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部活戦争  作者: ふぃな
8/15

俺は、とことんついていないようだ。もう高校生をやめたいです。

 朝、HRが終わり、皆が思い思いのことをしていた。新しい友人を探したり、周りをキョロキョロ見ていたり、黙々と読書をしていたり。俺も、新しい友人を探したい。いや、もう一人できているんだが...。

 俺は職員室にいた。霧原、舞姫と一緒に。

 ここまで話せばわかるだろう。HRの時、先生が話しているというのに、いきなり席を立ちだして、なんと迷惑なことに俺のことを指さしてきたのだ。

 それだけでもかなり迷惑なのだが、さらにめんどくさいのが加わってきたのだ。

 その名も霧原瑠璃。ふざけんなっていうね。


 「ちょっと、聞いてるんですか!舞姫さん!」


 さっきからずっと腕を組んで睨みつけている生徒。舞姫いろは。


 「霧原さんも!まじめに聞いてください!」


 ものすごく笑顔が素敵で、謎の比喩を見せつけてくる生徒。霧原瑠璃。

 

 「なんだ、人間風情が、俺に気安くはなしかけるんじゃねぇ。」

 「まじめに聞いてますよー。えへへー。」

 「三人とも!ふざけないでください!!」

 「え?俺もなんですか?」

 

 いいことを教えてやろう。俺はHRの事件中に一言もしゃべってない。


 「ふざけちゃいねえんだよ。こっちは貴重な時間割いてまでも話を聞いてやってんだ。感謝の気持ちの一つでも表してみろよ。」

 「なっ。なにっ!?」


 こいつマジモンのヤンキーだ。このままじゃ俺の評価まで落ちかねない。それは何とでも阻止しなければ。

 そう思い、口を開こうとしたときだ。


 「先生もうるさいですねー!せっかくの休日なのに、外で工事をしてる時ぐらいやかましいですよー?」

 「う...うぐぅ...。」


 心なしか、先生の目に涙が浮かんでいるような気がした。なんか起きそうだな...。


 「三人とも...。」


 な、なんだ...?


 「ん?しゃべるときははっきりしろ。」

 「雀のような声なんですねー♪」


 嫌な予感しかしないんだが。俺は何もしてないぞ。HR中も座ってたらたまたま指をさされただけで、舞姫さんとは何の関わりもない。


 「三人とも...。学校中の掃除をしてこーい!!」


 意外に可愛らしい...

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