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000 プロローグ
子供の頃の夢は、私たちにとっての憧れで
まだ見ぬ未来で、将来で
決して叶うことはない
実際に目にする光景は、金とか欲とか
他者を傷つけ、這い上がろうとする
醜くて、そして見慣れた戦い
それが大人だというのなら
オレらは何を目指せばいいんだろう
何に目を向ければいいんだろう
年を重ねるにつれて移り変わるそれは
知識を得たことによる新たな好奇心か
世界を知ったことによる諦念か
まだ見ない世界を知れば知るほど
残酷な結末を目にすることへの恐怖と
それから逃げたいという衝動に駆られる
それでも、打ち克たなければいけない
私一人では難しいけれど
仲間と、みんなと一緒なら、きっと
現実の運命に束縛されたボクたちは
来ないかもしれない未来を諦めてはいけない
現実から目を背けてはいけない
そう、目を背けてはいけないんだ
俺たちが生きているのはこの世界
希望は、全てこの世界にあるのだから