第5話
「皆さんご入学おめでとうございます
担任の松樹晴美です
一年間よろしくお願いしますね」
黒髪のセミロングで20代後半であろう人が自己紹介した
ここは拍手した方が良いんだろうがみんな拍手せず微妙な雰囲気を出していて拍手ができなかった
「ええ誰も拍手してくれないんですか...
うーんままいいかなハハ
では順番に自己紹介して下さい、皆さんの自己紹介が終わったら今日は終わりです。
では有坂君から」
さあついにはじまった。
昨日の部活で部長にこれから高校生活どうしたらいいか聞いたら
「自己紹介ここでどういうかで第一印象が決まるといっても過言ではないわでも無理にギャグとか私はノリが良いですみたいな事は言ったらダメよ、言うとむちゃぶりさせられたりして出来なかったりしたらノリが悪いて言われ嫌われるから、そんな事言うぐらいなら普通に自己紹介したらいいわ」だそうだ。
うん結果名前だけでいいか自己紹介シンプルが一番とおもってると
「天涯君!」
「はいっ」
考え事していきなりよばれたから思わずびっくりして立ったが
「やっと立ってくれましたか、なかなか反応してくれなかったから先生悲しかったですよ」
どうやら立って正解だったぽい、
なんか先生が感情的になってるがいまは自己紹介に集中しよう
「では天涯君自己紹介お願いします」
「天涯晴翔です。よ」
ろしくと言おうとすると
「からの~?」
と二つくぐりのくろかみで見た目は中学いや小5ぐらいの女の子がいってきた
「えっ」
「だから名前だけではないでしょ、さすがに」
「ああ」
「趣味は?」
「読書かな」
「ああ読書ですか..陰キャだな」
「えっなんかいった?」
「いえなんにもいってないですよ~
じゃあ最後に特技は?」
「えっ特技⁈は...ないかな」
「あっそうですか、これからよろしくです陰キャさん」
何故かダメだしされたあげく俺の印象は陰キャになった
「はい!全員終わりましたね。今日はこれで終わりです。さようなら~」
えっもうおわったんかフリーズしてて気がつかなかった。
まあ今日のことはあきらめよう、まだ始まったばっかりやし大丈夫か
さて部活行こうとして廊下をあるいてると
「天涯君」
振り向くとそこにはさっきダメだしした子がいた
「えっと...」
「倉木ですよ、倉木桜、もしかして自己紹介聞いてないでいね?」
ああお前のせいでな
「で何かよう?」
「天涯君なんか変えようとしてない?中学の時とはちがうキャラになろうとか」
「な.なにいってんだよ」
「間違ってたらすみません。私勘は良くてそうじゃないかなーっておもっただけなんで」
アブね~何故かわからないがばれたかと思った。
まあ中学とほとんど変わってないんだけどね、今のところ
そう言えば俺も言いたいことがあった
「てかさ、なんで自己紹介のときあんなこといったん?」
と言った途端さっきまでニコニコしてた表情がかわった
いや今も笑ってはいるが殺気が感じる
「私貴方みないな人いじって焦ってる顔見るの好きなんですよ~....それにあの人が怒ってるから」
「あの人?」
「いやなんでもないですよ、ではまた明日ね、天涯君」
といって倉木さんはさっていった
あれはヤバイ奴と流石の俺でもわかった。
倉木さんの事がきになるが、とりあえず部活に向かおうと思い向かった。
部室につき扉を開けるとすでに4人いた。
すると部長が慌てた様子で
「天涯君大変だわ」