はじめに
はじめまして。
私はこの文章をあなた方のいる地球とは別の異世界から書いている。
……何という電波だと思ったそこのあなた。
確かにいきなりそんなことを言い出したら、電波としか言いようがない。
だが、事実なのですよ。
まあ、突っ込みどころが自分でも多いと思うので、どこから指摘するべきか自分でも迷う所だが、とりあえず軽く私のいる世界のことを説明しよう。
私が住む世界には、特に名前はついていない。
それは、世界の文明レベルが地球で言う中世レベルだからだ。
さすがに各国、地方、大陸単位くらいには名前がついているが、世界全体としての名前はついていない。
だから、仮の名前として偽地球……ジアース(仮)としておこう。
このジアース(仮)には、時々地球から迷い込んでくるモノがある。
それは、書物から武器、食べ物、衣類と本当にさまざまだ。
これが人や魂だったら、異世界召喚・異世界転生というわけだ。
そういった迷い込んだモノの中に、今こうやって打ち込んでいるノートPCもあった。
これは、たまたま出かけた街の骨董屋にて見つけて、手に入れた。
PCを見た瞬間、その機械の姿にあまりにも懐かしくて抱きしめて涙が出たとかいえない。
部屋に戻ってから、電源を入れてみたら難なく立ち上がってしまったり、あまつさえブラウザも立ち上げてみたらインターネットに接続できるとは思わなかったが……。
おかげで、資料を探すのが格段に楽になったし、懐かしい日本語のページも見ることができて嬉しい。
電池がいつまでも切れないのが謎ではあるが。
……うん、どう考えても電波だ。
まあ、電波過ぎるので、なんか変な作者が変な作品書き始めたと思ってくれていい。
さて、前置き? はこれくらいにして、自分から見た異世界の真実について書いて行きたいと思う。