表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢追人  作者: 北西みなみ
番外編
59/175

観察記録

また番外編です。


因みに、番外と内の違いは、一人称でやるかやらないか、です。うーん、どうでもいいね。

7月19日

 学校の終業式の記念ということで、帰りに同級生達とカラオケへ。結城と五十嵐が同行するため、詳細観察は任せることに。

 報告により、美奈が力を使っていないことを確認。


7月22日

 美奈から、海への旅行を提案される。四泊五日とのこと。同行できるのは好都合なので了解しておく。

 しかし、美奈のテンションが異様に高い。一体何があった、美奈?

 天界から、何らかの精神操作を受けている可能性を考え、美奈の様子を五十嵐に連携することにする。


7月23日

 昨日の提案時の様子について、五十嵐に意見を聞いた。勢いで押せば断られないと考えたのでは、との意見。それであんなテンションになるのか?

 しかし、ひとまず問題はなさそうで一安心。

 その際に、美奈は俺らと行く前に、五十嵐以外の幼馴染みとも旅行へ行くとの話を入手。

 旅行時の観察はばれぬ様、慎重を要する。


7月27日

 海といえば水着ですよ! と、ハイテンションを維持した美奈に連れられ、水着を買いに。結城や五十嵐もそれぞれ購入したらしい。美奈と結城の水着は、着いてからのお・た・の・し・み♪ だそうだ。本当に何があった? 美奈。


7月30日

 美奈の旅行時はこちらも邸から離れる旨を伝える。予定が変わったら自由に邸を使用してよいと言われるが、こちらのやろうとしていることを考えると申し訳ない気分になる。


8月1日

 美奈、幼馴染みと海へ。行き先は俺らと同じ美奈の別荘で、幼馴染みが帰る時に俺らが行って、美奈とは現地集合とのこと。

 元々、毎年夏は、五十嵐含めた四人で旅行 ――海と山、交互に行っていて、今年は海の番らしい―― に行っていたが、今年は同居人がいるのにおいていくのはどうなんだ、という話になったらしい。

 しかし、初対面の人間と一緒に旅行というのも気を使うだろう、と別々に旅行することにしたらしい。

 五十嵐は、幼馴染みと旅行できないことに特に不満はないと言っていたが、悪いことをした。

 美奈は、力について全く知らない相手といるためか、力を使うそぶりも見せず。


8月3日

 夜、一人になった後、掃除機を動かして海に溜まっていた念を消す美奈を確認。昼に見つけたものを消しに向かわせた様子。ただ、遠隔操作では念を感知するのは出来ないらしく、すぐ近くにあった念に対しては無反応。


8月4日

 同行者はどうやら、一人は幼馴染みでもう一人はその恋人のようだ。美奈の恋人は呼ばないのだろうか?

 力を使う様子はない。


8月5日

 幼馴染みが帰っていき、俺は結城達と合流して美奈の別荘へ。監視していた間の豪勢な料理はとてもおいしそうだったので、表舞台に立てることになった今、密かに楽しみにしている。

 力の行使は確認できず。


8月6日

 午前は夏休みの宿題を片付ける。美奈は既に終わっていたので、講師役。旅行における毎年恒例行事らしい。

 結城と五十嵐が必死にやっている中、スイカをくり抜いて器としたフルーツポンチを作成。餌に釣られてスピードを上げる部下に多少の不安を感じる。しかし、美奈に餌付けされているのは俺もなので、文句は言わない。力を使わずに他人を上手く動かせるのは良いことだ。


8月7日

 海で花火。監視している時も思ったが、打ち上げ花火は個人でやる花火として一般的なのか?

 地元住民が、主催者不明の花火大会が今年は二回あった、と言っているのを耳に挟む。毎回やっているらしい。盛大に打ち上げられている中、手持ち花火も一緒に行う。

 力は使っていない。


8月9日

 楽しい旅行はあっという間だ。旅行中にパトロール代行していた部下に土産を渡しつつ、元の生活へと気持ちを切り替える。結局、旅行中の美奈は、夜に一回念を消去した以外、感知も共鳴も何も行わず。


8月18日

 同級生と映画を見に行った際、念を発見。同行していた結城達に伝え、払うように頼んだとのこと。自身で消去はせず。本職がいるならそちらに任せるということのようだ。


8月26日

 夏休み最後に、幼馴染みとパジャマパーティらしい。美奈の家で行うため、監視は容易だが、男子禁制の会合を監視とか……。『心残り』の感度調節とか出来ないものか。

 邸内で力の使用がないことを確認することにする。


8月31日

 夏休み最終日とのことで、結城、五十嵐と、幼馴染みも含めて夕飯を食べることに。気合の入りまくったご馳走に舌鼓を打つ。

 幼馴染みの名がどこかで聞いたことあるな、と思ったら、天界で動いていたミニ美奈の偽名か。

 力の使用は見られず。





「……何だか、小学生の朝顔観察日記みたいだな」

「上への報告はきちんとしなくちゃならない分、ストレス発散に書いているみたい」


「二人とも、何を見てるの?」


「「うわっ!」」

「?」


「な、内緒! 美奈は見ちゃ駄目!」

「? はーい」

「「ほっ……」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ