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とりあえず人の姿に戻った!

 アルバイト期間が終了し、沙羅の人形化した身体が元に戻る日がやってきた。この日、業務終了後に最初の日に人形にされた部屋につれてこられた。まず”黒魔法少女ジョアンナ”の衣装を脱ぎ、頭部につけられていたマスクが外され、表面を覆っていた人工皮膚がはがされた。そして浴槽みたいなところに入れられた。


 「これから人工皮下組織の引き剥がし作業をします。たぶん、一か月分のあかが溜まっていますので我慢してください」と作業技士の男が話した。しかし作業技士はまるでゴーレムのような姿をしていた。


 浴槽みたいなところにドロドロの液体が流し込まれてきた。沙羅はその時全身の力が抜けるような不思議な感覚に襲われていた。そう思っているうちに全身からなにかが全て落ちるような感覚がした。この時、沙羅を人形娘にしていた物質が身体から分離された。


 それから沙羅の身体は一時間ほど水槽に入れたままであったが、その間にさっきの作業技士が沙羅から分離した人形娘を構成していたものを回収していた。


 「お嬢さん、これらの材料は養生したあとで別の娘を人形にするときに使うのだよ。もしかすると君が使うかもしれないのよ」


 この時、沙羅は初めて人形娘を構成する物質は使いまわされていたことを知った。どうやら人形娘にされる人間は大勢いるというらしかった。それから、沙羅は一晩、カプセルの中でなぜか裸で眠っていた。この時生まれてきたばかりの赤子のような気持ちであった。


 「それにしても私の身体って、人形娘になる前よりもスリムになったみたい。それに肌もスベスベだし」と自分の身体を撫で回していた。


 同じ頃、ネヴァードリーム・ランドの管理棟では真由美部長とひとりの人形娘が話をしていた。沙羅の処遇についてである。


 「真由美、そちの報告では沙羅という娘は新型人形娘の被験者として最適ということだが、このまま解放してもいいのか? もう二度と戻ってこない可能性だってあるのだぞ」


 「クイーン・カスミ陛下。それは大丈夫です。彼女の身体は人形娘に再びなりたいと感じているはずです。それに彼女は長年契約社員として低処遇に耐えてきました。正社員への登用の可能性をちらつかせたら、きっと次の雇用契約に署名するはずです」


 「そんなもんか? まあよい。今回の計画の責任者はそちだからな。沙羅とやらを来週にわらわの前につれてきなさい。どんな人形娘になるかを楽しみにしているからな」


 「御意! かしこまりました」


 真由美はその場を立ち去ると、沙羅が眠るカプセルにやってきていた。沙羅の肉体は人形娘にされている間、肌は白くなり無駄な脂肪分が消失し理想的な体つきになっていた。その沙羅の肉体を確認しながら真由美はほほえんでいた。


 「沙羅、途中で私が見込んだとおり人形娘にふさわしい”内臓”に生まれ変わったわね。そのままの姿でも美しいけど、人形娘に戻った方がもっと美しいわ。いずれにしても、あなたは一週間後にまた人形娘になってもらうわよ。そして半年間、私の玩具になるのよ」


 真由美は不気味な笑顔を見せていた。その脳裏には沙羅が再び人形娘になる光景が浮かんでいた。





今回で沙羅は人間に戻りましたが、また人形娘になる日がやってきます。どうやら次の人形娘になるのは大変な事になる予定です。


 次回は、いつ投稿するかは未定ですが、気長にお待ちください。


2015/03/12 ジャン記

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