転生しました
ブックマークしてくださって、ありがとうございます。
「ウィッカ様、頑張ってください。もう少しです。」
「・・・・っ。」
「もう少し、もう少しです。」
「・・・・っ。・・・っ。」
ーポン
「オギャーーー‼︎」
「生まれました!生まれましたよ、ウィッカ様‼︎」
「はーー、はー。・・・マイラ、私の子を見して頂戴。」
「は、はい。ウィッカ様、優しく丁寧に抱いてくださいね?」
マイラは、ウィッカに注意しながら赤ん坊を渡した。
「ふふっ、わかっているわよマイラ。二人目だもの。」
ウィッカは、微笑みながら赤ん坊に囁いた。
「生まれてきてくれて、ありがとう私の可愛い子。」
「ウィッカ様!「なに?マイラ。」名前は、決めているんですか?」
「ええ。決めてあるわよ。この子の名前は、アリアネス。アリアネス・フィフトリアよ。どうかしら?」
「いい名前だと思います。すいませんが、ウィッカ様。私は国王様にウィッカ様が無事出産した事を伝えてきますので、安静にしててくださいね?ウィッカ様。」
そう言って、マイラは部屋から出て行った。
「そんなこと分かってるわよねー、アリア?」
「すー。すー。」
アリアネスは、小さな寝息を立てて寝ている。そんなアリアネスを見てウィッカは、笑った。
「ふふ、アリアったらもう寝てるのね。ふふぁー、私も少し寝ようかしら?」
ウィッカはアリアネスを揺り籠に連れて行き、額にキスをした。
「おやすみ、私の可愛いアリア。」
□◇□◇□
(お腹空いた。)そう思うと、どこからか赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
「おぎゃーー。おぎゃーー。」
「どうしたんちゅかー?アリアちゃん?」
隣から女の人の声が聞こえ、その女の人が自分に近づいてきた。その女の人は、自分のことを抱きかかえた。
(ああ、そういうことか。)
さっきどこからか聞こえた赤ん坊の泣き声。女の人が言ったアリアという言葉。そして、自分を抱きかかえたということ
「えっと、オムツは、濡れた様子は無いから、お腹が空いたんでちゅか?アリアちゃん?」
「あー、うー。」
「ちょっと、待ってねーアリアちゃん。」
(そっか・・・自分は、いや私は、転生したんだ。アギウスに‼︎)そう思ってると、目の前に2つの山があらわれた。
「はーい、よく飲んでねー。」
そう言って、片方の山を私の口につけてきた。
(うわ・・・・、うん、でかいな。それに、凄く恥ずかしいし。)
「アリアちゃ〜ん。」
女の人いや、お母さんは私にそれを押し付けてくる。
(恥ずかしいけど、恥ずかしがることないよね?だって、私赤ちゃんだし、そんなやましいこと考えてないしね。そう、私は赤ちゃん。うん、赤ちゃんだししかたないよね?)私はゆっくりと口を開けそれをくわえる。
「あーむ(いただきまーす)。」
そう言って、わたしは母乳を飲み始める。
「んくっ。んくっ。」
(美味しい。凄く美味しい。)そう思い、さっきよりも強く飲む。
「んくっ。んくっ。」
ごくごくと、飲み続ける。
「ア、アリアちゃん?」
お母さんが何か言っているけど、今は無視だ。
「んくっ。んくっ。」
一心不乱に飲み続ける。
「んっ。ア、アリアちゃん?もう終わりにしよーねー。」
そう言って、お母さんは私を胸から離した。
(まだ、飲み足りないのに・・・。)わたしは、お母さんの方を見ながら伝える。まだ、飲み足りないと。手も動かして伝える。まだ、欲しいと。
「うーー、あーーー、うー。」
「えっ、まだ欲しいの?アリアちゃん。」
「うーあー。」
「うーん。後、少しだけだからね。」
それから、5分位は飲み続けたと思う。
「けぷ。」
「はーい、おやすみーアリアちゃん。」
私は、満腹になり眠りについた。
こうして、異世界生活1日目が終わった。
PS.凄く柔らかかったです。なにがとは言いませんが。
どうでしたでしょうか?感想とか評価くれると、嬉しいです。