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爆縮と体温の機知(4)

緑の灯り

蛍が飛ぶ

一つの点滅を残しながら

満月の明るさを

恋しがるように

一つだけの点滅が飛ぶ

曇り空に残る

悲しい緑色

ふらつくラインは

酔っ払いのそれで

素早く闇に消えた


まだ、緑が残る草に

蛞蝓が固まって

貪り食べている

数十匹の塊は

合体するかのようで

お互いに距離を保つ

ありつけなくなることが

一番、嫌なことであるからか

這いずる道が

満月で照らされた


家の外灯で待つ矢守は

必ずやって来る

虫に会う為に

じっと動かない

絶対と願望は違う

同じ待つでも

意味合いが異なる

確率が高い方を選べと

矢守はずっと待っている

腹を満たしながら


ただ、そこに居るだけで

蔑まれる虫は

ある者は光沢のある身体で

ある者は足の数で

ある者は無音の行動で

特性を活かしながら

生きているだけである

感情を入れれば

潰して構わず

褒められもする

あの感情は

いつの間にか

悪となる気がする


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