うん、ここでいいかな?『麦の宿』でいいよね。そして、私は麦の宿に泊まることにした。
こうして、私の冒険者としての1日目は終えた。
□◇□◇□
「ねぇ!アリアネスお姉様は、見つかったの?」
「いえ、まだ見つかっておりません。」
「なんであんたがついていながらお姉様を脱走なんかさせるのよ⁉︎」
「すいません。私の力不足です。」
「おい、ロロ!トルテを責めるなよ!姉ちゃんを倒せる奴なんかこの城にはいないんだから!」
「わかってる、わかってるわよー!けど、納得できないの!!どうして、お姉様は城を抜け出してまで冒険者になろうとしたのよ!?」
「ーーーーーーめに。」
「えっなに?」「なんだ?」
「出会いを求めるためにと言ってました。」
「「意味わかんねーよーー(ないわよーー)!!」」
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