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口は災いの元

僕、藤本直人ふじもとなおとは家を出て、ふと空を見上げると曇り1つも無き快晴だった。とりあえず、家の前でまちると美菜が出てくるのを待つのが日課だ。

「おはよう、直人君。あら、もう学校?いつも早いわね」

そんな天候に見合った背が高くモデル並みのスタイルを誇った金髪美女、美村友恵みむらともえさんに声をかけられた。ちなみに友恵さんは僕の家の隣に住んでいる。つまり、僕の家は美菜の家と友恵さんの家に挟まれている。つまり、サンドイッチプレイ(?)が楽しめると言う訳だ。

「おはようございます友恵さん。えぇ、僕は早漏れですから」

「でも、今日は降水確率80%らしいわ。一応傘は持って行っておいた方がいいんじゃないかしら?」

普通にスルーされた。

「僕の朝の傘は大きいですよ?」

でも、粘る僕。ちょっと苦しいような気もするけど。

「あら?そう?あなたにはぴったりのサイズのような気がするけど?」

なるほど……僕にぴったりなサイズなのか。いや、これはどっちの意味で取ればいいんだ?もう少しストレートに言ってみるとしよう。

「ところで友恵さん、傘の柄は何がお好きですか?」

「傘の柄?蛇柄かしら?」

蛇柄……随分と悪趣味だね、友恵さん。

「蛇ですか……僕も立派な蛇を飼っていますよ、主に下半身に」

「あら、そうなの?良かったら今度、見せてもらえるかしら?楽しみだわ」

見るのが楽しみなのか……いや、これもどっちの意味で取ればいいんだ?もっとストレートに言ってみるとしよう。

「できれば舐めてもらえると嬉しいんですけど………(///)」

「ムツ○ロウさん見たいにかしら?いやぁね、そこまで蛇を愛していないわよ」

しまった、リアル蛇の方か。しかし、嘘をついてしまった、謝らないと。

「ごめんなさい、嘘です」






「嘘?」

「はい」

パチン

「嘘はいけないでしょ?」

「ごめんなさ…」

パチンパチン

「ダメでしょ?」

「ごめんな…」

パチンパチンパチン

「ごめんなさいは?」

「ごめん…」

パチンパチンパチンパチン

「返事は?」

「ごめ…」

パチンパチンパチンパチンパチン

「ね?」

「ご…」

パチンパチンパチンパチンパチンパチン






バキッドガッガスッメキッ






「兄、学校、行く」

「……って、あんたその顔どうしたのよ?(汗)」

「すごく気持ちよかった」

「……はぁ?」

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