表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/30

母の愛

俺とマイはベンチに座り、お互いのことを話し始めた。


「ハクヤさんは何歳なんですか?」

「5歳だけど?マイは?」

「10歳ですけど…って5歳!?」


耳元で叫ぶなよ…耳がキーンってなるだろ…


「嘘ですよね!?」

「こんなことで嘘をついてどうすんだよ…」


俺は会話をしながら鑑定をこっそりつかった。



名前 マイ

種族 人間


HP 1200/1200

MP 6000/6000


レベル 1


攻撃力 1000

防御力 700

魔攻  3000

魔防  1500

素早さ 1000

運   50


魔法適正

火・風・雷・時空神・回復


スキル

神器作成・神器操作・魔力操作・銃術・神氣


加護

武神・女神



おう…普通の人にしては強いんじゃね?それで魔銃作成と魔銃操作は気になるな。


神器作成

自分の思った武器や防具を作ることができ、魔力を込める量により大きさなどが変形できる。神気を込めると神器となり、神がもつような武器や防具になる。


神器操作

全ての武器や道具を意のままに操ることができ、自分が武器や防具に触れていなくても意のままに操れる。ただし、相手が装備しているものは操れない。



…あれ?これってめっちゃチートじゃね?加護と魔法適正とスキルが見事にかみ合ってるし…

これはもう決めたぜ!!



「…聞いてますか?」

「あぁ…わりぃ聞いてなかったわ。それより俺の話を聞いてくれるか?」

「…なんですか?」

「俺の仲間にならないか?」

「……え?どういうことですか…?」


俺はマイに鑑定が使えることと神器のことについて説明をした。


「私って強くなれるんですか…?」

「ちゃんと努力すればかなり強くなるぞ。恐らく国でも一番とかになれるんじゃないか?まぁこの国の最強が誰かしらないけど…」


俺が説明し終わると俺の両手を包み込むようにして握られた。


「お願いします!!なんでもするのでそばに置いてください!!」

「そこまで!?」

「だって…私には帰る場所なんてありませんから」


少しだけ悲しそうな顔をしていた…


「まぁ…いいけど母さんに聞かないとダメだからそれでもいいならだけど…」

「はい!!」


さっきの表情とは真逆の可愛い笑顔を浮かべていた。


「んじゃ、もっとたくさん話そうぜ?」

「はい!!」


俺とマイはたくさん話をしていた。





気が付くと太陽は真上になっており、お腹がすき始めたころだった。


「お腹すいたな…」

「そうですね…」


二人でのんびりしていると後ろから声をかけられた。


「ハクヤただいま」

「母さん!!」


俺はベンチを飛び下り母さんに抱き着いた。


「あらあら…」


母さんは俺の頭を優しく撫でてくれた。


「それでこの可愛らしい子は誰かしら?」

「は、はい!!マイって言います!」


マイは深くお辞儀をしていた。そんなに畏まることもないのにな。


「母さん…お願いがあるんだけど…」

「珍しいわね、ハクヤがお願いをいうなんて…それで何かしら?」


こういう時の母さんは無駄に迫力があるし怖いんだよ…実際ちびりそう…


「マイを仲間にしたいんだ!!」

「…どういうことかしら?」


俺は、さっきの喧嘩のこととマイのステータスのこととスラム出身ということを話した。膝は震えていたけど…


「…ねぇ…ハクヤ」

「な、なに…?」

「歯を食いしばりなさい!!」

「え…?」


―――パンッ!!!


俺はビンタをもらった…


「いいかしら!ハクヤは今回は無事だったし、マイちゃんを助けられたからよかったわ。でもね…もし相手が強かったらハクヤも死んでいたかもしれないのよ!!」


俺は初めて母さんが泣きそうな顔を見た…自然と謝罪の言葉がでてきた。


「…ごめんなさい」

「…ごめんね、強く叩いたわね…」


母さんはしゃがみ俺の叩かれた方の頬を優しく撫でてくれた。


「でも、マイちゃんを助けたことは立派なことよ」


優しく抱きしめてくれた。これにはかなり安心した。


「それで、マイちゃんは家に来るの?」

「は、はい!行きたいと思ってます!」


母さんは何かを見定めるようにマイを見つめていた。

大丈夫かな…


「いいわよ。ただし、家事も戦闘技術も覚えてもらうけどいいかしら?」

「…っ!!はい!ありがとうございます!!」


よかった…認められたか…こっちの方がどきどきしたぞ!


「それじゃあ家に帰りましょうか」

「うん!」

「はい!」


俺は母さんの右手、マイは左手を握り家に帰った。







感想・評価お願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ