僕の大親友(?)が大和撫子(?)と友達になったようです。
俺は今、超絶美少女と視線を合わせている。そらしてもいいのだが、そらした瞬間何かが起こりそうな気がするのだ。
「何ジロジロ見てんだよ、つぶすぞ。」
どうしよう。
「おい、聞いてんのかよ。」
絶賛HR中なんだけど...ここは勇気をだそうか...
「今HR中だぞ、先生喋ってるんだから静かにしてろよ。」
「ほう、いい度胸だな。」
そう言って、美少女は席を立ちだした。その姿は実に決まっており、モデルのような感じだった。眉間にしわが寄っていなければの話だが。
「何やってるんですか!席についてください!」
先生も止めた。当たり前だろう。ちなみに担任は女性の先生で、20代前半な感じで、迫力がない。
「黙れ。貴様はHRを続けていろ。俺はこいつに用があるんだよ。」
そして俺に指を向けてくる。こいつヤンキーなのかな。
「まちなさぁい!!そこの二次元から出てきたヒロインのような人!!」
ここで一人めんどくさいのが加わったぁぁ!!
「あぁ?誰だてめぇは。俺にたてつくっていうなら、容赦はしねぇぞ?」
「私はその人の大親友です!そう、めちゃくちゃ銅線を巻いたコイルぐらい切れない縁なんです!」
なんか勝手に大親友設定になってるし...瑠璃も瑠璃でキチガイだよな...
「ふふ...はは!面白いな、お前気に入ったぞ。仲間にしてやろう!」
「え?お友達ですか?大歓迎ですー!」
何こいつら頭のネジ外れてるんじゃないの?しかも俺空気だし...。
いや、そのことは嬉しいんだけどさ、皆の視線が痛いんだよ...。
「俺は舞姫いろはだ!気軽に、いろは、って呼べ!」
「私は霧原瑠璃です!よろしくです!いろはちゃん!」
こいつ、名前まで和風な名前かよ。まさに大和撫子じゃねえか。
「俺、高校生活、大丈夫かなぁ...。」
物凄く不安になった。