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素直になれないの

『ねぇー直人ー』

家への帰り道、すっかりご機嫌になった夕は僕の首筋に腕を絡めながら聞いてきた。あぁ……何てことだ、もし夕が幽霊じゃなければ………夕の未成熟な身体の感触を楽しめるのに………あぁ、無念。

「……兄、顔、だらしない」

まちるは頬をプクーっと膨らませ、いつもと違う不機嫌な顔で僕を睨む。やれやれ、何て君は困った嫉妬子猫ちゃんだ☆ウフ、ウフフフ………

「まちる、愛してるよ(///)」

「…っ、ん、う、うん、私も、兄、愛し、てる……(///)」

するとまちるは頬をほんのり染め、少し俯いた。

「女ったらしの男が他の女を騙すときの常套句よね、それ」

「そんな……もちろん、美菜の事も愛しているよ………僕の愛は確かさ………その証拠に投げキッスを贈ろうじゃあないか………ん〜、チュパッ」

「……ひぃ!何すんのよっ!き、気持ち悪いッ!」

バキッ

「やふっ」

美菜は僕の投げキッスのお返しに素敵なビンタを贈ってくれた。やれやれ、何て君は素直になれない幼馴染なんだ☆ウフ、ウフフフ………

そして、まちる、美菜の二人を攻略(?)した僕は次にルルーとミューたんの方に振り向いた。

「ひっ、なっ、今度は何をする気ですかぁ?!(泣)」

「みゅ、みゅーん、来るのか、来るのですか?!」

振り向いただけでこの反応。何て僕は人気者なんだ………ウフ、ウフフフ………

『………直人』

……ぬぅ?!刺激的な視線を感じる………そしてゆっくり振り返るとそこにいたのは………

『二度ならず三度まで………』

握りこぶしを作り、プルプル震える夕がいた。おしっこ我慢しているのだろうか?

『んなわけないでしょっ!!!このド変態ぃ〜〜〜!!!』

「ぬぐっ」

夕の投げた石ころは僕の額にクリーンヒットした。

そして夕の方を見ると今度は少し大きめの石を両手に抱え、既にスタンバッっていた。どこにそんな大量の石があるのだろうか?

「ま、待ってくれ………夕」

『なによぉ〜〜〜』

既に夕の右手が上がっていた、まずい。ここは何とかしないと………

「愛しているよ、夕(///)」

『そんなんで私が騙されるかバカーーーーー!!!!!』

バキィイイイイーーーーー!!!!!!

「グーグルッ!」






「えっ?水着………ですか?」

『………うん』

機嫌が直った夕が求めていたのは明日の林間学校に持っていく水着のことだった。

「無駄毛の処理はちゃんとしないとね。良かったらお兄さんがショリショリしてあげようか?」

「あんたはしばらく黙ってなさい」

バキッ

「ぐぅー!」

「みゅーん、でも夕は………」

「あ………」

「あは、あははは………」

「………ない」

ミューたん、美菜、ルルー、まちるの視点は夕のある1点に集まった。そう、THEおぱーい☆

『な、何よ何よ何よ何よ何よぉーーーー!!!!!皆して私を馬鹿にしてぇ!!!も、もちょっとしたら大きくなるんだからぁーーーーー!!!!!むっきぃーーーーー!!!!!』

夕は頬を染め取り乱し、僕の周りをグルグル飛んでいる。

「ウフフ、まぁまぁ……夕、そんなに取り乱さなくても将来的にはおっきくなるよ。僕に………揉み揉みされていればの話、だけどね、ウフフ………」

そして、僕は何となくルルーを横目でチラ見した。

「な、何で私を見るんですかぁ!?せ、セクハラで訴えますよっ?!(///)」

そして、次にミューたんを横目でチラ見した。

「みゅ、みゅーん……な、何ですか……」

「………………はぁ〜〜〜」

何だろう……この、胸に来るやるせなさは………つい溜息をついてしまったではないか。

「………こ、このチン●スメガネ………ぶ、ぶっ殺しますよ………」






そして、僕、ルルー、美菜、ミューたん、まちる、夕は明日の林間学校に持っていく水着をデパートで買いに行く事に………

「わぁ〜、可愛い柄の水着が沢山ありますね〜」

「みゅーん、この水玉模様のビキニなんてルルーに似合うんじゃないですか」

「び、ビキニ………露出度が高すぎですっ、恥ずかしいですよ〜(///)」

「うん、ミューたんはこっちのスク水が似合うんじゃあないかな、うん」

「……どこを見てるです、ぶっ殺しますよチ●カスメガネ」

『ね、ねっ!美菜!これなんてどぉ!』

「紅色のビキニにパレオ………大人の女を感じさせる色ね。うん、ごめん。あんたには無理」

『ガーン?!はっきりすぎるっ?!』

女性陣はデパートでの買い物を楽しいでいる様子。ウフフフ………では、僕も近くから彼女らを視姦………

「……待ちなさい、あんた何ふっつうにこの場に溶け込んでんのよ」

美菜にすごい眼で睨まれた。

「………しまった」

「何がしまった、よ。さっさとこの場から立ち去れ」

「い、嫌ですぅ………(///)」

「何、赤くなってんのよ。出て行かないときっついのその腹にぶち込むわよ」

「ぶ、ぶち込むっ?!美菜……君はいつの間にそんな特殊な趣味を……フタ●リ、きっと美菜のはマンモスおっき…」

ドガスッ

「ふぉおおお………」

「もう一発いく?」

「……ふっ、フ、フフ、フフフ………だが、僕は引くわけにはいくまい。こんなもので僕の中にひそかに潜むラブ・アンド・ピースは壊れない。そう、決して。そして君達は僕と一緒に楽園という名のホモサピエンスに導かれるんだ……あぁ、このホットな気持ちは何だろう…あ、熱い、とっても、熱いです、ウフフ(///)」

「……何言ってんの?気持ち悪っ」

「あぁ!せめて!せめて!搾るだけでいいからぁ!!!お願いなのですぅ〜〜〜!!!」

僕はその場で土下座をし、哀願する。蹴りは飛んでこない。代わりに女性陣の冷たい視線が飛んできた。

「な、何を……搾るんですか……?」

ルルーが僕に問う。

「何って……それはもちろん………」






「おっぱい」






その瞬間、目にも見えぬルルーの高速ビンタが僕を襲った。






追伸。

彼女のビンタは結構、気持ち良かったです。98点。

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