エピローグ
あれから。いろいろあった。
私が仮死状態だった間に、事件の首謀者達はエルフや竜人に、「聖女になんて事をしたんだ!」と、ボッコボコに裁かれ、神殿も無事エクシス様が大神官へとなっていたらしい。
ガルシャ王子も後ろ盾だったクロム・フォル・ロティエンが裁かれた事により、失脚した。
そして後に分かったことだが――クロムも大神官も、調べたところ本人達も知らぬ病気を患っておりそう先の長い命ではなかったらしい。
リシェルお嬢様が殺されてしまう未来では、大神官もクロムも死亡し、大神官の息のかかった神官達も、エクシスと対立していたラクセルの手によって失脚してしまった。
そして無能なマリアの義父ドロン・ファン・レンデーゼがクロムの後を引き継いだが――詰めが甘く、王子を御せなかったのではないか、とマルクが言っていたけれど、それが本当だったかは分からない。
でももう、最悪の未来は避けられたはずだ。
歴史と違い、現国王はエルフに病気を治してもらい、まだまだ現役で頑張ってもらうそうだ。
子供(跡継ぎ)も――きっとこれから頑張ってくれるはず。
ロゼルトが継ぐ未来にはならないだろう。
ロゼルトとリシェルお嬢様はこれから神殿の庇護下の下、神殿で暮らしていくらしい。
もちろん人間だけでは信用ならないと護衛にはエルフも竜人もついている。
私は――というと。
「奥様ー!」
ぼーっと屋根の上から外を眺めていれば、従業員のキースに話しかけられる。
「どうしたのー?キース?」
私ははしごを使って屋根の上から降りて聞けば
「また石鹸の追加注文入りました!
にしても凄いですね、この石鹸。貴族に飛ぶように売れてますよ」
言われて私は微笑んだ。
現代日本ではよく見る透明な石鹸に綺麗な花を入れた石鹸なのだが、まだこの世界では存在していなかったため、貴族の奥様方に飛ぶように売れている。
貴族はなんたって見かけにこだわるからね。
もちろん売れるためにはいろいろ頑張った。
お肌つるつるになるようにとか、いろいろ研究して。
そして、やや過剰気味の効能をクチコミで伝達するステマもおこなったりもした。
こうして、うちの家から出す石鹸や化粧品は質がいいと飛ぶように売れるようになったのだ。
「ふふ。今回もステマ頑張ったから」
私が言えば、キースは
「奥様はそういうところは物凄くお上手ですよね。
物づくり以上に情報戦がお得意です。
商魂たくましいというか……ずぶ……」
「何か言ったかな?」
何か言いかけたキースに顔を近づけ私はにっこり笑顔で微笑んだ。
「そういうところが旦那様にそっくりです」
冷や汗を流しながらいうキースに、
「そりゃあ、カティ家の一員だしね。
図太くならなきゃ」
と、笑顔でかえすのだった。
※感想欄にて恋愛足りないいうご意見をいただいたので後日鬼畜と主人公のラブ話追加します><
誤字脱字報告&ポイント&ブクマも本当に本当にありがとうございました!!
原作ありの異世界転移がやってみたいー!とよくわからない趣味にお付き合いいただけて本当に感謝感激です。ありがとうございました!
ただ、本編の方が、この番外編ありきで書いてたため、中途半端になってしまったので、いつか改正版やりたいです。
本編が中途半端で申し訳なかったですorz
●その後について補足●
今作のリシェルはまだ、ひどい目に合ってないので、真実を打ち明けましたが、本編の方のリシェルは、いろいろひどい目にあってて、それが信頼してた人たちのせい、というのは
話すのがはばかられて、打ち明けずに終わってます。
イフリートの襲撃は、侵略してくる国の王子を神殿がぼこったのでありませんでした。
マリアも召喚前にクロム達が捕まったので今作ではいません。
グエンはマルクにネチネチ説教されました。
現国王もエルフに病気を治してもらって無事子供ができたので、ロゼルトは王族の血筋を引いているのは知らされないままです。
主人公は身体が異世界人になったので魔法と祝福が使えるようになりました。
フランツ君は他の貴族の令嬢と結婚して幸せにやってます。
お付き合い本当にありがとうございました!!











