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人形化の恐怖!

 オフ会からしばらくたったある日、ジョアンナこと沙羅はマロンちゃん318号からある画像を収めたディスクを渡された。それはネヴァードリームランドが作成した短編映画で拉致された女性が生きた人形に改造されるものだという。アングラ社会で、いわゆるフェチ作品とされており、密かな人気があるという。


 沙羅は勤務終了後、ディスクをプレーヤーに装着して見始めた。見るといっても自分の着ぐるみのマスクにある目の前のバイザーに映し出されるので、こういうときには便利であった。その画像は自分が最初に受けた人形化の恐怖を追体験するかのようだった。


 最初に映し出されたのは帰宅途中のOLだったが、よく見ると少し若いが真由美部長だった。どうも人形化されるのが大好きという噂は本当だったようだ。裏路地で黒尽くめの男に羽交い絞めにされ連れさらわれたが本当にベタな展開である。


 場面が切り替わり、謎の秘密結社が怪人に改造するような手術台に載せられた真由美部長の裸体が映し出されたが微妙に写っては困る部位は器具の影になっていた。これって某法医学者が主人公のドラマの真似?


 彼女は解剖されるのではなく人形にされるのだ。まず全身になんらかの脂のようなものを塗られ、足の先から肌色の全身タイツのようなものを着せられていった。その全身タイツはまるでラバーのような光沢を放っていた。それが顔までくると目、鼻、口以外が全てそのラバーに覆い隠されてしまった。


 次に正体は想像もできないが、なにやら乳白色のドロとした液体が入った浴槽に入れられ、頭を着ぐるみのマスクを被せてそのまま全身を浴槽の中に沈めてしまった。


 それからしばらくして真由美は自力で這い上がり身体が出てきたが、まるで大きなソフトビニールのような姿になっていた。彼女は生き人形いや人形に生きたまま閉じ込められたのだ。しかもバックに流れる音楽はホラー調だったので、思わず叫んでいた。「こんな、人形になりたくない! 」


 しかし、すぐおかしなことに気付いた。今のあたしは人形娘だと。人形のフェイスマスクに隠され私の顔は誰にも見えなくなっているのだ。あたしにさえ見えない。それに人形が人形にされるところを見て怖がるというのもおかしな話だった。


 「なんか怖がってしまっておかしな事になったね。とりあえず明日で契約期間満了だ」 


 私はとりあえず人間に戻るが、一週間の休暇の後に、そのまま辞めるか人形になるかを決めなければならなかった。さて、どうしたものだろうか?

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