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理由には原因がいる。

[Your and my favorite music♪]


心臓の四打ちのリズム。


[Though you love it, it cannot come true♪]


歌手の透き通るような歌声。


[There cannot be it near you more than this♪]


その歌声とリズムが私を救ってくれる。


[You still love it]


そしてその歌が終わると私は息が苦しくなる。


[♪~♬~♩~♪]


しかしまた歌の前奏が始まり、楽となる。


[宇宙に行ったとしたら♬]


この歌は先ほどとうって変わって洋楽ロックから邦楽のj-pop調だ。


[早く君にメールを送るよ、きっとぜったい君に♬]


この歌も心臓の脈拍と合って私の心臓を落ち着かせてくれる。



 でも、私はもう音楽はこれ以上聞きたくない。





       ********************




「天性音楽凝固心臓病?」


「はい。お嬢さんはこれからの一生、音楽を随時聞いていないと心臓が凝固して死んでしまう天性の病気です」


私は生まれた時にそんなことを言われた。


実際赤ちゃんの私には直接それを聞いた覚えは無いが。


「この病気は治らないのですか?」


「私達も全力を尽くして治すよう頑張ります。なので、柴野さんもご協力ください」


「はい!!!治るなら全力を尽くしてご協力いたします!!!!」


お父さんはそう答えたらしいが、今のお父さんはそんなやる気に満ちた返事など聞いたことなど無い。


そして私を生んでくれたお母さんは、そういう病気があると分かって泣いていた。


私はお母さんの泣く姿など見たくはない。


まぁ、赤ちゃんの頃だからそういうことは分からないが私は赤ちゃんの頃から今までずっとずっと音楽を聞いている。


一カ月に一回、私は病院に通っている。


そして色々な検査をして、いろいろな音楽を聴いて、飽きて、また好きになって、嫌いになって今に至っている。



私はこの16年間、音楽を聞きっぱなしの私に良いことはあったのか無かったのか分からない程普通な生活を送っている。


お父さんはぐーたらだが、ちゃんと働いている。お母さんは、おっちょこちょいだが家事をこなしている。



「お母さん行ってきまーす」


「行ってらっしゃーい」


靴をはき、玄関のドアを開けようとした時にお母さんが「車にきおつけなさいよー」と言うので、私は大丈夫と答えた。


いつもの学校の道のり。


大きくて水色と白のラインの入ったヘッドホンを耳にかけて歩くこの道。


黒のブレザーにチェックの短いスカート。


赤のネクタイに紺のハイソックス。


どこにでもいるような高校生。


に見えるだけ。


実際はこのヘッドホンを外しただけで死んでしまうなんて、まわりは分からないだろう。


学校までの道のりは自転車。


スクールバックを自転車カゴに入れ今日もペダルをこぐ。


肩まである茶色よりの黒髪が風になびき、この季節には少しさむい。


いろいろな人を抜いて行き、学校についた。


駐輪場に自転車を止め、校門をくぐる。


すると、肩を軽く叩かれた。


後ろを振り向くと、同じクラスの友達だった。


口の動きが、〚おはよう〛と言っているのが分かったので、「おはよう」と返した。


下駄箱では、上履きを取ろうとした時に男子に大声で〚おはよー〛と言ったのが聞こえたので、「おはよう」とまた返した。


後から聞いた話だと、3回くらい言っていたらしい。


教室に着き、席についた。


音楽を聴いているので回りが何を言っているのかはわからない。


すると、先ほどの男子が汗をかきながら急いで教室に入ってきた。


大声で言っているのでだいたい聞こえた。


どうやら転校生がくるらしい。

今回出てきた人物紹介。


柴野しばの 那柚なゆ

 主人公。

 音楽を聞かないと死んでしまう病気を患わっている。

 随時音楽を来ているので、声などはあまり聞こえない


柴野しばの 健太郎けんたろう

 那柚の父。

 性格はぐーたかしている。

 この頃おなかの出ぐわいが気になっている。


柴野しばの 那奈子ななこ

 那柚の母。

 涙もろく、ドラマの感動シーンなどですぐ泣いてしまう。


鈴木すずき 実夏みか

 那柚の親友。

 1歳からの付き合いだ。

 髪=命


黒山くろやま しゅん

 那柚のクラスメイト。

 大声でしゃべることが多い。

 那柚に好意を寄せてる・・・?


山下やました 成幸しげゆき

 那柚の病気を発見した病院の先生。

 優しい先生。

 独身で、嫁を探しているらしい。



今回の話は、これくらいです。


これからもみなさまよろしくお願いします。


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