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バイトと魔法少女

「バイトをしたいと思うんです!!!」

休日の朝食時、私、ルルーは直人さんと美菜さんとまちるさんの前でそんな提案を持ちかけた。

「な……に……?バ……イになりたい………と?」

「バ、バイトですよ!?バイト!?(汗)」

「おめでとう……」

直人さんにいきなり両手をぎゅっと握られました………

「あの……美菜さん?なんでこの人は泣いてるんでしょうか……?(汗)」

「ほっときなさい、そんな爬虫類」

「すでに美菜さんの中では直人さんは人間ですら無いんですね……(汗)」

「美菜さんのナカ……あぁ、なんと卑猥なひ・び・き(///)」

バキッ

直人さんの鳩尾に美菜さんの拳が叩き込まれた。あの……話、進まないんですけど……(汗)

「…で?なんで急にバイトなのよ?」

ボロボロになった直人さんの胸倉を掴みながら美菜さんは私に尋ねてきました。……なんで直人さんはちょっと嬉しそうなんでしょうか……?

「あの……えっと、非常に申し上げにくい事なんですけど………」

「なに?遠慮なく言いなさいよ」

「あの……私、無一文で……その、しかも居候の身ですよね?せめて、宿泊代と食事代ぐらいは自分で稼いで払いたいなと思いまして……?あれ?あのー……?なんでいきなりお2人はそんな微妙な顔をされているんですか?」

「いや、別にいいんじゃないか?僕はそんなの気にしないし……」

「まぁ、免罪符……みたいなものだしね……」

なぜかお2人はどこかよそよそしい感じがするんですが……?私の気のせいでしょうか?

「で、でもでも!!!やっぱりこういうのはきっちりしないといけないと思うんですっ!!!」

「ふ、ふむ……そこまでいうのなら………じゃあ、ルルー?僕のバイト先で働いてみないかな?」

「は、はい!!!ふ、不束者ですがどうぞよろしくお願いします!!!」

「なんかその返事はおかしいわよ、ルルー(汗)」






直人さんと美菜さんに案内されたお店は商店街の中にある小さな喫茶店でした。喫茶店の中は随分狭いですが少し薄暗くコーヒーのいい香りで満たされていてすごく落ち着く感じのお店です。喫茶店の中に入ると直人さんがオーナーらしき人に話しかけ、そして今に至ったわけです。

「は、はい!私、ルルーと申します!よ、よろしくお願いします!!!」

「というわけで店長、この子をバイトで雇ってあげてくれないかな?」

「ふむ……ルルーちゃんか。僕がこの店のオーナーの下村透しもむらとおるだよ。気軽に『テクニシャン透』って呼んでくれたまへ」

「え、えっと……かなり嫌なんですけど………(汗)」

「そうかい?じゃあ『ゴッドフィンガー透』でもいいよ」

根本的な問題が何も変わっていないような気がするんですけど………(汗)

「オーナー、馬鹿な事言ってないで早くどんな仕事するか教えてあげなさいよ」

「えぇ〜?でも、コミュニケーションって結構重要なんだよぉ?こんな風にすると親近感が沸くんだよ?」

下村さんは美菜さんの元へ近づきそして………

「み、な、ちゅ、あぁん、んはぁ………(///)」

耳元で囁いていた!!!

「ひぃ!何すんのよ!!!気色悪い!!!」

「…と、いう風にね?呼び名だけで2人の間に深い絆が結ばれるようになるんだよ」

むしろ2人の間に大きな溝が出来たようなような気がするんですけど……(汗)

「じゃ、じゃあ『オーナー』で……?」

「だぁめ」

「えっと……『下村さん』で……?」

「だぁあめ」

「……『透さん』……?」

「だぁぁぁぁめぇぇぇぇえええ、うんやっぱおっけー」

う、うざ……(汗)











パリーン!パリーン!パリーン!

「あっ!また!あっ!あー!!!また割っちゃったですーーー!!!!!」

「ははっ、ルルーはあわてんぼうさんだなぁ………そんなところがかぁいいんだけどね(///)」

「僕もその意見には同意するよ、直人君。というわけでお皿の弁償代、直人君のお給料から引いとくからヨロシクね♪」

「ば、馬鹿な………」

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