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夢追人  作者: 北西みなみ
第一話
5/175

夢追人とは 梨亜

長い。説明が長い。

読むのが面倒な人は、一番最後の『夢追人というのは~』部分を読めばいいと思いマス。

夢追人。


これについて説明する前に、この世の成り立ちについて説明する必要があるだろう。


この世には、天界と地界の二つがあり ――といっても、天界も所詮、ちょっと他と毛色の違う世界の一つに過ぎないのだが―― 、地界には、沢山の世界がある。


それぞれの世界は、基本的には干渉しあわず、別々に存在している。


互いに関わる事のない世界だが、時に、別の世界に共鳴するものが生まれることがある。


世界の姿を確認できる者を、夢人という。


といっても、地界の夢人は、それを別世界との共鳴とは認識していない。


大抵、自分の想像、空想、時に妄想だと思っている。


夢人の数は、実は結構多く、大抵の小説家なんかは、多かれ少なかれ、別世界の共鳴から、話のヒントを得ていることが多い。


よく、『話を書いている内に、キャラが勝手に動き出して、自分でも思ってなかった展開になったんです』とかいう人がいるが、なんの事はない。実際に勝手に生きているのだから。


勿論、全員夢人かと言われると、そうでない者もいるが、ベストセラーになる様な作家は、殆どこれだといっていい。


夢人は、自分の性に合った世界に共鳴しやすいらしく、自分の想像だと思いながら、世界と接していく。


但し、いくら自分に合った世界とはいえ、気に入らない展開になることもある。


そうした際、自分の作品を捨てたり、そこから先は自分で作ろうとしたりする。しかし、共鳴をやめない限り、物事は望まぬ方へ進み続ける。


それを自分の想像だと思っている作家は、望まぬ展開を打ち砕こうとする。そんな念が共鳴先の世界に届くと、それは世界に害なす力となってしまうのだ。




ところで、天界は他の世界に比べ、夢人の数が圧倒的に多い。


――天界人は、皆、他の世界が存在していることを知っているのが関係している、という者もいるが、それが本当かは誰にも分からない。


そして、一般的に天界の夢人は、地界と比べ物にならないくらい力が強い。


地界の夢人が、いくつかの世界と共鳴出来るだけなのに対し、天界の夢人は、全世界を見渡すことが出来るのだ。


また、天界から他世界は見ることが出来るが、逆は出来ない。天界は、他の世界から侵略を受けない唯一の世界なのである。


このように、色々な違いがあるが、天界と地界の夢人の最も大きな違いは、他世界に自分自身を投影できるかどうかだろう。


地界の夢人は、世界に共鳴していても、自分自身がその世界に存在することはない。あくまで、意識が世界を見るにすぎない。


しかし、天界の夢人は、その世界の生物として実体を持ち、動くことが出来る。


よって、私の様に、その世界の人として、こっそり紛れ込むことも可能となるわけである。


話を元に戻そう。


夢追人というのは、身も蓋もない言い方をすると、異世界の干渉による世界の崩壊が見えてしまって、後味の悪い思いをした天界人が、それぞれの世界の行く末が、他世界によって干渉されてしまうことがないように守ろう!と立ち上がった、お節介集団なのだ。

段々と厨二病と呼ばれるものが表に出てきました。

「夢追人」を「ドリームウォーカー」、「夢人」を「ドリーマー」と発音する無駄設定とかあったり。

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